これぞBMWの魂! 8年ぶりにフルモデルチェンジした新型3シリーズ「330i M Sport」に速攻試乗(1/3)
- 筆者: 山田 弘樹
- カメラマン:小林 岳夫
車種ラインアップが増えてもBMWの核はやっぱり3シリーズ
3シリーズはBMWの魂だ。
短い試乗ではあったけれど、8年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたこの4ドアセダンに乗って、改めてその思いを強くした。
かつては3シリーズの中にクーペが存在し、生粋の“走り派”たちはこれを選んだ。そしてファミリーを大切にする人々も、BMWのセダンを選ぶことでスポーティなカーライフを送ることができた。
クーペモデルが4シリーズとして細分化されてからは、3シリーズがまるっとDセグメントのクーペ&セダンを総称する呼び名ではなくなったため、若干その存在感が薄れた。けれど、やっぱり3シリーズはBMWの核となる存在だ。
いまや世界の自動車メーカーはフルラインナップ化を目指すようになった。小さなハッチバックからフルサイズセダン、果てはSUVまで全てを取りそろえる「クルマの総合デパート」になることが宿命づけられている。まさにBMWがその先鞭を切って己のラインナップを細分化したわけだが(日本導入モデルだけでも36モデル。グレードで見るとさらに数は増える!)、各メーカーにはその“魂”といえるモデルが存在する。
フォルクスワーゲンで言えば「ゴルフ」。ポルシェで言えば「911」。メルセデスで言えば「Sクラス」。アウディで言えば「A4」。国産メーカーは若干この傾向が弱くなってきているが、陸続きである欧州メーカーには己のアイデンティティを込めた主力車種というものが必ず存在する。
そしてこの3シリーズこそが、BMWの魂なのだと思う。
大幅にアップデートされた新型3シリーズのディテールを写真で見る
これを感じさせたのは、トコトン計算し尽くされた乗り味だ。
試乗車は2リッター直列4気筒ターボ(258PS/400Nm)を搭載する330i。シャシーが「M Sport」だったことを踏まえても、そのライド感には高級輸入車と呼ぶに相応しい上質感が与えられていた。
確かにランフラットタイヤのコツコツとした入力はある。しかし荒れた路面でも低級な振動はダンパーが上手に減衰し、速度が上がるほどにフラットな乗り心地へとこれを整えて行く。本国にはランフラットじゃない仕様もあるようだから、気になるならばタイヤを履き替えれば完璧だ。
むしろ「Mスポなのにここまでまろやかにしてしまってもよいのだろうか?」と心配するくらい。肝心の走りに精彩を欠くようでは、エクストラコストを払う意味がないからだ。
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