車のグレードって何? 装備の比べ方やオプションの選び方を徹底解説

  • 筆者: オートックワン 編集部

グレードとは

新車を購入するとき、車種の次に選ぶものが「グレード」。多くの車種には複数のグレードが設定されている。1グレードのみの設定となっている車種もあるものの、そういった車種は稀だ。

メーカーがグレードを複数用意している理由は、ユーザーが求める仕様がそれぞれ異なるからだ。同じ車種を購入するユーザーでも、燃費性能を求めるユーザーもいれば、走行性能を求めるユーザーも存在する。1つの仕様で全てを満たそうとすると、中途半端な装備しか装着されないグレードになるか、あるいはフル装備仕様となり、最低車両価格が跳ね上がってしまう。

グレードを選択するときは、主に下記の2点をチェックすると自分に合うグレードを選択することが出来る。

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装備の違い

複数グレードがある車種において、エンジンが全グレード共通という車種は存在しても、装備が全グレード共通という車種は存在しない。そのため、グレード選択の際に最も気にするべき項目といえる。

一見するだけで違いが分かる外装・内装での装備差はもちろん、メカニズム系の差異や、後で詳しく触れるメーカーオプションの選択可否についても、じっくり検討したい。

エンジン種類の違い

エンジン種類の違いも、グレード選択でよく見るべき項目。特に、走行性能や燃費性能を気にするユーザーは、しっかりとチェックすべきだ。

理由は、走行性能や燃費性能はエンジンのスペックが鍵となっているからだ。購入した後から、アフターパーツなどを用いて走行性能を向上させるという方法も無くはないものの、手間もお金もかかってしまう。必要なスペックを購入時から手に入れておく方が無難と言える。

特別仕様車

ここで、グレードと近い意味を持つ言葉「特別仕様車」について説明しておこう。

特別仕様車とは、販売促進・活性化のためにメーカーが用意する、その名の通り特別な仕様で作られる車のこと。

新型車として登場してある程度期間を置いた後に、人気装備を揃えてお買い得な設定で追加されることが多く、「特別なグレード」と言い換えることもできる存在だ。販売の中心となるケースも多く、特に量販モデルでは、販売店で多数在庫を用意されているのはコレ、という場合も多い。

販売促進で設定されるということから分かるとおり、ライバルメーカーの競合車との競争が激しい場合は特別仕様車が頻繁に設定されることも多く、また買い得な装備内容となっていることから一押しグレードとなることも多い。また、特別仕様車の売れ行きが好調な場合、「特別」だったはずなのに、正式グレードに昇格、なんてパターンもある。

グレード選びの際は見逃せない存在だ。

限定車

「限定車」も、メーカーが設定する特別な仕様の車のことを指すが、特別仕様車とは若干意味合いが違うこともある。

それは「限定車」の中には「○○(車種やメーカー)の生誕×周年記念の限定車」や、「有名ブランド△△とのコラボ限定車」などが含まれることもあるからだ。この場合はお買い得さではなく、記念モデルならではの希少性がウリという場合も十分あり得る。

また「特別仕様車」と銘打っていながらそれほどお買い得でなかったり、また期間限定・台数限定で販売することで購入意欲を誘っているモデルも多く、ややこしい。

名前に戸惑わされずに、装備内容をしっかり確認する必要がある。

グレード・特別仕様車を選ぶコツ

一見複雑そうに見えるグレード・特別仕様車選び。しかしどのような車種でも、あなたが必要な装備・性能を整理することでピッタリのグレードは見つけることが出来る。

おすすめは、販売店の営業マンに「売れ筋・オススメのグレードは?」と直接聞くこと。相手は売れ筋グレードや各グレードにどのような装備が装着されるかを熟知しているプロだから、あなたが必要な装備を整理する段階から、真摯に向き合ってくれることだろう。

特に、買得な「特別仕様車」が設定されている車種の場合は「この特別仕様車は自分に向いているか?」というポイントも質問しておくと良い。

車種の中でグレード選択が終わって、もし購入する車種を1つに絞り込めていないのであれば、競合車種ごとに装備・価格を比較しよう。同じ価格の車種同士でも装備の充実度が全く違う、なんてことも多い。

プロの力を借りつつ、細かく違いを検証することが、お得な買い物の近道だ。

オプション

グレードを決めたあと、最後に決めるのがオプション。

オプションには「メーカーオプション」と「ディーラーオプション」の2種類がある。大きな違いは装着される場所だ。

メーカーオプション

メーカーオプションは、工場生産時に装着・架装される。後から取り付けることはできないため、注文時までに取り付けるオプションを全て決めておく必要がある。

例として、サンルーフやボディの特別色、本革シートなどが挙げられる。

ディーラーオプション

ディーラーオプションは、販売店(新車ディーラー)で装着・架装される。そのため、注文した後、あるいは納車された後でも取り付けられることが特長だ。

例として、フロアマットやバイザー、シートカバー、ボディコーティングなどが挙げられる。

取り付けるべきオプション

各ユーザーの使い方によって必要度は異なるものの、多くの人が装着する基本的なオプションとしては、フロアマットやETC等が挙げられる。また、必要に応じてオーディオ&ナビゲーションシステムも検討したい。

ここで注意するべきポイントは、工場で装着されるものとディーラーで装着するものがそれぞれ設定されているケースだ。具体的には、エアロパーツやオーディオ&ナビゲーションシステムなどが挙げられる。

それぞれ設定されている理由としては、メーカーが力を入れて、デザイン性の高いエアロパーツやナビゲーションシステムを設計するパターンがあるからだ。その場合、後付け出来ない代わりに、車との一体感が高くなることが利点といえる。後付けできるディーラーオプションは、オプションの機種にもよるものの、一体感に関してはメーカーオプションに及ばないことが多い。

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筆者オートックワン 編集部
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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