未使用車とは?|メリットとデメリット、買い方、新車と比べてどのくらいお得かを徹底解説

  • 筆者: MOTA編集部
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未使用車という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。いわゆる新古車、登録済み未使用車と呼ばれるもので、普通の新車とは何が違うのでしょうか?

未使用車の紹介と未使用車のメリットとデメリット、未使用車の買い方、新車と比べたときの状態や、どのくらいお得なのかを徹底解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 未使用車とはどんなクルマ?|販売実績を作るために一度登録済みとなった“ほぼ新車”の在庫
  2. 未使用車を選ぶメリットはある?|未使用車のメリット3つ
  3. 未使用車にデメリットはない?|未使用車のデメリット3つ
  4. 未使用車は実際どれくらいお得?|新車を購入するより20〜30万円安くなることも!
  5. 未使用車はどうすれば買える?|ディーラー系列の中古車店や未使用車専門店も存在する
  6. 未使用車はいつ頃が買い時?|決算時期後の4月と10月が狙い目!

未使用車とはどんなクルマ?|販売実績を作るために一度登録済みとなった“ほぼ新車”の在庫

中古車を探していると「未使用車」というキーワードを目にすることも多いと思います。ユーザーとしては、「使っていないなら新車じゃないの?」「それって新古車じゃないの?」「そもそも普通の中古車と何が違うの?」「いくらくらいお得なの?」などなど、いろいろな疑問が湧いてくることでしょう。

未使用車とは、登録済みでなおかつ使用していないクルマのことを指します。正確には「登録済未使用車」と呼ばれています。

つまり、ディーラーや中古車販売店を所有者として陸運局に登録したクルマのことで、新車ではなく一度は人手に渡った状態にあるということです。

以前は「新古車」と呼ばれていました。そのため、未使用車と新古車は同じものを指しています。

なぜこうした未使用車が存在するかというと、販売実績を作りたいディーラーとしては、「登録=販売した」こととして陸運局に新車の登録を行うことになります。これでいったん「売れた状態」にして、車両自体は自社で保管し、後にその車両を中古車として販売するという経過をたどる場合が多いです。

つまり、未使用車とは「必要最低限の移動のみで、新車とほぼ変わらない状態のクルマ」と考えて良いです。

ちなみに新車であっても展示や保管などに伴う移動が生じるケースはあるので、新車との違いは、あくまでも書類上は自分が最初のオーナーではないというだけです。

未使用車には、納車直前でキャンセルをされた車両や、ディーラーの展示車なども含まれています。

未使用車と新古車の違い

「新古車」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。

新古車とは、未使用車と同様の意味合いで使われていた言葉です。

しかし、一度ディーラーの名義になったクルマは法律上では中古車扱いになるため、新古車という分かりにくい表現ではなく、購入を検討する人たちの誤解を防ぐために未使用車という名称で統一されました。

販売店やネットなどによっては今でも新古車の名称を使用してクルマを販売している場合がありますが、一般的には認められておらず、あくまでも未使用車と同様の意味であり、あくまでも中古車であることを理解しておきましょう。

未使用車を選ぶメリットはある?|未使用車のメリット3つ

未使用車のメリット1:新車を購入するよりも価格が安い

登録済みの未使用車を買うメリットは、まず第一に「安い」ということです。

一度登録されるとやはり「新車」ではなく便宜上は「中古車」なので、車両代が新車よりも下がっている場合がほとんどです。

未使用車のメリット2:納車が早い

また、納車が早いのもメリットです。

新車の場合、在庫車以外はオーダーしてから生産に入ることもあります。また、最近では納期の遅延が叫ばれており、即納されるケースはほとんどないでしょう。

特に人気モデルでは1年以上の納車待ちということもあります。

しかし未使用車ならば、現車が実際にあるので、納車整備程度で手に入る場合がほとんど。陸運局への登録も済んでいるので、その手間も省くことができます。

未使用車のメリット3:中古車扱いでありながらほぼ新車同様

通常の中古車として販売されているクルマと比べて、未使用車はほとんど走行されていない車両です。そのため、中古車として見られるひっかきキズやへこみ、擦った跡などの小キズがある、樹脂パーツが色褪せして劣化しているといったことはほとんどありません。

未使用車にデメリットはない?|未使用車のデメリット3つ

未使用車のデメリット1:完成している車両なので、自分好みの仕様は選べない

これまで未使用車のメリットを伝えてきましたが、デメリットはないのでしょうか?

ここでは未使用車のデメリットについてご紹介します。まず挙げられるのは、自分の気に入る仕様のクルマに巡り合える可能性が低いということです。

新車であれば、ボディカラーやインテリアカラー、安全装備やパッケージオプションなどを、自分の思い通りに選ぶことができます。

しかし未使用車はすでに出来上がっているクルマなので、自分の希望とは多少違っても、そこにある状態で妥協するしかないということになってしまいます。

そしてメーカーオプション扱いの装備を追加することはまず不可能です。自分の思い通りにはできず、あるものの中から選ぶしかないという意味ではデメリットと言っていいでしょう。

未使用車のデメリット2:次の車検までの期間は新車に比べて短い

また、すでに登録されているクルマなので、次の車検までの期間が新車よりも短いということもデメリットと言えます。

通常新車で購入した場合は、登録日から3年間が車検の期間となりますが、未使用車は登録済みなので、その期間がすでに経過し始めています。

価格面でのメリットを考えると帳消しにできそうですが、3年間あると思い込んでいると損をした気になってしまうかもしれません。

そして個体によっては、屋外保管でボディがくすんでしまったり、エンジンを長期間かけていなかったりする場合もあるので、納車前にしっかりと整備や洗車をしてもらうことが必須となります。

未使用車のデメリット3:即決しなければならない

未使用車はすでに出来上がっているクルマです。そのため、在庫がなければ購入することができません。最近では新車でも納期が遅延していますが、未使用車はそもそも流通量が少ないです。

さらに未使用車は上記に挙げたメリットがあることから人気が高いので、良いと思ったクルマがあればすぐに購入しなければ、悩んでいるあいだに売り切れてしまうということも珍しくありません。

そのため、未使用車を購入する際には即断即決を迫られます。日頃からクルマの条件や予算などをしっかりと考えておく必要があります。

未使用車は実際どれくらいお得?|新車を購入するより20〜30万円安くなることも!

前述したとおり、まず税金(自動車重量税と自動車税)と自賠責保険分が安くなります。

ディーラーとしては在庫車を早くさばいてしまいたいので、車両価格自体の値引きもある可能性も高くなります。

一般的な値引き額は10万円程度と言われており、車両によっては20~30万円以上安いものもあるそうです。車両価格が下がれば当然消費税も下がるので、結果的に総額に反映されることになります。

未使用車はどうすれば買える?|ディーラー系列の中古車店や未使用車専門店も存在する

まずディーラー系中古車販売店を探してみてください。

タイミングにもよりますが、走行距離が数十kmのクルマはまず間違いなく未使用車です。そして未使用車を専門とする中古車販売店も存在します。特に軽自動車の未使用車を専門に扱うお店は多いようです。

また、MOTAの中古車検索サービスでも、車種を選んだ後に「登録(届出)済未使用車」という項目を検索条件に追加することができるようになっています。未使用車の購入を考えている方はぜひチェックしてみてください。

未使用車はいつ頃が買い時?|決算時期後の4月と10月が狙い目!

多くのディーラーでは、3月と9月に決算を迎えます。

ディーラーでは決算のタイミングに合わせて業績を確保するために、ユーザーに向けた決算セールを行うのが通例です。そのため、セールに向けて車両の在庫や生産枠をおさえていることが多くあります。

同時に特別なローン金利を設定したキャンペーンの展開や、大幅な値引きを行うなど、登録台数を伸ばそうとしています。

決算セールで在庫を売り切ってしまうのが目標とはなりますが、残念ながら完売することは多くなく、残った車両が未使用車として登録され、ディーラー系の中古車販売店や全国のオートオークションへと流れていくことになります。

つまり、決算期の直後にあたる4月頭と10月頭には大量の未使用車が出回るのです。いち早く売却したいディーラーとしては、値引きに応じる場合もあるかもしれません。

またモデルサイクルの末期で、すぐにフルモデルチェンジまたは小改良が行われる予定の車種であれば、それを値引きの交渉材料として使うのも良いでしょう。

しかし、コロナ禍による新車販売の遅延から、現在では思うように未使用車が出回らないケースもありそうです。新車販売の動向をみながら、こまめにチェックするようにしてみてください。

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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