BMW 4シリーズ カブリオレ(435i Cabriolet) 国内試乗レポート／岡本幸一郎(1/3)

3分割式リトラクタブルハードトップを踏襲

BMWを代表するセダン・ワゴンモデル「3シリーズ」から独立した「BMW 4シリーズクーペ」に、オープントップモデル「4シリーズカブリオレ」が追加された。2013年の東京モーターショーで世界初披露されたので、すでに実車を見た人も少なくないことだろう。

同車は3分割式リトラクタブルハードトップを採用する点が大きな特徴である。先々代のE46型の3シリーズカブリオレでは電動ソフトトップだったところ、先代E93型より同様の機構を採用し、今回も踏襲したわけだ。車速が18km/h以下であれば走行中でも開閉可能で、所要時間は約20秒。トップが複雑な動きをしながら「変身」する様子は、見ていてなかなか面白い。

そしてこのクルマ、トップを開けても閉めても非常にスタイリッシュなところもよい。閉じると美しいクーペスタイル、開けると伝統的な水平基調のサイドビューを披露する。

ロングホイールベースかつショートオーバーハングで、長いノーズにキャビンをやや後方に配置した均整の取れたプロポーションは、誰の目にもエレガントに映るに違いない。一見してBMWとわかるマスクは、大きなキドニーグリルと鋭い眼光が印象的だ。

日本に導入される4シリーズカブリオレは、3リッター直6DOHCターボエンジンを搭載する「435iカブリオレ」の標準モデルと「Luxury」、「M Sport」の3モデルとなる。価格は2014年4月時点で850万円～889万円で、全車で左右ハンドルが選べる。

今回試乗したのは、より優雅さを演出した「Luxury」だ。キドニーグリルをはじめエクステリアの各部にクロームがあしらわれているほか、マルチスポークの19インチアロイホイールを履き、室内にはダコタ・レザーシートが標準装備される。

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