【2021年6月仕様変更】BMW 2シリーズ 新型グランクーペの特徴・前モデルとの違いを徹底比較して再評価!

  • 筆者: MOTA編集部
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BMWシリーズの中でコンパクトクラスに属する2シリーズ。

2013年のリリース以降、スポーティなキャラクターで走る楽しみを訴求するクーペモデルに2020年、4ドアのグランクーペが新たに加わりました。

今回は、2021年6月に仕様変更された新型グランクーペについて詳しく解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. BMW 2シリーズ グランクーペの特徴とラインナップ
  2. 人気のBMW 2シリーズ グランクーペの車両データを検証
  3. BMW 2シリーズ グランクーペ 価格レビュー
  4. 総評:仕様変更されたBMW 2シリーズ グランクーペの評価

BMW 2シリーズ グランクーペの特徴とラインナップ

BMW2シリーズのグランクーペは、コンパクトハッチバックの1シリーズとプラットフォームを共有する4ドアクーペモデルです。

駆動方式がこれまでのFRからFFベースに変わりつつも、圧倒的なドライビングプレジャーを演出するパフォーマンスに、優美さと独創性を併せ持つ美しい外観で、これまでのクーペでは味わえない個性と高級感を演出します。

2シリーズ グランクーペの基本スペックは、全長4,535mm x 全幅1,800mm x 全高1,430m、ホイールベース2,670mmとコンパクトなボディサイズ。

でありながら、大型化されたキドニーグリルやスタイリッシュなヘッドライトなどを備えたフロントフェイスで、他のラグジュアリーカーにも負けない威厳を有しています。

現行の2シリーズ グランクーペは直3 1.5リッターターボの218i グランクーペ、直4 2リッターディーゼルターボの218d グランクーペ、直4 2リッターMツインパワーターボが搭載されたM235ix Driveの、3つのバリエーションが用意されています。

モデル

動力装置

排気量

トランスミッション

218i グランクーペ

直列3気筒

DOHCガソリン

1,498cc

7速DCT

218d グランクーペ

直列4気筒

DOHCディーゼル

1,995cc

8速オートマチックトランスミッション

M235i xDrive グランクーペ

直列4気筒

DOHCガソリン

1,998cc

8速スポーツオートマチックトランスミッション(ステップトロニック付)

2シリーズグランクーペの「218i グランクーペ」と「218d グランクーペ」には、エントリーモデルの「スタンダード」、快適なドライビングパッケージを搭載する「Play」、スポーツタイプの「M Sport(Mスポーツ)」と3つのグレードが用意されています。

BMW 2シリーズ グランクーペが2021年の仕様変更で変わった点とは

2021年6月2日に仕様変更した2シリーズ グランクーペでは、これまでオプション扱いだった人気の装備品を標準装備にすることで商品力をアップさせると共に、充実した装備内容に対して魅力的な新価格が設定されました。

標準装備されたのは、以下の機能です。

・アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)

ドライバーが任意に設定した速度を上限に、先行車との車間距離を適正に維持しながら自動で加速減を行い、低速走行時には車両停止までの制御を行います。

・電動フロントシート(運転席&助手席、運転席メモリー機能付)

座席の前後、角度、高さ、バックレストまで調整可能なメモリー機能付きの電動シートです。

・ドライビングアシスト※218i グランクーペ

危険を未然に防ぎ、万が一の事故の際には、その影響を最小限に抑える運転サポート機能です。車線逸脱警告システムの「レーンディパーチャーウォーニング」や前車接近警告機能、衝突回避、被害軽減ブレーキなどが備わっています。

・イルミネーティッド ベルリン インテリア トリム※Play/Play Edition Joy+

ドアトリムやダッシュボードに埋め込まれた、半透明の「イルミネーティッド インテリア トリム」は、車内が暗くなると6色から選べるイルミネーションが室内を彩ります。

※Mスポーツ、及びMスポーツEdition Joy+には当初より標準装備されています。

モデル

価格

218i グランクーペ

394万円

218i グランクーペ Play

432万円

218i グランクーペ Mスポーツ

468万円

218d グランクーペ Play Edition Joy+

442万円

218d グランクーペ Play

470万円

218d グランクーペ Mスポーツ Edition Joy+

478万円

218d グランクーペ Mスポーツ

506万円

M235i xDrive グランクーペ

673万円

人気のBMW 2シリーズ グランクーペの車両データを検証

スタイリッシュなフォルムに実用性を併せ持ち、高いドライビングパフォーマンスで人気を誇るBMW 2シリーズ グランクーペのスペックを紹介します。

エンジン(出力・トルク)、燃費

BMW 2シリーズ グランクーペのエンジン最高出力・トルク・燃費性能について紹介します。

以下がモデル毎の最大出力・最大トルク・燃費です。

モデル

最高出力

最大トルク

燃費

218i グランクーペ

140PS

220Nm

WLTCモード:13.8km/L

(市街地)10.4km/L

(郊外)14.0km/L

(高速)16.0km/L

218d グランクーペ

150PS

350Nm

WLTCモード:17.1km/L

(市街地)13.6km/L

(郊外)16.5km/L

(高速)19.8km/L

M235i xDrive グランクーペ

306PS

450Nm

WLTCモード:12.1km/L

(市街地)8.8km/L

(郊外)12.2km/L

(高速)14.3km/L

パワートレインはガソリンとディーゼルの2種類です。

ベーシックモデルはスムーズな加速感や安定走行が楽しめる1.5リッターの直列3気筒DOHCガソリンエンジンを搭載する「BMW 218i グランクーペ」、そしてトルクフルな走りと高燃費を実現する2リッターの直列4気筒ディーゼルエンジンの「BMW 218d グランクーペ」です。

上位機種は、4WD走行で力強いパフォーマンスを実現する2リッター直列4気筒DOHCエンジンの「BMW 235i xDrive グランクーペ」。最高出力306PS/最大トルク450Nmを発生し、高い加速性能とスポーティな走りを楽しめます。

「M235i xDrive グランクーペ」に装備されるアダプティブサスペンションは、よりスポーティな走りを楽しみたい、または乗り心地重視で快適なクルージングを楽しみたいなど、ドライバーの好みに応じてサスペンションのセッティングを調整できます。

外装(エクステリア)

「BMW 2シリーズ グランクーペ」はコンパクトサイズのクーペモデルに4ドアを有しながらも、ルーフからなだらかにリアに向かって落ちるルーフラインを実現した、洗練された美しいプロポーションが特徴です。

FFベースでありながらFRのような伸びやかなスタイリングになっています。

そしてBMW特有のキドニーグリル、2シリーズグランクーペでは、ワイドに伸びた幅広いデザインを採用しています。

格子状に縦に配置されたキドニーバー(M235i xDrive グランクーペはメッシュ)はBMW初のデザインです。シルバーに黒のアクセントラインが取り入れられています。

リア部分も、最新のデザインコンセプトのL字型テールライトなどが組み込まれています。異例なくらい横に伸びたリアコンビネーションランプは、ボディをよりワイドに見せています。

内装(インテリア)

「BMW 2シリーズ グランクーペ」はBMWのエントリーモデルのポジションですが、インテリアは繊細で上品なデザインになっています。

室内空間は6色に変更可能なインテリアトリムや、ドライバーをやる気にさせてくれる「BMWライブコックピット(M235i xDrive グランクーペに標準装備)」など、BMWが標榜する「駆け抜ける喜び」をインテリアでも演出します。

さらに4ドアと前輪駆動により、余裕ある室内空間を実現します。

後輪駆動の2シリーズクーペと比較すると、後席の足元部分が約33mm拡大されています。またラゲッジルームも最大で430リットルを確保しています。

グレード別の装備の違い

2021年6月の仕様変更で「アクティブクルーズコントロール」や「電動フロントシート」などが全車標準装備となりました。さらに218i グランクーペにはドライビングアシストも標準装備となり、高い安全性と快適性が確保されました。

ここではグレード別に標準装備の特徴を紹介します。

・Standard

2シリーズのエントリーモデルで、様々な安全性能が標準装備されています。

・Play

Standardモデルの装備に加え、ドライビングアシストが標準装備されています。足回りはStandardと同様ながら、スポーティな演出を助長するエクステリア、インテリアをオプションで選択することができます。

・Mスポーツ

Mスポーツはバンパー部分がよりスポーティとなり、特別感を与えるフォルムになっています。インテリアにおいても、Mスポーツレザーステアリングホイールなども標準で装備されており、スポーツドライブをより楽しくする仕様になっています。

・M235i xDrive

最上級グレードのM235i xDrive グランクーペには、よりパフォーマンスの高い装備が標準で備わっています。

「BMWライブコックピット」は、「10.25インチマルチディスプレイメーターパネル」「10.25インチワイドコントロールディスプレイ(タッチパネル機能付)」「HDDナビゲーションシステム」を包括したシステムです。

多くのコンテンツを高い視認性でコンパクトに配置し、安全で快適なドライブを楽しむことができます。

「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント(AI音声会話システム)」は「OK BMW」と話しかけるとシステムが起動し、車両の操作やナビゲーションの設定などが可能となります。

ドライバーのことを学習し、常にアップデートを図りながら、様々な状況においてドライビングをサポートします。

グレード別のおすすめオプション

「BMW 2シリーズ グランクーペ」のオプション装備について説明します。BMWでは、関連性の高いオプション装備がパッケージ化されているのが特徴です。

モデル

おすすめオプション名と内容

218i グランクーペ/ 218d グランクーペ

「iDriveナビゲーションパッケージ」

・BMWライブコックピット

・BMWインテリジェントパーソナルアシスタント

・ITSスポット対応DSRC車載器(ルームミラー内蔵、ETC機能付)

・BMWコネクテッドドライブプロフェッショナル(3年間USBナビアップデート、Apple CarPlayプレパレーション)

M235i xDrive グランクーペ

「アドバンスドパッケージ」

・アダプティブLEDヘッドライト

・BMWジェスチャーコントロール

・BMWヘッドアップディスプレイ

「プラスパッケージ」

・Mスポーツシート

・アダプティブサスペンション

・HiFiスピーカーシステム

・パーフォレーテッドダコタレザーシート

・Mスポーツモデルにおすすめのオプション

「218i グランクーペ Mスポーツ」モデル、または「218d グランクーペ Mスポーツ」モデルなら、「Mスポーツプラスパッケージ」もオススメです。こちらでは「Mスポーツシート」「Mシートベルト」「Mリアスポイラー」「Mスポーツブレーキ」「18インチMライトアロイホイール」がセットになっています。

ボディカラー

2シリーズ グランクーペには全部で9色のボディカラーが用意されています。

・アルピンホワイト

・ミネラルホワイト

・ミネラルグレー

・ブラックサファイヤ

・メルボルンレッド

・シーサイドブルー

・ミサノブルー

・スナッパーロックブルー

・BMW Individualストームベイ

洗練されたデザインで知られるBMWにおいて、定番の人気ボディカラーといえば、ホワイト系です。

この「ホワイト系」にも、スタンダードなソリッドカラーの「アルピンホワイト」と、ラグジュアリー系で設定されるメタリックカラーの「ミネラルホワイト」があります。

BMWのカラーはソリッドカラーのアルピンホワイトを除けば有料です。メタリックペイントなら8万円、ストームベイメタリックに至っては16万円の追加料金が掛かります。

人気の高いカラーは、リセールバリューが高いというメリットもあります。先々の乗り換えも考慮して、カラー選びをするのがおすすめです。

BMW 2シリーズ グランクーペ 価格レビュー

「BMW 2シリーズ グランクーペ」の維持費やリセールバリューについて見てみましょう。

維持費

維持費は、固定費(税金、保険)と変動費(ガソリン代、駐車場代、メンテナンス代など)の合計です。各グレードの維持費の相場は以下になります。

モデル

月額の維持費の平均

年間の維持費の平均

218i

約2.3万円

約27万円

218d

約2.1万円

約25万円

M235i xDrive

約2.5万円

約30万円

以上のように、2シリーズ グランクーペにかかる維持費は、月額で2万5,000円ほどが相場です。これはあくまで相場なので、乗車頻度の高い人は相場以上の維持費がかかるでしょう。

また、環境性能に優れたクルマに対して自動車税、自動車重量税、自動車取得税が軽減されるエコカー優遇制度減税についても注目すべきポイントの一つです。

エコカーは購入時、高額なものもありますが、自動車重量税、自動車税などの税金を含めて計算すると、思いのほか負担が少なくなることもあるので、選択肢の一つとして検討されてはいかがでしょうか。

※自治体の補助金制度の有無については、自治体ごとに異なります。また、支給条件等によって対象外となる場合や既に終了していることもある為、必ず各自治体もしくはお近くの販売店に確認をお願いします。

BMW 2シリーズ グランクーペのリセールバリューは高い?

BMWは外国車カテゴリーの中でも高級車の部類に入りますが、総じてリセールバリューが低いことでも知られています。

2シリーズ グランクーペにおいても同様で、現行モデル3年落ちの残価率が50%と言われています。

特にディーゼル車は買取価格の下落率が激しい傾向が見られます。

もちろん、年落ちの経過と走行距離、そして車の状態によって、その買取価格は変動します。また、少しでも高く売りたい場合は「モデルを跨がない」こともポイントです。

いわゆる「型落ち」モデルは、車の状態が良くても思ったほど値段が付きにくいと言われています。

売りに出す際は、年落ち、走行距離、車の状態、そして型落ちを見極めるのがポイントです。

総評:仕様変更されたBMW 2シリーズ グランクーペの評価

BMW 2シリーズ グランクーペの仕様変更の特徴についてまとめてみました。

・これまでオプション扱いだった「アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)」や「電動フロントシート(運転席&助手席、運転席メモリー機能付)」「ドライビングアシスト」が全車種に標準装備

・イルミネーティッドベルリンインテリアトリムがPlay/Play Edition Joy+以上のグレードで標準装備となり室内の質感が大幅に向上

・維持費は月に2万5,000円ほど

以上のように、仕様変更で全車種の安全性能や快適性能が大幅に向上した2シリーズ グランクーペは、往年のBMWファンだけでなく、初めてのBMWという方も十分に満足させてくれることでしょう。

BMW/2シリーズグランクーペ
BMW 2シリーズグランクーペカタログを見る
新車価格:
502万円724万円
中古価格:
224.7万円576.8万円

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筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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