最新スポーティミニバン 徹底比較(2/4)

最新スポーティミニバン 徹底比較
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CVT採用の恩恵と乗り心地の改善

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標準モデルに対し、スパーダにはアクセサリーランプを内蔵したフロントグリルやエアロパーツ、フォグランプ、クリアレンズのリアコンビランプなどが与えられている。

エアロパーツは、風洞実験を徹底的に行なって開発されたもので、高速走行時の燃費向上やフロントリフトの低減に寄与しているという。写真の17インチタイヤ&ホイールは、スパーダ専用のオプション品である。

エンジンは2リッターのi-VTECのみで、FF全車にCVTが与えられた。これのおかげで、従来は歯がゆい思いをした発進加速や再加速においてもそのようなことはなくなり、しかもフィーリングもリニアである。

低床・低重心を謳った先代は、ハイルーフミニバンとは思えないほどのコーナリング性能を披露したが、現行モデルではより一般的な味付けとされた。プラットフォームは従来の踏襲で、低床かつ低重心であることは変わらないが、限界性能よりも、乗り心地の快適性や取り回し易さを重視してチューニングされている。

いくぶんロールしやすくなったものの、ハイルーフミニバンらしからぬ運動神経と安定感ある走りは相変わらず。

スパーダ全車(標準モデルのスカイルーフ装着車を含む)には、フロントダンパーに強化品が与えられる。全体としては、従来に比べて乗り心地が改善されており、とくに後席でその恩恵が体感できる。

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持ち前のツーリング性能を高めた

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「レガシィのスピリッツを・・・」のフレーズどおり、スバルを象徴するシンメトリカルAWDをベースとする3列シート車であり、生まれながらにして低重心で前後・左右のバランスに優れる素性の良さはいうまでもない。

GTグレードは、男らしい硬派なルックスが特徴。2010年モデルでは、サスペンションチューニングが見直され、フロントストラット、新機構のリアショックアブソーバーを採用、減衰力最適化チューニングが行なわれた。

きちんとストロークさせつつ、余分なバネ上の動きを抑えたことで乗り心地を改善。もともと、乗り心地は良いほうだったが、さらに快適性が増して持ち前のツーリング性能が向上した。

エクシーガは、ターボエンジンの設定があるところもポイント。SIドライブが付き、3タイプのエンジン特性が選べるところも特徴だ。「i」モードを選べば燃費よく走ることができ、「S」や「S#」にするとターボエンジンならではのパワフルな加速を楽しむことができる。

5速ATとの組み合わせになるが、パドルシフトが与えられたことで、より積極的にシフトチェンジを楽しむことができるようになった。

ドライブフィールは、全般的に尖ったところもなく、至って運転しやすい。豊かなストロークを活かした足まわりは、荒れた路面でもしなやかに路面に追従し、バネ上を不快に揺さぶることなく、キレイにラインをトレースしていく。もちろん、シンメトリカルAWDの恩恵で、悪条件下でも安定した走行性能を維持できるところも強みである。

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ウィッシュらしからぬスポーティテイスト

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ワイドエアロボディのウィッシュ Zグレードは、オーバーフェンダーやクラディングパネル(ドア下部のサイドパネル)など、標準モデルとのルックスの違いは見てのとおり。メカニズム面でも、サスペンション、ステアリング、ダイナミックスポーツモードの設定など、万人向けのそつないクルマであることをヨシとした標準モデルに対し、かなり差別化されている。

Zグレードには、バルブマチック仕様の2リッターエンジンが搭載されている。CVTの味付けは、乗りやすさを重視した1.8リッターに対し、2リッターは全体的により分かりやすいパワフルさを演出しているようで、200ccという排気量からイメージするよりも、加速感は大きく異なる。

7速スポーツシーケンシャルシフトマチックは、マニュアルシフト時の変速レスポンスも素早く、これを操ってドライブするのが楽しい。

フットワークについても、Zグレードはリアがトーションビーム式ではなくダブルウィッシュボーン式(4WDと同じ)の4輪独立サスペンションとなり、リバウンドスプリング内蔵ダンパーが備わる。さらに、電動パワステにブラシレスモーターを用いるなど差別化されている。

ドライブフィールは、ロールをギュッと抑えつつ、やや固めの乗り心地だがそれほど不快ではない。ステアリングフィールもリニアでスッキリとしている。

Zグレードのみに与えられるダイナミックスポーツモードは、エンジンの高回転を維持しながら、ステアリングをドッシリとさせ、コーナリング内輪に適宜ブレーキをかけてアンダーステアを抑えるというもの。Zグレードのスポーティな走りを、より強く味わうことができる。

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総評

ミニバンも、エアロ系スポーティモデルの人気が高まってきた中で、各メーカーともスポーティイメージを高めたモデルを世に送り出し、それぞれキャラクターを確立している。

ボディ形状による走りの違いはもちろんあるが、3台について共通して言えることは、それぞれのパッケージの中で、乗り心地を意識してチューニングされていることだ。

乗用車に近いエクシーガが、もともと有利な素性をさらに活かしているのに対し、ステップワゴンも不利な要素を巧く払拭している。エンジンについては、いずれも排気量は2リッターであり、エクシーガは今や貴重なターボ車が選べることも特筆できる点だ。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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