首都高速・大黒パーキングがお花畑に!? 殺風景なパーキングエリアが東京2020オリンピック対策で一変した

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東京の大動脈“首都高”こと首都高速道路には、他の高速道路ほどではないものの、いくつかのパーキングエリア(PA)が存在。混み合うことも多い首都高を走るドライバーたちの疲れをいやす重要な存在となっている。そんな首都高に変化が起きた。PAの景色が変わったのだ。そう、写真の通りの「お花畑」が広がったのだ。一体どういうことか。自動車ライターの加藤 久美子氏が読み解く。

>>ドライブ途中に「お・も・て・な・し」美しくなった首都高パーキングエリアの様子を写真で見る[画像19枚]

目次[開く][閉じる]
  1. SNSでも話題に! 大黒PAのきれいなお花に癒される人多数!
  2. お花エリア整備の目的は「TOKYO 2020」
  3. 実は大黒PA以外でも…首都高全域のPAでお花エリアを拡大中!

SNSでも話題に! 大黒PAのきれいなお花に癒される人多数!

首都高速道路の休憩施設である横浜の大黒(大黒)パーキングエリア(PA)といえば、「クルマ好きの聖地」とのイメージを持つ人も少なくないだろう。最近では週末の夜だけではなく、平日の深夜にも多くのカスタムカーやチューニングカーがどこからともなく現れる。金曜日の夜はとくに「Yナンバー」を付けたR34やR32スカイライン、80スープラなど、米軍基地でも人気のJDMなクルマも多数訪れている。

2021年の春頃から、これまで殺風景だったゾーンまで花壇が増設されている

さて、そのようなクルマ好きが多く集まる大黒PAに昨今、「お花エリア」が急拡大しているのをご存知だろうか?

一部は以前から大黒PAにあったのだが、今年2021年に入ってから急速に増えており、筆者が訪れた今年1月、3月、6月とお花の種類や植え付けのデザインも異なっている。

SNSでも「大黒にクルマを見に来たらきれいなお花が咲き乱れていて癒された~」「大黒PAに花壇なんてあったっけ?とってもきれい」などなど、大黒PAを訪れる人々にも好評だ。

実際、6月頃は「訪れるたびにお花が増えている」という状況で、それまで何も植えられていなかった芝生のような雑草エリアも次々と「花壇化」されており、大黒PAはもちろん他の首都高PAでもこれまで見たこともないようなきれいなお花があちこちで見られた。

以前から大黒PAの売店やフードコートが入っている建物に近い(駐車枠でいうと最前列エリア)歩行者用通路の両サイドには常にきれいなお花が咲いているエリアがあったのだが、これが拡大されている。

駐車枠の最前列から歩行者用通路(3-4cmの段差があり、車高の低いクルマはゆっくりと細心の注意を払って通過する必要がある場所)の両脇に整備されたもので、大型車専用スペースに近い場所までお花が続いている。

お花エリア整備の目的は「TOKYO 2020」

これはいったいどういうことなのだろうか? このお花はこれからもずっと大黒PAで整備されていくのだろうか?

首都高速道路株式会社 経営企画部 広報課に尋ねてみたところ…意外な答を頂いた。お花エリア拡大はオリパラ歓迎の目的があったのだ。

■大黒PAのお花エリアがどんどん広がっていて、行くたびに違うお花が咲いているようです。どのような理由で、またいつから整備されたのですか?

「オリンピック・パラリンピックによる利用者増に備えて、景観向上の目的で行っています。

大黒PAにつきましては、今年の初めから花壇を整備しています。また、掲示板の整頓、トイレ内の美化整備、老朽化した施設等の撤去、駐車場内の整備も行っています。」

■今後の整備予定は?

「定期的に花の植替えを実施しているところですが、今年はオリパラにあわせて5~6月に実施しました。一部PAにおいてはパラリンピック開幕前にも花の植替えを実施予定です。

基本的には年に6回(2ヶ月に1回)の頻度で植え替えをしています。季節に合わせて以下のようにお花も替えています。」

・6月上旬~7月中旬 インパチェス/サルビア

・7月中旬~9月初旬 日々草(ビンカ)/ベゴニア

・10月初旬~12月初旬 カランコエ/マリーゴールド

・12月中旬~2月初旬 ミニ葉ボタン/パンジー

・2月初旬~3月下旬 ポリアンサス/ノースポール

・4月初旬~5月下旬 金魚草/ベチュニア

実は大黒PA以外でも…首都高全域のPAでお花エリアを拡大中!

ところで、先日首都高6号線にある「八潮PA」を訪れる機会があったのだが、その八潮PAにもきれいなお花が咲き乱れているエリアがあった。もしかしてこれも、オリパラ歓迎のお花?

と思って聞いてみたところ…その通りで、

「オリパラにあわせ、大黒PA以外にも、平和島(上り)平和島(下り)、代々木、箱崎、駒形、加平、八潮、辰巳第一、辰巳第二、芝浦、市川、大井(西行き)、大井(東行き)、川口、以上のPAにおいて花壇を整備しました。」

何と首都高にある20か所のPAのうち14か所で花壇の整備が行われているそうだ。

東京オリンピック・パラリンピックが終わったらお花は撤去されちゃうの!?

では、これらのPAに整備されたお花たちは、オリパラが終わったらどうなるのだろうか? こちらも聞いてみたところ…

「オリパラ終了後は花壇の範囲が狭くなる可能性は少なからずあります。予算など調整し可能な限り今後も拡大した範囲を維持したいと考えていますが、今回のような大黒PAの大規模な花が見られるのは今だけかもしれません。併せて、花の種類についてはこれまで通り2か月ごとに変化しますので、お客様にはそちらも楽しんでいただければと思っています。」

オリパラ終了後にはやはりお花のエリアが狭くなる可能性があるとのこと。

詳細は未定だが、ひとまず9月頃までは今のままのきれいなお花を首都高14か所のPAで楽しむことができそう。COOLなクルマたちと一緒にぜひきれいなお花たちも楽しんでみては?

[筆者:加藤久美子/撮影:加藤博人・MOTA編集部]

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加藤 久美子
筆者加藤 久美子

山口県下関市生まれ 自動車生活ジャーナリスト 大学時代は神奈川トヨタのディーラーで納車引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社に入社。出版局にて自動車年鑑、輸入車ガイドブック、整備戦略などの編集に携わる。95年よりフリー。2000年に第一子出産後、チャイルドシート指導員資格を取得し、チャイルドシートに関わる正しい情報を発信し続けている。 得意なテーマはオリジナリティのある自動車生活系全般で海外(とくにアメリカと中国)ネタも取材経験豊富。愛車は22年間&26万km超の916アルファスパイダー。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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