[試乗]デビューから丸4年、まだまだ進化が止まらないマツダ 新型 アテンザ(4/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:島村栄二・MAZDA
ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」の静粛性が向上
試乗車はクリーンディーゼルターボを搭載するセダンの2WD「XDプロアクティブ」(6速AT)、ワゴンの4WD「XD・Lパッケージ」(6速MT)、2.5リッターのガソリンエンジンを搭載するセダンの「25S・Lパッケージ」(6速AT)であった。
改良の効果が顕著なのは、ディーゼルエンジンのノイズだ。
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従来型では2000回転前後の低回転域を中心にガソリンとは異質の音が明瞭に聞こえたが、改良後は静粛性が向上した。少しノイズの大きなガソリンエンジンという印象だ。これはナチュラルサウンドスムーザーとDE精密過給制御の効果で、同様のことがマイナーチェンジを受けたアクセラの試乗でも感じられた。
スペック上は変わりないが、ディーゼルは動力性能も向上している
ディーゼルの動力性能も、DE精密過給制御で向上している。最高出力が175馬力(4500回転)、最大トルクが42.8kg-m(2000回転)の数値に変化はないが、1500回転を下まわった時の駆動力の落ち込みが小さくなった。6速ATはこの回転域をあまり使わないように変速制御されるが、6速MTではドライバーが高いギヤを選べば当然にエンジン回転は下がる。この時に違いを感じた。
ただしLパッケージのフロントドアガラスに採用された遮音の効果は分かりにくい。Lパッケージは19インチタイヤ(225/45R19)を標準装着して、ロードノイズ(タイヤが路上を転がる時に発生する騒音)が大きいからだ。
タイヤサイズによる違いにも注目
一方、2WDのXDプロアクティブは17インチタイヤ(225/55R17)を履いており(19インチはオプション)、ロードノイズが19インチに比べて抑えられているから、フロントドアガラスの遮音はなくても静かに感じた。
足まわりに変更はないが、乗り心地も17インチが快適だ。タイヤは17/19インチともに225サイズだから、空気の充填量は前者が多い。指定空気圧はすべて230kPaで等しく、路上のデコボコは17インチが吸収しやすい。19インチは見栄えはカッコイイが、ロードノイズが大きくて硬めだから粗い印象になる。操舵感は19インチの切れが良いが、車両全体のバランスは17インチが勝る。
ボディサイズによる違いにも注目
またボディによっても差がある。
ワゴンはセダンに比べてホイールベース(前輪と後輪の間隔)が80mm短い。全長の違いは60mmだから、ワゴンは積載性も考えてボディの後部を長く伸ばした。加えてワゴンはボディの後端にリアゲートの開口部が備わり、セダンと違って後席と荷室を隔離する骨格はない。
そうなると走行安定性と乗り心地はセダンが有利。17インチタイヤを組み合わせると、走りの質とバランスは最良だ。
逆に19インチを履いたワゴンは最も不利になってしまう。
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