脚本家嶋田うれ葉さんと自動車評論家飯田裕子さんが行く金沢・加賀への女性ふたり旅|レクサス LC コンバーチブル【PR】(3/4)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:小林 岳夫
冬のオープンドライブでも寒くない
一般道を走り安房峠へ。
「そろそろ?」と指さしたソフトトップをいよいよ開けた。優雅な開閉シーンも素敵な演出になる。晩秋のワインディングはとにかく気持ちが良かった。道路の左右に迫る木々は色付き、アスファルトのグレーと青空と白い雲、山々のカラフルさに見とれ、オープンエアを深く吸い込んではそれをウットリとため息に変えることしばしば…。
外気温は12度。シート/ステアリングのヒーター、さらにヘッドレストに備わるネックヒーターもオン。冷たい空気は頭上を流れ、私たちの髪を乱すこともほとんどない。
「完璧ですね!」と喜ぶ彼女に私もニンマリ。
美しいスラロームをしてみせるLC コンバーチブル
ワインディングのLC コンバーチブルは姿勢を崩さず美しいスラロームをして魅せるスキーヤーのようだ。コーナーでボディの剛性感と路面をしっかりと捉えるタイヤの足取りを、やや重くなるステアリングフィールからも感じながら狙ったラインをトレースしていく。極めて加減のしやすいトルクと思い通りの減速をアクセルとブレーキで、そしてときどきパドルシフトでマニュアル操作も楽しみながら山間のドライブを楽しんだ。
やがて日没を迎え、ソフトトップを閉めたときの室内の静寂さと温かさもまたオープンカーの贅沢な感覚。
街中では人の視線が気になることもあったが、そんなことにはおかまいなしで私たちはおしゃべりを続けた。金沢のこと、学生時代数年間を過ごした加賀では、山代、山中、片山津の温泉や伝統工芸のほか、高校時代に自転車通学をしていたころの風景や家族の話を嶋田さんらしく情緒感たっぷりに話してくれた。
現代アートが芽吹き始めた古都金沢
金沢ではモダンアートを見に行った。
『KAMU kanazawa』はあえていくつかのビルに作品を点在させ、街歩きも楽しみながらアート鑑賞ができる美術館。私たちも金沢の街を散歩しながら作品を見に行ってみた。
レアンドロ・エルリッヒ氏の視覚感覚を試されるように刺激する作品は、実はとても緻密な計算と施工のもとに在ることをディレクターの林田堅太郎さんが教えてくれた。それを聞かなかったら「不思議ねー」で終わっていたかもしれない。それでも十分だと思うけれど、可視化できないところにある価値や魅力を知るという作業は、私にとってはクルマを伝えることにちょっと似ているので説明はとてもありがたかった。
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