【2024年】タイヤの正しい保管方法は? 室内での保管の仕方なども解説!
- 筆者: MOTA編集部
スタッドレスタイヤを取り外し次の冬まで自宅で保管する方、スペアタイヤを自宅に置いている方の中にはどのようにタイヤを保管すればいいのか、不安な方も多いのではないでしょうか?
持ち家や賃貸、ベランダや屋内など家の状態や保管の場所によっても対応が変わります。今回は、タイヤの正しい保管方法について徹底解説していくほか、便利なグッズも紹介していきます。
目次
- タイヤの正しい保管方法、ご存知ですか?
- Q:保管前のタイヤは洗った方がいい?
- Q:洗浄後のタイヤにタイヤワックスはかけた方がいい?
- タイヤ保管におすすめのタイヤワックス
- 手頃な値段で安心してタイヤを保管できるタイヤカバー
- タイヤ保管におすすめタイヤカバー|賃貸住まい、省スペースで保管したい方におすすめ
- Q:タイヤの保管場所はどうしたらいい? 屋外保管でもいいの?
- Q:タイヤは横積み(平積み)、縦積み、どちらで保管したらいい?
- タイヤ保管におすすめタイヤラック|戸建て住まい・屋外保管をする方にはおすすめ
- タイヤ保管する場所は自宅だけじゃない! 「タイヤ保管サービス(タイヤ預かりサービス)」も検討してみては?
- タイヤ交換が面倒な人はオールシーズンタイヤという選択肢もあります
- まとめ
- 関連リンク
タイヤの正しい保管方法、ご存知ですか?
スタッドレスタイヤの季節が終わり、スタッドレスタイヤから夏タイヤに履き替えた人も多いでしょう。皆さんはどのようにタイヤを保管していますか?
自宅でタイヤを保管している人からは「どんな風に、どこにタイヤを保管すればいいのかよくわからない」と聞くことがあります。そこでこの記事ではタイヤの正しい保管方法と保管場所について解説します。
戸建て、賃貸の違いによる保管方法
戸建てなら、倉庫や車庫に保管している方も多いでしょう。しかし、倉庫や車庫がない方も多く、家の横や裏側に置いている方も多くいます。
マンションやアパートで各家庭用に倉庫が備わっている場合は、そこに保管しているというケースもあります。
そういった倉庫がない場合、特に賃貸のマンションやアパートですと「ベランダで保管している」「実家や貸しスペースなど自宅ではないスペースで保管している」「洗ってカバーをかけて室内で保管している」という人もいます。
Q:保管前のタイヤは洗った方がいい?
A:洗浄は水洗いのみ、洗浄後はしっかり乾燥させてください
タイヤは道路に接しているため、路面の汚れを拾ってしまいます。水たまりを走ったり、路肩のちょっとした泥汚れの上を走ったり、冬の路面に撒かれた塩化カルシウム(融雪剤)が付着していたり…タイヤやホイールにはいろいろな汚れが付着しています。
そういった路面上にある汚れには化学物質を含まれていることがあり、汚れを長期間放置するとタイヤが傷んだり、色ムラが発生したりします。
ホイールを組んだまま、タイヤを長期保管する場合も汚れに注意する必要があります。付着した汚れが原因でホイールに錆びが発生したり、ブレーキダストがホイールに固着したりと、こちらも保管前に汚れを落としておく必要があります。
タイヤやホイールの洗浄は水洗いで十分です。ブレーキダストなどの頑固な汚れを落とす時には洗剤を使うこともありますが、最後に水でしっかり洗い流すようにしましょう。また、洗浄後は濡れたままにせず、しっかりと乾燥させてから保管してください。
Q:洗浄後のタイヤにタイヤワックスはかけた方がいい?
A:タイヤ劣化の可能性があるので不要です
タイヤと空気の間にワックスの膜を張った方が長期保管には良さそうな気がしますが、実はそうではありません。
タイヤワックスをつけると艶が出て見た目は綺麗になります。しかし、ワックスに含まれる化学物質(石油系溶剤など)がタイヤに浸透し、タイヤを劣化させたりヒビ割れが発生したりする可能性があります。タイヤの溝の部分にワックスを塗ると、次に使うときの洗浄が大変ですし、しっかりワックスを落とさないとタイヤ性能にも影響してきます。
近年ではタイヤへの影響が少ない油性タイヤワックスや、油ではなくシリコンを主成分とした水性タイヤワックスなど、さまざまな商品が販売されているため、あなたの求める性能を持ったタイヤワックスを選びましょう。
基本的には、長期保管の際にタイヤワックスの使用は推奨しませんが、ここでは日頃のタイヤメンテナンスとしてもおすすめしたい商品を紹介します。
タイヤ保管におすすめのタイヤワックス
油性:カーメイト タイヤワックス 超艶 ブライトマジック 2本セット 480ml C34W
カーメイト タイヤワックス 超艶は、ツヤ重視で驚きの光沢感をもたらすカーワックスです。UV(紫外線)を80%カットし、色褪せやひび割れも予防します。
ミストスプレーなのでホイールに液だれすることもなく、シューっと吹きかけるだけなので簡単に施工できますよ。また、2本セットなのに低価格なコスパの良さも嬉しいポイント。
雨にも強い油性タイプで、効果の持続期間は約20日間。日頃のお手入れはもちろん、写真を撮るなど、ここぞというハレの日にもおすすめです。濡れたようなツヤで足元がグッと引き締まり、愛車全体が見違えますよ!
ナポレックス アーマオール エクストリームタイヤシャインジェル
- アーマオール エクストリームタイヤシャインジェル
- ナポレックス
ナポレックス アーマオール エクストリームタイヤシャインジェルは、タイヤのツヤ出し剤のロングセラーとして有名な「アーマオールシリーズ」の商品です。
その中でも最高レベルのツヤ感を出すのがこのタイヤシャインジェル。ツヤは潤いのある自然な黒光りで、ギラギラしすぎないのを好む方にもおすすめ。水性タイプなのでゴムを傷めることもなく、強力な保護膜がさまざまな有害物質からタイヤを守ってくれます。
液剤はジェルタイプで、専用スポンジでムラなく塗って乾燥させます。乾く前に走ってしまうと、ボディにワックスが付着してしまう恐れがあるためしっかりと乾燥させましょう。
手頃な値段で安心してタイヤを保管できるタイヤカバー
保管中の汚れが心配な人はタイヤワックスではなく、タイヤ専用カバーがおすすめ。1,000~4,000円と手頃な値段で手に入る商品ですが、埃や雨風、紫外線からしっかりとタイヤを守ってくれる頼もしいアイテムです。
ガレージや庭がある方ばかりではないので、カバーを上手に使えば、アパートや賃貸住まいの方でも省スペースで長期保管ができます。
カー用品店やネット通販で簡単に手に入るので、賃貸住まいで保管場所を汚したくない方、直射日光や高温多湿になりやすいベランダなどの屋外で省スペースに保管したい方は、タイヤカバーの使用をおすすめします。
タイヤ保管におすすめタイヤカバー|賃貸住まい、省スペースで保管したい方におすすめ
■FIELDOOR タイヤカバー 4枚セット
- タイヤカバー 4枚セット
- FIELDOOR
FIELDOOR タイヤカバー 4枚セットはタイヤを汚さず持ち運べるとともに、タイヤ・ホイールを劣化させず保管するのに最適なタイヤカバーです。
適合タイヤ直径は約55.7cm~約76.2cmです。装着方法は簡単で、縦にしたタイヤを回しながらかぶせていき、ファスナーで固定するだけ。取っ手付きなのでタイヤの持ち運びや取り扱いもグンと楽になります。
横にして積み上げた際、一番上のタイヤの露出したホイール部分を覆うフェルトパッド1枚が付属します。さらに小物ポケットや積み上げローテーションのメモ等を入れるクリアポケットもあり、とても実用的に使える点もおすすめのポイントです。
■メルテック タイヤカバー 普通車用Mサイズ
- タイヤカバー 普通車用Mサイズ
- メルテック
メルテック タイヤカバー 普通車用Mサイズは、タイヤ4本を横置きで積み上げた際に、4本分をまとめて覆うタイヤカバーです。
完全防水ではありませんが、夏の紫外線などからタイヤを守り、ヒビや硬化を防ぎます。裾をひもで固定することで、屋外での強風なども安心。また「右前輪」「左後輪」などのシール各2枚付きで重宝します。
価格はリーズナブルな割に耐久性も期待でき、コスパの高いアイテム。タイヤサイズによってはダブついて使いにくくなりますので、よく確認してから購入するとよいでしょう。
Q:タイヤの保管場所はどうしたらいい? 屋外保管でもいいの?
A:屋外保管なら直射日光の当たらない、湿気のない場所で保管しましょう
日光に含まれる紫外線はタイヤを劣化させたり、変色させたりする原因になります。日陰に保管しましょう。湿気もタイヤやホイールにはよくありません。ジメジメした場所に保管するのはできる限り避けてください。
物置などに密閉された場所に保管する場合は定期的に空気を入れ替えてあげた方がいいでしょう。また、タイヤを直接地面や床に置くとタイヤの色が移ることがあります。段ボールの上に置いたり、風通しが良いすのこの上に置いたりして保管するようにしましょう。
また、賃貸の場合は保管場所に困ることもあるかと思いますが、玄関前の通路などに置くのは避けましょう。共用スペースにもなりますし、コンクリートにも色が移ることがあります。
マンションのベランダに保管するならまずはサイズを確認
まずはベランダに保管できるタイヤサイズなのか、タイヤとベランダの大きさを確認することが大切です。
ベランダに置く際にも保管前にはタイヤを洗い、しっかりと乾燥させます。またベランダは日当たりが良いことが多いので、遮光性の高いタイヤカバーをつけて直射日光からタイヤを守るようにしましょう。
Q:タイヤは横積み(平積み)、縦積み、どちらで保管したらいい?
A:ホイール付きなら横積みで、タイヤ単体なら横積み・縦積みどちらでもOK
ホイール付きのタイヤの場合、空気圧を適正値の半分くらい(1~1.5kpa)にして横積みで保管してください。
ホイール付きタイヤを縦積みで保管すると、ホイールの重さがタイヤの地面との接地部分にかかり続け、接地部分のタイヤが変形することがあります。空気圧を抜くのは保管中にタイヤのゴムやコードに負担をかけないためです。
タイヤ単体で保管する場合、縦積みで保管と言われることが多いですが、転がってしまわないか心配です。そのため、ホイール付きと同様に横積みで問題ありません。
ホイール付き、タイヤ単体、どちらの場合でも一番下に置くタイヤに最も負担がかかるため、できれば定期的に上下を入れ替えた方がタイヤに優しいですが、半年程度の保管ならそこまでしなくても大丈夫です。
タイヤ保管におすすめタイヤラック|戸建て住まい・屋外保管をする方にはおすすめ
■アイリスオーヤマ タイヤラック KTL-450
- タイヤラック KTL-450
- アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマ タイヤラック KTL-450は、タイヤ2つを上下に縦置きで並べられるスリムタイプのタイヤラックです。錆に強いステンレス製でしっかりとした強度を誇るので、長く愛用することができます。
組み立ては、工具は使わずに手でパーツをはめ込むだけ。ネジ止めも不要なので簡単に設置できます。後述する紫外線によるタイヤの劣化やほこりなどによる汚れを防止するためのカバー付とカバー無しのものが選択できます。
■アイリスオーヤマ タイヤラック カバー CVP-590
- タイヤラック カバー CVP-590
- アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマ タイヤラック カバーは、アイリスオーヤマ製のタイヤラック「KTL-450」「KSL-450」専用のラックカバーです(タイヤラックは別売りです)。
庭などの屋外や、屋根があっても日光が当たるベランダなどでタイヤを保管する際、タイヤラックを使えば省スペースでスタッドレス/夏タイヤの交換が出来て便利です。ラック全体をすっぽりと覆って、雨風や太陽の紫外線からタイヤを守ってくれるのがこのカバー。
裾から風が入り込まないようワンタッチのヒモ止め付きで、紫外線に強い耐候材が入って耐久度もアップしています。適合商品をよく確認し、ラックとともに購入してタイヤを守りましょう。
タイヤ保管する場所は自宅だけじゃない! 「タイヤ保管サービス(タイヤ預かりサービス)」も検討してみては?
ここまで、自宅でタイヤを保管する方法、それにおすすめな便利グッズを紹介してきましたが、自宅のベランダにはスペースがなくて置いておけない、盗難が心配でベランダには置きたくない、マンションだからタイヤ交換のたびに運ぶのが大変など、保管場所がなく困っている人もいるでしょう。
そんな方におすすめなのが、 ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどで展開されている「タイヤ保管サービス(タイヤ預かりサービス)」です。
店舗でタイヤ交換をしたら、そのまま併設の倉庫などに適切な環境のもと保管してくれるのがメリット。盗難やいたずら対策にもなります。
あわせてタイヤの残溝チェックやホイールの安全点検も行ってくれる場合がほとんどなので、万が一タイヤに不備がある場合でも安心です。
デメリットとしては、やはり保管費用がかかってくることでしょう。料金相場は、同じカー用品店などでも地域や店舗によって異なる場合がありますが、月額500円〜2000円ほどとなっています。自宅で保管できれば費用は発生しないので、お金をかけたくない方にはおすすめできません。
これらを考慮した上で、タイヤ保管サービス(タイヤ預かりサービス)を利用したいという方は、お住まいの地域の料金をよく比較して選ぶのが良いでしょう。
タイヤ交換が面倒な人はオールシーズンタイヤという選択肢もあります
そのほか、スタッドレスタイヤの保管場所がない、毎年のタイヤ交換が面倒、タイヤ保管サービス(タイヤ預かりサービス)もコストがかかるという方はオールシーズンタイヤという選択肢もあります。
豪雪地域に住む人はスタッドレスタイヤを選ぶべきですが、冬でも積雪があまりない地域にお住まいの方はオールシーズンタイヤを選んだ方が楽かもしれません。
オールシーズンタイヤは各社から発売されており、手頃な値段のモノも出てきました。次の冬に備えて、タイヤ交換の際にオールシーズンタイヤも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
参考記事:オールシーズンタイヤとは?
まとめ
賃貸、持ち家を問わず、タイヤの保管に困っているという人は多いと思います。
また正しい保管方法でなければ、うっかり自宅を傷つけてしまう、タイヤが劣化して使い物にならなくなってしまうといったことにもなりかねません。賃貸であれば家の修理費として余計な出費がかかってしまいます。
ベランダもタイヤ保管には便利な場所ではありますが、屋外であり、高温多湿になりやすいため、注意が必要です。
今回紹介した正しい保管の仕方や便利なグッズなどを参考にしながら、家の状況に適したタイヤの保管方法を検討してみてください。
関連リンク
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【筆者:MOTA編集部】
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