タッチアップペン(タッチアップペイント)で車の傷を応急処置!正しい使い方や上手に塗るコツ、失敗した際の対処法を徹底解説
- 筆者: MOTA編集部
車の傷は、いくら気をつけていてもいつの間にか増えていくものです。早く補修をしたいと思いつつ、つい修理に出さないまま乗り続けてしまっていませんか。しかし傷を放置していると、サビによって見た目の傷以上にボディのいたみにつながってしまいます。そこでおすすめなのがタッチアップペンです。タッチアップペンを使えば、傷を手軽に目立たなくすることができますよ。
車に傷が着いたらタッチアップペンで応急処置
塗装が剥げた箇所に塗ってサビ・腐食を防止する
車に乗っていると傷はつきもの。もし車のボディ表面に塗装が剥げるような傷がついてしまったら、すぐに応急処置としてタッチアップペンで修復することがおすすめです。
タッチペンを使えば傷を目立たなくすることはもちろんのこと、塗装がはがれた状態で金属面に直接雨水や水分が浸透するのを抑え、サビや腐食が発生してしまうのを防ぐことができます。
本当は販売店や板金業者でちゃんと修理したほうが良い
本来であれば販売店や修理工場などでちゃんとした修理をするのが一番ですが、場所によっては高額な修理代金が必要ですし、すぐに入庫できない場合もあります。
その点、タッチアップペンならカー用品店などどこでも購入でき、しかも比較的安く手に入るので応急処置としておすすめ。サビや腐食がすすむと修理費用もかさむため、より愛車に長く乗りあいのなら、ボディの傷はすぐにタッチアップペンで補修しましょう。
タッチアップペンの選び方
カラーナンバー・カラーコードで愛車と同じ色のタッチアップペンを探す
使い方を確認する前に、まずは愛車と同じ色のタッチアップペンを入手しないといけません。愛車と同じ色のタッチアップペンを買うには、エンジンルームやドアの内側などに記載されているカラーナンバー(COLOR No.)やカラーコード(COLOR CODE)を確認しましょう。これに合致する番号のタッチアップペンを購入すれば間違いありません。
黒やシルバーといったボディカラーは一見どれも似たように見えますが、メーカーや車種、年式によって微妙に変わっています。だいたい同じ色だからといって違う色を購入してしまうと、塗って乾いてから違和感があった、というケースも多々あります。購入の際は最新の注意をはらいましょう。
ちなみに愛車のカラーナンバーに合うタッチアップペンがない場合は、メーカーにオーダーする事も可能です。
タッチアップペンの使い方
タッチアップペンを塗るのに必要なもの
タッチアップペンは筆も一体型になっているため、とくに何も準備をしなくてもすぐに塗ることはできます。
しかし、より仕上がりや耐久性をよくするためには事前に下処理が必要です。また、タッチアップペンでの作業性をよりあげることができる道具もいくつかご紹介します。
タッチアップペン(タッチアップペイント)
今回の主役です。
■ソフト99 ペイント タッチアップペン トヨタ 202 17013
ソフト99 ペイント タッチアップペンは、ボディの小キズ補修に便利な細筆つきのタッチペンです。
本品はトヨタの202というカラーナンバー用の商品で、色はブラック。同商品のラインナップは300色以上あるので、車の型式プレートからカラーナンバーを調べて、SOFT99の公式ページから対応塗料を検索しましょう。
ボディやバンパーに付いた小キズ・線キズなどに対し、筆で点を打つように溝を埋めていきます。一度に塗らず、乾燥と塗りを繰り返して元の塗装面より盛り上がるまで塗り重ねるのがコツです。
シリコンオフ
有機溶剤のことです。施行前にボディ表面の油性の汚れを落としたり、塗りすぎたタッチアップペンが乾く前に拭き取ったりするのに使用します。
■ソフト99 シリコンオフシート 5枚入 09227
- シリコンオフシート 5枚入 09227
- ソフト99
ソフト99 シリコンオフシートは、自動車補修に欠かせないシートタイプの脱脂処理剤「シリコンオフ」です。
20cm×30cmの大判シートが5枚入って数百円と、とても手軽に使えるのが特徴。洗車後にシートで何度か拭き取ることでしっかり油分を除去し、塗料や養生テープの密着不良を防ぎます。
また補修以外でも、ダッシュボードに両面テープでアクセサリを貼り付ける際などにも重宝しますよ。
■ホルツ シリコンリムーバー 300ml MH11102
ホルツ シリコンリムーバーはワックスやシリコン、オイルなどの油分を除去するスプレータイプのシリコンオフ剤です。
使い方は簡単で、洗車後、缶をよく振って適量スプレーし、液が乾かないうちにきれいなクロス等で拭き取るだけ。広い範囲も作業しやすく、PPやウレタン製の樹脂バンパーにも使用できます。
ただし、車内で使用するとにおいがこもったり、屋外でも風の強い日などはホコリがついたり、溶剤が手に付着するなど注意が必要です。
ウェス、綿棒
シリコンオフを塗布したり、塗りすぎたタッチアップペンを除去するのに使用します。
■日本製紙クレシア キムワイプ 12×21.5cm/2箱(200枚入×2) S-200
商品URL変更ー楽天
https://item.rakuten.co.jp/payoff/pk20420/
日本製紙クレシア キムワイプは、いわゆるティッシュペーパーのようなものですが、細かな繊維くずが出ないため、理系の実験室などでよく使われている商品です。
ティッシュよりもやや硬い感触ですが、水分や油分をよく吸収します。タオルやウェスでも僅かな繊維くずが出てしまうものですので、精密作業にはキムワイプが非常に適しています。
値段は2箱で1,000円以下とそれほど高くなく、補修作業以外でも色々な用途で使えるためおすすめです。
専用うすめ液・スプレーシンナー
タッチアップペンを塗りすぎた際、溶かして除去するのに使用します。スプレーシンナーのほうがより強力で、完全に乾ききったタッチアップペンにも効力を発揮します。
■ソフト99 タッチアップペンこだわりセット 09176
ソフト99 タッチアップペンこだわりセットは、塗装のための極細筆、取っ手がついて持ちやすい塗料皿、専用うすめ液の3つがセットになった商品です。
タッチアップペンを使う際、時間とともに塗料の溶剤が蒸発して粘度が上がり、塗りにくくなった時にもうすめ液が役立ちます。
うすめ液は12mlと少量で、ちょっと試してみたい方、小キズだけDIYしてみたい方にも適したセットです。後述のように、筆の代わりに爪楊枝を並行して使うのもオススメですよ。
サビ取り消しゴム・サビ止めペイント
傷の内側にサビが発生していた際に、傷の程度に応じて使用します。
■ホルツ サビ取りクリーム ラストリムーバー 70g MH124
ホルツ サビ取りクリーム ラストリムーバーは、塗って拭くだけというカンタン施工のサビ取り剤です。
ジェル状のため垂れにくく、垂直面や下回りにも使いやすいのが特徴。表面のサビを取り除いたら本品を塗り、10分ほど放置してから拭き取り、しつこいサビには塗りと放置&拭き取り作業を繰り返します。
綿棒を使えば狭い範囲も作業しやすく、小キズ補修の下地処理に向いており、車のほか自転車やキッチン用品など身の回りの鉄製品にも使える点もおすすめのポイントです。
タッチアップペンを塗る前の下処理
まずタッチアップペンを塗る前に、傷の部分を脱脂します。塗装面がしっかりと脱脂されていないと、汚れやボディ加工剤によって弾かれて塗料がボディに十分密着しません。
シリコンオフをウェスや綿棒につけて塗る事で、アルコール成分によって汚れを取ると同時に余計な油分を除去することができます。
細かい傷は爪楊枝で塗る!付属の筆はムラができやすいので注意
タッチアップペンにはキャップに筆がついているため、そのまま塗ることができます。しかし、付属の筆は簡易的なものなので細かな調整がむずかしく、必要以上に広範囲を塗ってしまったりムラになってしまったりするのであまりおすすめしません。
模型用の筆などを別途準備しておくと仕上がりが格段によくなりますが、そこまで手間をかけたくないかたにおすすめなのが爪楊枝です。先端の尖った爪楊枝であれば、細かな傷でも自分が思った場所に適量の塗料をのせることができます。
タッチアップペンは一度塗って終わりじゃない!塗る→乾かす→重ねて塗る→を繰り返す
タッチアップペンの耐久性と仕上がりを高めるためには、重ね塗りの作業が重要です。
1度に多くの塗料を塗るのではなく、少しずつ塗って乾いたら再び塗るという作業を丁寧におこないましょう。
塗る、乾かす、塗る、の繰り返し何層にも塗る事で厚みが増し、より自然な状態に仕上げやすくなるほか、何層にも塗る事で厚みが増して耐久性が高まります。
タッチアップペンを塗るのに失敗したら
万が一タッチアップペンを塗りすぎたり、必要ない場所に塗ってしまったりしたら、専用うすめ液やスプレーシンナーを使って除去しましょう。
うすめ液を塗ることで、タッチアップペンを溶かして落ちやすくします。スプレーシンナーはそのまま吹きかければ大丈夫ですが、あまり長時間ボディに付着させたりこすったりすると、ボディ表面の塗装を痛める可能性もあり、取り扱いは慎重に行いましょう。
タッチアップペンをコンパウンドで落とすのは慎重に
タッチアップペンを塗るのに失敗した場合、コンパウンドを使用する人がいますが、余分なタッチアップペンの塗料を除去するためにコンパウンドを使用することはおすすめしません。
コンパウンドで削り取ろうとすると、どうしても狙った場所以外もこすってしまうことになります。塗料が削れるほど目の粗いコンパウンドを使用した場合、周囲の塗膜を少なからず傷めることになり、補修する必要のないきれいだった場所までくすんでしまう危険性があるのです。
タッチアップペンを使おうとしたらすでにサビが発生していた場合
サビ落とし消しゴムでサビを除去してからタッチアップ補修をしよう
仮に傷を放置し過ぎてサビが出てきてしまった場合は、塗装をする前にサビ落とし消しゴムでサビの除去をするようにしましょう。
使い方はサビが出ている部分をこするだけと簡単で、小さなサビならサビ落とし消しゴムで除去できます。
しかし、サビの程度や範囲が大きくサビ落とし消しゴムで除去できない場合は、サビを塗装可能な皮膜に変化させることができるサビチェンジャー(転換剤)の使用を検討しましょう。
■ホルツ 錆止め サビチェンジャー 70g MH116
ホルツ 錆止め サビチェンジャーは、サビがひどく取りきれない場合の「転換剤」です。赤サビをサビ止めの皮膜に変化させ、サビの再発を防ぎます。
使い方はまず、表面のサビや汚れ、油分をしっかり落とし、よく振った溶液をサビの上にハケで塗っていきます。すると乾燥とともに塗った部分が赤サビから黒サビになり、1日乾燥させればこの上から塗装をすることも可能になります。
心配な時は、まず下回りなど外から見えない部分で試してからキズ補修に使うのもおすすめです。
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