国産コンパクトで選ぶなら断然「フィット」! ファミリーカーとしても申し分ない圧倒的な室内の広さが魅力だ

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ホンダ 現行フィットの売れ行きが芳しくないことがたびたび報じられている。実際どうなのかというと、2021年度は13位となる5万5947台で前年比59.3%にとどまり、ライバルと比べて少し寂しい状況が続いている。

しかし、コンパクトカーで選ぶならフィットを推したい。前回はフィットがライバルに比べて見劣りしてしまう要因を紹介したが、今回はフィットの良いところを取り上げていこう。

目次[開く][閉じる]
  1. コンパクトカークラスではバツグンの広さを誇る!
  2. ファミリーカーとしても申し分のない扱いやすさ
  3. マイナーチェンジではスポーツグレード「RS」や6速MTの追加もありそうだ!

コンパクトカークラスではバツグンの広さを誇る!

まずはライバルとなるコンパクトカーと比べてホンダ フィットはとにかく広いということだ。競合車をぶっちぎっている。実際に乗ってみても、広さは本当に誇れる。ファミリーカーとしても十分に使える。しかもドアが大きく開くので、乗り降りしやすい。とても全長が4mを切っていて、全幅も5ナンバー枠に収まる(いずれもクロスターを除く)とは思えないほどだ。

加えて、フィット自慢のセンタータンクレイアウトのおかげで、ラゲッジのフロアが異様に低い、リアシートをチップアップして高さのある荷物もラクに積める。ダイブダウンさせてラゲッジと同じ低さでフラットにすることもできて、大きな荷物の積み下ろしがラクなのもフィットならではの強み。

トヨタ ヤリスはいうまでもなく広さを追求した日産 ノートに対しても、あるいは現行型でヤリスとのすみ分けで広さを重視したパッケージになったトヨタ アクアに対しても、広さの点では圧勝だ。

ご参考までに、フィットのホイールベースは2530mmで、室内長×室内幅×室内高は、1955mm×1445mm×1260mm。ヤリスは同2550mm、1845mm×1430mm×1190mm、ノートは同2580mm、2030mm×1445mm×1240mm、アクアは同2600mm、1830mm×1425mm×1190mmとなっている。

数字を見る限り特別広いわけではないのだが、実際に見比べると明らかに広い。しかも、こうしてみると興味深いのはホイールベースがもっとも短いこと。にもかかわらず後席も広いのだ。ちなみにノートの室内長がやけに長いのは、インパネの形状による。実質的に最大なのはどれだかよくわからない。

ファミリーカーとしても申し分のない扱いやすさ

広いだけでなく居心地もよい。前席の見晴らしのよさはコンパクトカーの常識を超えている。シートに座った第一印象からして、ミニバンに通じるような雰囲気を感じる。ピラーが視界を妨げないように設定されていて、加えてダッシュも低いおかげで、死角が小さく、視界が驚くほど良好だ。もちろんそれは安全運転にも寄与する。

現行の4代目がキャッチフレーズとして掲げる「心地よさ」は、広さや居心地のよさに加えて走りにも表れている。乗り心地が後席も含め快適に仕上がっていて、長距離の移動も苦にならず、コンパクトカーでありながらファミリーカーとしても十分に通用する実力を持っている。

競合車がどちらかというと不得手な家族を乗せてロングドライブという使い方も、フィットなら大丈夫だ。

マイナーチェンジではスポーツグレード「RS」や6速MTの追加もありそうだ!

また、競合車は3気筒エンジンが主体のところ、フィットは4気筒であることもポイントだ。おかげでエンジンサウンドに安っぽい印象もない。上級仕様「LUXE(リュクス)」なら、その上質なドライブフィールをより引き立ててくれる。ノートにオーラがあり人気を博しているが、フィットにもちゃんと上質仕様があるのだ。

そんなフィットはまもなく登場2年半でマイナーチェンジを迎え、デザインのリフレッシュや装備のアップデートが図られるほか、待望のRSや6速MTがいよいよ復活する見込みという。件のマイナーチェンジが、個人的にもお気に入りのフィットのよさをより多くの人が見直すよい機会になるよう願いたい。

【筆者:岡本 幸一郎】

ホンダ/フィット
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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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