ホンダ 新型ヴェゼルの内装を紹介! 荷室サイズや後部座席の広さ、装備など詳しく解説

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:茂呂 幸正/本田技研工業
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ホンダ ヴェゼルはコンパクトサイズのSUVです。このヴェゼルですが、2代目となる現行型は2021年に発売され、2024年にマイナーチェンジが行われました。

外観デザインの良さやコンパクトSUVでありながら広々とした室内空間、多彩なシートレイアウトなどが好評なモデルで、2024年5月時点ではホンダで最も売れている乗用車です。

本記事では、新型ヴェゼルの内装をレビュー。シートや荷室の広さ、使い勝手、質感など、内装に関する様々なポイントをカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型ヴェゼルとはどんなクルマ?
  2. 新型ヴェゼルの内装の特徴
  3. 新型ヴェゼルの注目装備
  4. 新型ヴェゼルのインパネ(計器盤)周辺
  5. 新型ヴェゼルのフロントシート(運転席・助手席)
  6. 新型ヴェゼルのリアシート(後部座席)の広さと座り心地
  7. 新型ヴェゼルの荷室の広さと使い勝手
  8. 新型ヴェゼルの内装のライバル車との違い、内装の注意点
  9. 新型ヴェゼルの推奨ユーザーやベストグレード

新型ヴェゼルとはどんなクルマ?

ホンダ ヴェゼルはコンパクトサイズのSUVです。全長は4340mm、全幅も1790mmに抑えながら、広い室内空間を備えています。

現行型は2代目で、2021年に発売され、2024年にマイナーチェンジを受けました。

マイナーチェンジによる変更内容

新型ヴェゼルに実施されたマイナーチェンジでは、ハイブリッドシステムのe:HEVを改善し、静粛性も向上。e:HEVの2WDについては、乗り心地もさらに快適になりました。

また、インパネのATレバーが収まる部分も使いやすく改善されました。

グレード構成も見直され、e:HEV・Xには、アウトドアテイストを加えた「HuNT(ハント)」パッケージが加わりました。

また、ノーマルエンジン車は4WDのみとなりました。これは2024年2月にホンダからノーマルエンジン車の新型コンパクトSUV「WR-V」が登場したためです。

2WDのノーマルエンジン車が欲しい方は新型WR-V、4WDのノーマルエンジン車が欲しい方は新型ヴェゼルの4WDという選択肢となりました。

新型ヴェゼルのボディサイズ

新型ヴェゼルのボディサイズは全長4340mm×全幅1790mm×全高1580mm(数値はe:HEV XとG。e:HEV Zの全高は1590mm)。

全長全幅全高ホイールベース

4340mm

1790mm

1580〜1590mm

2610mm

新型ヴェゼルのグレード構成

新型ヴェゼルの価格は264万8800円〜377万6300円です(2024年6月時点)。

グレード駆動方式価格(税込)
G

4WD

264万8800円

e:HEV X

FF

288万8600円

4WD

310万8600円

e:HEV X HuNTパッケージ

FF

299万8600円

4WD

321万8600円

e:HEV Z

FF

319万8800円

4WD

341万8800円

e:HEV Z PLaYパッケージ

FF

355万6300円

4WD

377万6300円

グレード展開、価格は2024年6月時点のものです

新型ヴェゼルの内装の特徴

新型ヴェゼルはコンパクトSUVですが、内装の雰囲気はミドルサイズに近いです。

各部が上質に造り込まれており、後部座席の足元空間も広いです。

運転がしやすく、ファミリーカーとしても快適に使用することができます。

新型ヴェゼルの注目装備

新型ヴェゼルで注目の装備は以下の5点です。

新型ヴェゼルの注目装備

  • ブラインドスポットインフォメーション
  • コンビシート生地
  • フルオートエアコンの左右独立温度調節機能
  • ハンズフリーアクセスパワーテールゲート
  • USBチャージャー
  • ブラインドスポットインフォメーション

    新型ヴェゼルのe:HEV Zには、後方に並走する車両を検知して通知する安全装備が標準装備されています。

    また、リアカメラを使用した安価なディーラーオプションでも同様の効果が得られます。

    コンビシート生地

    新型ヴェゼルのe:HEV Xハントパッケージとe:HEV Zには、上質なコンビシート生地が使用されます。生地はプライムスムースとファブリックが組み合わされています。

    さらに、e:HEV Xハントパッケージには、撥水・撥油加工が施されているため、汚れを落としやすくなっています。

    フルオートエアコンの左右独立温度調節機能

    新型ヴェゼル e:HEV Zのフルオートエアコンには、左右の席の温度を独立して調節できる機能が採用されています。

    ハンズフリーアクセスパワーテールゲート

    新型ヴェゼル e:HEV Zには、電動テールゲートが装着されています。テールゲートの下で足を出し入れすると、自動的に開閉します。

    USBチャージャー

    新型ヴェゼルでは全グレードの前席にUSBチャージャーが標準装備されており、さらにe:HEV Zには後部座席にも装備されています。

    新型ヴェゼルのインパネ(計器盤)周辺

    視認性

    新型ヴェゼルのメーターパネルはオーソドックスな配置になっていますが、視認性は優れています。カーナビの画面も高い位置に装着されており、見やすいです。

    操作性

    新型ヴェゼルのインパネは水平基調のデザインで、操作性が良いです。エアコンのスイッチはダイヤル式で、高い位置に装着されており、これも扱いやすいです。

    質感

    新型ヴェゼルのインパネの中央部分から左側にかけて、合成皮革で覆われた横長の装飾が取り付けられています。エアコンのダイヤルスイッチもメッキされ、細部まで質感が高められました。

    新型ヴェゼルのフロントシート(運転席・助手席)

    広さ

    新型ヴェゼルはSUVらしく、フロントウィンドウの角度を立てています。そのため、頭上のスペースも十分に広く、開放感があります。

    座り心地

    新型ヴェゼルはシートのサイズには余裕があり、座り心地は少し硬めです。背中から大腿部までをしっかりと支えます。座面の前側が適度に持ち上がり、腰が安定します。

    乗降性

    SUVらしく間口が広く、床の高さも適度なため、乗り降りが容易です。

    新型ヴェゼルのリアシート(後部座席)の広さと座り心地

    広さ

    新型ヴェゼルの後部座席の広さはトヨタ ハリアーのようなMサイズ、あるいはさらに大きなLサイズ並みに広いです。身長170cmの大人4人が乗車した場合、後部座席の乗員の頭上には握りこぶし1つ弱の余裕があり、膝の前には握りこぶし2つ半の余裕があります。

    座り心地

    新型ヴェゼルはシートアレンジが多彩でありながら、座り心地にも配慮されているので、座り心地は十分に満足できるレベルでしょう。腰の収まりも良く、4名で乗車するファミリーカーとしても使いやすいです。

    乗降性

    新型ヴェゼルは基本的に乗降性は良いです。しかし、先代ヴェゼルに比べて足元の空間が広げられたため、後部座席の取り付け位置が若干後退しています。

    ちなみに、同じホンダのコンパクトSUVであるWR-Vは、この問題を解消するために、ホイールベース(前輪と後輪の間の距離)を40mm拡大しました。これにより、乗車時に体を後方へずらさずに座れるようになっています。

    新型ヴェゼルの荷室の広さと使い勝手

    広さ

    新型ヴェゼルの荷室の広さは404Lです。さらに後部座席のリクライニング位置を前方に設定すると423Lまで拡大されます。

    後部座席の足元スペースが広がったため、荷室の長さはそれほど長くありません。

    しかし、新型ヴェゼルは燃料タンクを前席の下に配置しているため、荷室の床は低く設定されています。

    このため、後部座席を折りたたんだ2人乗りの場合はボックス状の広い荷室に変えることができます。

    後部座席を小さく格納することができ、荷室の容量を増やすこともできます。

    さらに、後部座席の座面を持ち上げて、車内の中央に背の高い荷物を積むことができます。

    新型ヴェゼルの内装のライバル車との違い、内装の注意点

    ライバル車との違い

    新型ヴェゼルのライバル車はトヨタ カローラクロスです。

    4名で乗車した時の荷室は、全長が4500mm以下のSUVでは、カローラクロスが最も広いです。内装の質、後席の広さと居住性は、新型ヴェゼルが上まわります。

    内装の注意点

    4人乗車時の積載性

    新型ヴェゼルでは後部座席の足元の空間を広げたため、4人乗車時には荷物の積載量がそれほど多くありません。

    また、リアゲートが傾斜しているため、背の高い荷物の積み込みも難しいです。

    ハントパッケージの装備は中級グレードと同等

    内外装をアウトドア風の雰囲気に変更したハントパッケージは魅力的ですが、中級のe:HEV Xグレードをベースにしているため、装備が限定されます。

    例えば、ブラインドスポットインフォメーションやハイビーム使用時に対向車などの眩惑を抑えるアダプティブドライビングビームは装着できません。

    新型ヴェゼルの推奨ユーザーやベストグレード

    推奨ユーザー

    新型ヴェゼルは運転しやすいコンパクトなボディで、前後の席ともに広い居住空間のため快適です。また、荷物も簡単に積むことができるため、特にファミリーユーザーに最適です。

    ベストグレード

    新型ヴェゼルで最も買い得なグレードは、e:HEV X ハントパッケージ(299万8600円/2WD)です。

    300万円以下に抑えて買い得度を表現するため、e:HEV Xには専用の外装、撥水・撥油機能を備えたコンビシート生地、ルーフレールなどを追加して、価格アップを11万円に抑えました。

    【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:茂呂 幸正/本田技研工業】

    ホンダ/ヴェゼル
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    新車価格:
    264.9万円377.6万円
    中古価格:
    65万円405万円

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    筆者渡辺 陽一郎

    1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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