ビアンテvsステップワゴン、デリカD:5 徹底比較(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
新型車ビアンテのデビューに際し、最近動きのあったMクラスのハイルーフミニバン2台を集めて、ビアンテを基準に考察したいと思う。
ビアンテは、クラスで最高に広いことを最もウリとしている。価格は5ナンバークラスのハイルーフミニバンと同等ながら、個性的なエクステリアと広い室内空間を持ち、2列目シートを大きく後ろに下げたリムジンモードも可能なシートアレンジなど、数々の特徴を持つモデルだ。今回は、最量販グレードの「20S」を持ち込んだ。
ステップワゴンは、2005年5月に現行の4代目に移行。2006年5月、2007年2月と、たびたび改良が施され、2007年11月に比較的大がかりなマイナーチェンジを実施。内外装の変更とともに、スポーティグレードのスパーダを追加。また、現在ハイルーフミニバンのトレンドとなりつつある7人乗り仕様が設定された。今回取り上げるのは、売れ筋の2Lの充実装備モデル「G“Lパッケージ”」だ。
デリカD:5は、2007年1月に13年ぶりにモデルチェンジ。これまでどおりSUVとの融合を図ったミニバンで、アウトランダー譲りのメカニズムを持ち、優れた走破性能を誇る。のちに2WD仕様やエアロ仕様を追加するなど、かつてない展開を図っている。ビアンテよりも車格がひとクラス上というイメージもあるが、実はビアンテとボディサイズがかなり近い関係にある。価格的にも、装備類を考えるとそれほど大差はない。その点から、今回このクルマを取り上げることとした。2008年5月のマイナーチェンジにより、2列目キャプテンシートの7人乗り仕様が追加され、さらに特別仕様車シャモニーで好評だったシートヒーターやパワーシートが設定された。今回連れ出すのはスタンダード仕様の4WDの最上級モデル「G-プレミアム」とした。
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