【撥水・防水性能比較】マツダ CX-5にも設定された防水ラゲッジ! アウトドア派にオススメの機能をスバル フォレスター&日産 エクストレイルと比較

  • 筆者: 工藤 貴宏
  • カメラマン:堤 晋一/茂呂幸正
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2021年11月にマイナーチェンジしたマツダ CX-5のトピックのひとつが、新しい世界観をみせるふたつの新グレード(特別仕様車扱いだが実質的にグレードのひとつ)の登場だ。

そのひとつにはライムグリーンのアクセントを添えたインテリアなどでアウトドアギアっぽくアクティブな雰囲気を演出する「フィールドジャーニー」がある。都会派のイメージだったCX-5の大胆なイメージチェンジだが、従来からアウトドアユーザーを取り込み人気の高いスバル フォレスター&日産 エクストレイルと比較しながら、防水・撥水機能の装備を紹介しよう。

目次[開く][閉じる]
  1. マツダ CX-5のフィールドジャーニーではラゲッジボードの片側を防水仕様とした
  2. ラゲッジに加えてシート表皮にも撥水仕様が用意されるスバル フォレスター X-BREAK
  3. 防水範囲がラゲッジ、シート、フロアにまで及ぶ! 日産 エクストレイル

マツダ CX-5のフィールドジャーニーではラゲッジボードの片側を防水仕様とした

これまで泥が似合わない都会的なイメージを押し出してきたCX-5にとって、アウトドアテイストとしたグレードの追加は大きな方向転換だ。「フィールジャーニー」は、前後バンパーやドアの下にアンダーガード風のシルバー加飾を入れることでスタイリングに力強さが増しているし、タイヤは泥道にも強いM+S規格オールシーズンとするなど、これまでのCX-5のイメージとは大きく異なるのだから興味深い。

インテリアにもアウトドアウェアのような蛍光色を取り入れた

インテリアも六角形のエンボス処理をしたスウェード調&合成レザーのシート表皮としたうえで、シートステッチやパイピング、エアコンルーバーにライムグリーンを添えてアウトドアウェアのようなコーディネートとしている。

そして特徴的なのがラゲッジルームの使い勝手だ。荷室床面のボードをリバーシブルとして、片面は防水タイプ。またサブトランク(床下収納スペース)内も防水加工とし、濡れたり汚れたものを気兼ねなく積めるように配慮している。また汚れたら水拭きで掃除できるのもアウトドア派には嬉しいではないか。

ラゲッジに加えてシート表皮にも撥水仕様が用意されるスバル フォレスター X-BREAK

では、ライバルはどうだろうか?

スバル フォレスターのアクティブなグレードといえば「X-BREAK」だが、ラゲッジスペースを見ると「撥水カーゴフロアボード」が採用されている。

これは表面に撥水処理を施したもので、CX-5の「フィールドジャーニー」と同様に、一般的なカーペット状の床と違って水が染み込まず汚れても掃除しやすい仕様だ。

撥水性ポリウレタンシートで濡れたまま乗り込んでもOK!

加えて、CX-5「フィールドジャーニー」よりも充実と言えるのはシート表皮まで撥水となっていること。

「X-BREAK」の表皮は「撥水性ポリウレタン」で表面についた水分が染み込まない仕様。海に出かけたときに水着のまま乗り込んだり、ウインタースポーツの後で服に雪が付いたまま、さらには汚れがふき取りやすいからアウトドアスポーツの後に汚れた服で乗り込んでも気にならないのがいい。また、子供が食べ物や飲みものをこぼしてしまっても簡単に掃除できる。

防水範囲がラゲッジ、シート、フロアにまで及ぶ! 日産 エクストレイル

しかし、なかにはもっと徹底しているクルマもある。それが日産 エクストレイルだ。

ガソリンモデルの20Xiと20Xi Vセレクション、20S Vセレクションの3グレードには防水のラゲッジを採用する。またレザーエディションを除く5グレードのシートは防水仕様、さらにフロアにも水が染み込まない防水加工が施されるなど、とにかく防水の範囲が広いのだ。さすが元祖「アウトドア遊びに便利な使い倒し系SUV」である。

まとめてみると、防水処理がラゲッジ周辺に留まるCX-5の「フィールドジャーニー」に対し、フォレスター「X-BREAK」ではラゲッジルームに加えてシートまで拡大。さらにエクストレイルでは、多くの仕様でラゲッジとシート、そして床までも防水とするなどとことん凝っている。

使い方に合わせてどこまで防水処理が必要か考えてみると良い

実際の購入時は「防水の範囲が広ければ広いほどいい」というのではなく、個々のユーザーがどこまでを必要とするかはよく考えて整理したほうがいいだろう。とはいえ、ユーザーの要求に応えてくれるという意味ではエクストレイルが最強であり、CX-5「フィールドジャーニー」はライバルに比べると防水処理の範囲は狭いといえる。

ただ、荷室が防水になるだけでも利便性が大きく高まるのは言うまでもない。そういう意味では「フォールドジャーニー」は従来のCX-5よりもかなりアウトドア向きなのは間違いないところだ。

最後に、フォレスターもエクストレイルも、表皮に本革を使うタイプを除くすべてのグレードで撥水のシートを採用しているという事実は、改めて知ると凄いことだと思う。

【筆者:工藤 貴宏】

マツダ/CX-5
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新車価格:
291万円422.5万円
中古価格:
51.2万円428.2万円

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工藤 貴宏
筆者工藤 貴宏

クルマ好きが高じて在学中から自動車メディア業界に足を踏み入れ、気が付けば四半世紀。自動車雑誌編集者から編集プロダクション勤務を経てフリーランスの自動車ライターとして独立。自動車関連の雑誌やウェブで活躍している。モットーは「そのクルマは誰を幸せにするのか」。使い勝手などユーザー目線の記事を得意とする。永遠のスポーツカー好きで愛車はフランス製のホットハッチとディーゼルエンジンを積んだSUV。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。記事一覧を見る

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