BMW 3シリーズ 試乗レポート(1/4)
- 筆者: 菰田 潔
- カメラマン:島村 栄二
BMW3シリーズ マイナーチェンジ
その昔、BMWは日本市場専用のボディの開発をする気はないと聞いていた。全世界で約60万台製造している3シリーズだが、日本市場で売れるのはその5%にも満たないのだから。でも近年はiDrive(アイ・ドライブ)やその中のナビを日本専用に開発し、日本仕様としてパーツ作りを進めるようになってきた。
そして今回のマイナーチェンジで3シリーズセダンとツーリングは全幅を15mmも狭くするという大改革を遂げた。とはいってもボディの幅が狭くなったのではなく、ボディより出っ張っていたフロントのアウタードアハンドルの形状を薄いものに変更することによって、全幅が変わったというわけだ。
1,815mmという全幅を1,800mmにした理由は、1,800mmまで入れる機械式駐車場が多いためだ。街の有料駐車場からマンションの駐車場まで日本では1,800mmまでというシバリが多い。そこで15mm狭めることで、3シリーズの使い勝手がさらに良くなり、売れ行きをもっと伸ばすことができると踏んだのだ。
日本仕様という意味ではiDriveのナビは昔から完全な日本仕様になっていた。今回も本国のiDriveとナビが、その中身のデザインを変更するのに伴い大きく変わった。でもあくまでも日本仕様にはこだわっていて、現在地を一発で呼び出せるボタンも設定してある。
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