【2024年】軽自動車の白ナンバーとは? 3つの種類や料金、交換方法などを詳しく解説

  • 筆者: MOTA編集部
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軽自動車といえば黄色ナンバーですが、普通自動車のような白ナンバーに変える方法があります。

今回は軽自動車につけられる白ナンバーの種類や料金、交換するための手続きの方法を詳しく解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 軽自動車に白ナンバーはつけられる?
  2. 軽自動車につけられる白ナンバーの種類
  3. 軽自動車に白ナンバーをつける際の料金
  4. 軽自動車に白ナンバーをつける際の手続き方法
  5. 白ナンバーをつけられない車とは?
  6. 軽自動車の白ナンバーに関するよくある質問
  7. まとめ

軽自動車に白ナンバーはつけられる?

自家用軽自動車のナンバープレートの色といえば、黄色に黒文字ですよね。

黄色ナンバーは軽自動車の証といったところですが、この色がいやだという人もいるのは事実です。

実は、軽自動車でも黄色ナンバーではなく、普通自動車のような、白ナンバープレート(以下白ナンバー)にできます。

現在取得できるものは、普通自動車の白ナンバーとは少し違いますが、手順を踏めばさまざまな図柄が描かれた白ナンバーに変更することが可能です。

軽自動車はなぜ黄色ナンバーなのか?

軽自動車の黄色ナンバーは、1975年1月からスタートしました。

それまでは小型の白ナンバーが使われており、黄色ナンバーが導入された当初は白ナンバーと黄色ナンバーが混在していました。

では、なぜ黄色ナンバーになったのでしょうか?

その理由は、見た目で軽自動車だと区別がつきやすいようにするためです。

特に高速道路などの有料道路では、普通自動車と軽自動車で料金が異なります。

ETC導入前は入口の係員がナンバープレートを見ただけで判断しなければならなかったため、目立つ黄色を採用したのです。

軽自動車につけられる白ナンバーの種類

軽自動車にも白ナンバーを取り付ける方法がありますが、正確には普通自動車のような白地に文字と数字だけが入っているナンバーとは違うものです。

軽自動車の白ナンバーとは、図柄入りナンバープレートのことだからです。

以下の3つが該当します。

軽自動車につけられる白ナンバーの種類

  • 全国版図柄入りナンバープレート
  • 地方版図柄入りナンバープレート
  • 期間限定イベント図柄入りナンバープレート
  • 一つずつみていきましょう。

    全国版図柄入りナンバープレート

    全国図柄入りナンバープレートは、国内のどの地域でも交付が受けられます。

    全国版は、特定地域のデザインと違って、デザインテーマは、「日本を元気に!」「立ち上がれ!美しい日本」というもの。

    デザインは、全国47都道府県の県花がモチーフになっています。白地に花の図柄が映えるデザインで、フルカラーではグラデーションの美しさが際立ちます。

    軽自動車には黄色の枠がついており、普通自動車とは区別されます。

    交付は2022年4月に始まり、2027年4月30日まで申請できます。

    地方版図柄入りナンバープレート

    地方版のナンバープレート(いわゆるご当地ナンバー)は、2018年10月からスタートしました。

    地方自治体ごとに、特産物や観光地などの図柄が描かれているのが特徴で、それぞれの地域の特色が表れています。

    2018年から段階的に増えてきており、2023年10月時点では68地域で導入されています。図柄の種類もかなり豊富になり、デザイン性の違いも生まれました。

    これは地方版図柄入りナンバープレートに「走る広告塔」という目的があったためで、地域色のあるモチーフが採用されているからです。地域色豊かなナンバープレートは、地元住民に愛され、定着しつつあります。

    全国版と同様に、軽自動車のナンバーには黄色の枠が入ります。

    地方版図柄入りナンバーには、現在のところ申し込みの期限はありません。

    期間限定イベント図柄入りナンバープレート

    期間限定イベント図柄入りナンバープレートは、特定のイベントのモチーフを使用したデザインとなります。

    これまでに登場したものの中では、ラグビーワールドカップが有名です。

    ラグビーワールドカップの期間限定イベント図柄入りナンバープレートでは、寄付金を支払った場合の大会ロゴと図柄入り、寄付金なしの大会ロゴだけのデザインが作られました。

    また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレートは、寄付金ありの放射線状のデザインと、寄付金なしのロゴだけ配置されたデザインの2種類でした。

    寄付金ありの方はカラフルな広がりのあるデザインでしたが、人気だったのは寄付金なしのロゴだけのナンバープレートでした。

    ロゴが右上に小さく配置されていて、ぱっと見が普通車の白ナンバーと変わらなかったからです。

    ここから軽自動車でも白ナンバーがつけられると広く知られるようになりましたが、現在は申し込み期間が終了したため、どちらも選択できません。

    大阪・関西万博特別仕様ナンバープレート

    大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートは期間限定イベント図柄入りナンバープレートのひとつで、2025年12月26日まで申請できます。

    万博の公式ロゴマークをイメージした、かわいらしいデザインが特徴です。

    寄付しない場合には、赤い部分が灰色になるため、元のデザインがわかりにくいかもしれません。

    さらに大阪・関西万博特別仕様デザインは、これまでの期間限定のナンバープレートとは違い、軽自動車として黄色の枠が入るようになりました。

    軽自動車に白ナンバーをつける際の料金

    軽自動車の黄色ナンバーから白ナンバーに変更する場合、どの種類のナンバーを選ぶかで料金が異なります。

    種類料金

    全国版図柄入りナンバープレート

    7,720~10,010円

    地方版図柄入りナンバープレート

    7,410~10,010円

    大阪・関西万博特別仕様ナンバープレート

    7,920~10,010円

    ※2024年6月25日時点での金額です。

    金額は、時期や地域によって変動します。全体的にみると、東北、北陸地方などは全国版も地方版も安い設定が特徴です。

    中国地方はやや高額で、広島はどの種類も最高値になっています。

    フルカラー(寄付金付き)を選ぶ際の寄付金はいくら必要?

    ナンバープレートをフルカラーにする場合の寄付金は、最低金額の設定が1,000円からとなっています。

    全国版の寄付金は、「安全・安心で楽しいお出かけを通じて日本を元気にする取組(交通事故の削減・あらゆる人の移動円滑化・観光振興・環境負荷の軽減等)に活用予定です」と明記されています。

    地方版は、「地域の交通改善・観光振興などに活用されます」とされていますので、自分の納得できる金額を寄付しましょう。

    軽自動車に白ナンバーをつける際の手続き方法

    軽自動車を白ナンバーにするには、いくつかの取得方法があります。

    基本は以下の3種類です。

    白ナンバーに変更する手続き方法

  • Webからの申し込み
  • 予約センターを使った申し込み
  • ディーラー・整備工場・行政書士といった業者などに委託する
  • Webや予約センターを使った申し込みであれば、自分で手続きできます。

    手数料もかかりませんが、平日しか対応しておらず、取り付けも自身で行います。

    下記のホームページ内の各項目にある申し込みボタンから専用ページに遷移できます。予約センターを使う場合には、専用ページからお住まいの地域を検索してください。

    国土交通省の図柄入りナンバープレート専用ページ

    ディーラーなどに委託する場合には、手数料がかかります。それぞれかかる金額が異なるため、事前に確認するようにしましょう。

    メリットとしては、自分で申し込みをする手間がなく、取り付けもしてもらえるので、作業などに不安がある方はこちらを利用すると安心です。

    ナンバーを変更する場合

    白ナンバーを申し込むと同時に、条件を満たせば既存のナンバーの番号を変更できます。

    変更できる条件は以下の5つです。

    ナンバーを変更できる条件

    ・新規登録

    ・名義変更

    ・転居に伴う住所変更

    ・現在のナンバーの紛失・破損・汚損

    これらの条件を満たさないと、番号の変更はできません。

    申込の流れは以下の通りです。

    1. 図柄入りナンバー申込サービスから申し込み

    2. 番号の抽選と結果のメールを受信

    3. 交付料金・寄付金の支払い

    4. 入金確認メールを受信

    5. 予約センターで希望番号予約証を受け取る

    6. 最寄りの軽自動車検査協会事務所で、以下の書類を提出

    ・車検証

    ・希望番号予約証

    ・申請書(軽自動車車検協会事務所で入手)

    ※本人以外が申請する場合には委任状が必要

    7. 旧ナンバープレートの返却(取り外しのためのドライバーは窓口にある)

    8. 新しい車検証の交付

    9. 税金の申告

    10. 新しいナンバープレートの交付、取り付け

    別途必要になる可能性があるもの(事前問い合わせが必要)

    ・申込者の住民票

    ・手数料納付書

    ・軽自動車税納付書

    人気の番号は抽選になることも!

    ナンバープレートを変更する際、特に注意が必要なのが抽選です。

    希望する番号によっては、人気が高いため抽選になる可能性があります。

    特に「・・・1」や「8888」といった3桁以下、もしくは連番といった番号は人気です。

    このような番号は「抽選対象希望番号」と呼ばれ、抽選に当選しないと取得できません。

    登録時に順番に割り振られる「一般払い出し番号」や、抽選対象希望番号に指定されていない「一般希望番号」の場合、抽選はありません。

    そのほか、番号を変更する際には車検証の準備と税金の支払いも必要です。

    車検証には車のナンバーが記載されているため、書き換えをしないといけません。

    番号を変更しない場合

    番号を変更しない場合は、番号を変更する場合よりも手続きが簡単です。

    番号を変更しない場合の手続き方法

    1. 図柄入りナンバー申込サービスから申し込み

    2. 交付料金・寄付金の支払い

    3. 入金確認メール受信

    4. 交換申請書のダウンロードと印刷

    5. 最寄りの軽自動車検査協会事務所で車検証と交換申請書の確認

    6. 近接する予約センターで必要資料を提出

    ・現在のナンバープレート(取り外しのためのドライバーは窓口にある)

    ・交換申請書

    7. 新しいナンバープレートの交付、取り付け

    流れとしては、どちらの方法もそこまで難しいものではありません。

    寄付金の支払いから入金確認までは、10日程度かかります。土日祝日も含めると、実際には2週間程度かかると考えた方がいいでしょう。

    交付可能期間は、予約済証に記載された番号標交付可能日以降から1か月の期限があります。その間に軽自動車検査協会事務所で手続きをする必要があります。

    白ナンバーをつけられない車とは?

    軽自動車の中でも、白ナンバーをつけられない車があります。

    以下の車は白ナンバー不可です。

    白ナンバーをつけられない車

  • 字光式ナンバープレートを付けたい場合
  • 事業用軽自動車
  • 字光式ナンバープレートを付けたい場合

    字光式(文字部分が光る)ナンバープレートは、図柄入りナンバープレートに対応していないため、白ナンバーにできません。

    事業用軽自動車

    事業用軽自動車とは、配送業や運送業などの用途を想定した貨物運送事業の軽自動車のことで、黒地に黄色の文字の黒ナンバーになります。

    一方、普通自動車の場合には緑地に白文字の緑ナンバーをつけています。

    普通自動車の緑ナンバーは図柄入りナンバープレートの対象とされていますが、軽自動車の黒ナンバーは対応する図柄が作られていません。

    つまり、白ナンバーにできないということです。

    軽自動車の白ナンバーに関するよくある質問

    ここでは軽自動車で白ナンバーに変更する場合に気になる人が多い、よくある質問をいくつかご紹介します。

    黄色ナンバーと白ナンバーの違いは?

    軽自動車の黄色ナンバーと今回ご紹介した白ナンバーは、デザインと色以外に違いはありません。

    ナンバープレートの色を変更するだけでは、車両の登録自体が変更されないため、車検証の変更等も不要です。

    自分の地域や好きなイベントを象徴するデザインを選ぶことで、愛着が湧きやすくなり、他の車とは異なる特別感を演出できます。

    車のデザインを考えてナンバープレートの色を変更するなど、ドレスアップの一環として選ぶ人もいます。

    白ナンバーにすると高速料金は普通車扱いになる?

    軽自動車で白ナンバーに変更すると、車の区分が変わってしまうのではないかと心配になる人がいるかもしれません。

    しかし、結論から言えばほぼ心配ありません。

    黄色ナンバーは、軽自動車と普通自動車を区別するために導入されました。

    現在はETCが普及したことで、ナンバープレートではなく、自動で車種情報を識別するため、高速道路の通行に関しては問題ありません。

    有人料金所などで係員がナンバープレートを目視で確認し、通行料を支払う際には、白ナンバーだと普通車と間違えられてしまう可能性があります。

    白ナンバーに変更する際の注意点

    ただし、以下の点には注意が必要です。

    白ナンバーに変更する際の注意点

  • ETC再セットアップ
  • 有人料金所
  • ETC再セットアップ

    ナンバーを変更した場合、ETC本体に登録されている車種情報と一致しなくなるため、再セットアップが必要になります。

    有人料金所

    一般の有人料金所では、係員が目視で車種を判別します。

    軽自動車の白ナンバーは、分類番号で軽自動車として識別されるため問題ありませんが、万が一誤認された場合は、軽自動車であることを伝えて修正してもらう必要があります。

    白ナンバーはいつまで使える?

    軽自動車の白ナンバーに変更した場合、有効期限は特に設けられていません。

    一度取得した白ナンバーは、ナンバープレートを変更しない限り、ずっと使い続けることができます。

    期間限定ナンバーも問題なし

    現在、登録期限が設けられている白ナンバーとして、大阪・関西万博特別仕様と全国版があります。

    しかし、これはあくまでも「登録期限」であり、「使用期限」ではありません。

    登録期限内に取得手続きを行えば、その後はナンバープレートを変更しない限り、引き続き使用することができます。

    白ナンバーから別のナンバーに変更する場合は持ち帰り可能

    白ナンバーから別のナンバープレートに変更する場合、外した図柄入りナンバープレートは記念品として持ち帰ることができます。

    まとめ

    軽自動車のナンバーを変更することは、単純に色を変えるだけではなく、ドレスアップの一環という楽しみ方もあります。

    申し込みや手続き、取り付けも簡単なので、気軽に変更することができます。

    ほかの車との差別化にもつながる、図柄入りナンバーを考えてみてはいかがでしょうか。

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