エコではなく“エゴ(EGO)”モード搭載!ランボルギーニ 新型アヴェンタドールSの実力をサーキットで試す(2/2)

エコではなく“エゴ(EGO)”モード搭載!ランボルギーニ 新型アヴェンタドールSの実力をサーキットで試す
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ウェットでもまるで動じない“S”の安定感

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コースは前日から降り続いた雨であいにくのウェットコンディションだったが、アヴェンタドールSの安定感は少しも揺るがなかった。アヴェンタドールからの空力的な進化が著しい。

新たにシャシー下に装着されたボーテックスジェネレーターが車体後部のディフューザーとともに走行中の気流を整え、車体を路面に押し付けるダウンフォースを発生させている。その効果は顕著で、フロントのダウンフォースが130%増加し、可動式ウイングが最適な状態にある時には全体の効率が50%から400%(!)も増加したという。

走行モードは、ストラーダ(イタリア語でストリート)、スポルト、コルサの他に“EGO”が新設された。それぞれ、トラクション(エンジン、ギアボックス、4WD)、ステアリング、サスペンションなどの挙動を変化させる。EGOは、それらトラクションやステアリング、サスペンションなどを自分好みに個別に設定を設定できる。

走行モードの違いが顕著に感じられるのは、スポルトとコルサだ。シフトが素早く行われるが、その分シフトショックも大きい。

ストラーダでもシフトアップポイントは高回転寄りだが、スポルトやコルサだと6,000rpm以上回さないと上のギアにシフトすることはまずなく、コルサではほぼリミットの8,000rpmまで同一のギアが維持されようとする。ストラーダ、スポルト、コルサの順番で、エンジンをより高回転域に維持させようとしている。

一般路でのゆっくりしたスロットルワークでは早めにシフトアップすることになるが、それでも高回転型であることは間違いない。

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大きく進化したアヴェンタドールS、購入を迷う必要は無い

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やはり、このクルマの味わうべき真骨頂は、開発陣が「ランボルギーニのトップモデルのDNA」と誇らし気に言い放ったV12エンジンにある。

同じイタリアのスーパーカーであるフェラーリのV12も高回転かつハイパワー型だけれども、アヴェンタドールSのこの6.5リッターV12はエンジンがより強く主張している。アクセルペダルを踏み込み、6千、7千、8千回転と上昇していくに従ってパワーが炸裂し、エンジンサウンドが響き渡り、ブラックホールに吸い込まれるような加速をしていく。

とは言っても、そこは現代の最高級車の一台だから、フットワークは洗練されている。荒れた舗装の一般道での乗り心地だって上質だ。磁性体タイプのダンパーとプッシュロッド・サスペンションの改良の効果が著しい。新規に採用された4WS(4輪操舵)による回頭性の良さも明らかだ。

どこから見ても特徴的なエクステリアデザインとインテリアの造形、圧倒的なパフォーマンス、上質な仕上げなど、唯一無二の世界が待っている。ひとつの極致であることは間違いない。

日本仕様の税込価格は4,490万4,433円。現行のアヴェンタドールが4,317万3,000円。どちらにしても非常に高価格だが、価格差以上の進化を認めることができた。買える方ならば、迷うことはないと思う。

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金子 浩久
筆者金子 浩久

モータリングライター 1961年東京生まれ。 自動車と自動車に関わる人間について執筆活動を行う。主な著書に、『10年10万キロストーリー』(1~4)、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』など。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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