新型 BMW 5シリーズの高い完成度に百戦錬磨の凄腕評論家も思わず唸った![試乗](1/3)
- 筆者: 五味 康隆
- カメラマン:茂呂幸正
新型5シリーズはフルモデルチェンジでどう変身したのか
7代目の新型BMW 5シリーズが2017年2月、いよいよ日本でもデビューを果たした。フルモデルチェンジを期に軽量化技術や燃費性能の向上、さらには部分自動運転も実現させた先進安全装備の充実など、様々な点において刷新された。その素晴らしい完成度を前に「試乗記を書かせて!」と珍しく“逆オファー”までしてレポートしてくれたのは、モータージャーナリストの五味康隆さん。百戦錬磨の凄腕評論家をも唸らせたプレミアムサルーン、新型5シリーズの変身っぷりとは。
“これぞBMW!”と思わせる世界観がそこにはある
試乗記などの原稿を書く仕事は様々な経緯で依頼されるが、年間に数回だけ、こちらから「書かせて欲しい!」と懇願することがある。
今回書かせて頂いた、BMWがビジネスサルーンとして最新技術を惜しげもなく導入して仕上げた新型5シリーズこそ、今年2番目の懇願試乗記。ちなみに1回目は・・・つい先日掲載したプリウスPHV・・・。
まず、時間がなく最後まで読めない方のためにも、最初にお伝えしておこう。懇願理由でもあるが、この手のサイズのサルーンモデルで「悩んだら5シリーズ!」、そんな表現が使える完成度に仕上がっていたのだ。それは“これぞBMW!”、そんな表現が使いたいほどの、触れていて気持ちよくもあり心地良くもある世界観を備えているがゆえ。
その詳細をこれから述べるが、実は昨年2016年の11月にポルトガルで開催された新型5シリーズの国際試乗会から懇願モードは始まっていた。 “これぞ”な乗り味にも驚かされたし、エクステリアやインテリアの質感も含め、今の時代にセダンに求められる全ての要素が色濃く備えられていると素直に思えたのだ。
どんなシーンにも似合う多面性を持つ、奥深さのあるスタイリング
まずは高級車に欠かせない見た目の迫力や存在感。それも、決して威張るように主張するのではなく、エレガントな品格を漂わせながらもビシッと姿勢よく背筋は伸びていて、あくまで静かに佇んでいる・・・そんな雰囲気が魅力だ。
ライト周りの作りもクリスタル調の造形があり、LEDヘッドライトが輝くような光を放っているので、夜の姿も凛とした存在感を放つ。
より細かく観察すると、ヘッドライトとグリルが繋がった造形や、平面基調のボンネットなどがクルマ全体の印象を低く広く見せ、上品でありながらBMWらしいスポーティ感まで演出していることに気が付く。またサイドのダブルキャラクターラインの深い造形が織りなす面が3D的で、シャープな印象も漂わしている。
それら複数の要素による相乗効果もあって、スーツからタキシード、そしてスニーカーやスウェット姿まで、まるで“カメレオン”のように、どんなシーンにも似合う多彩な印象を与えてくれる奥深さのあるスタイリングが“刺さった”!
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