BMW 新型1シリーズ 海外試乗|横置き・FFベースへ進化を遂げたM135i xDrive・118dを速攻試乗(4/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:BMW AG
305馬力/450Nmの最もパワフルな“M”、M135i xDriveの実力を試す!
続いて最上級モデルであるM135i xDriveだ。
新開発の2.0リッター4気筒エンジンにツインパワーターボを搭載し、5,000~6,250rpmで306ps、1,750~4,500rpmで450Nmを発揮するパワフルさは、BMW自らが『グループ内でもっともパワフルな4気筒エンジン』と謳うもの。0-100km/h加速は4.7秒と、コンパクトながらMの血統を垣間見せるスペックを誇る。
基本はジェントル、でもひとたび牙をむけば・・・野獣に豹変!
しかし、ドライブした感覚で言えば、全体的な印象はとてもジェントルなものであった。受け止めるボディ側にも標準モデルに増して補強が行われており、ヤンチャさよりもしっとりと大人っぽいスポーティさが光る。ガッツリ踏み込まなければ、そして走行モードを「スポーツ」に設定しなければ、高級セダンライクなどっしりとした重厚なハンドリングと、ごく従順なアクセルレスポンスで、振り回されるような感じは皆無だ。
とはいえ、そこはやはりMを冠するだけあって、一旦スポーツ、そしてスポーツ+に設定すれば、サウンドもマッピングもいきなりピーキーな感じに生まれ変わるのも面白い。
どこまでも懐の深い2.0リッターエンジンは、ガソリンモデルらしいなめらかな加速によってどの領域でも「高級車」を感じさせてくれるような品質を備えている。
右へ左へ切り返すようなコーナリング時でもクイクイと攻略していけるのは、やはりxDriveの賢さも大きい。
インテリアの小粋な演出に心躍る|日本デビューは2019年秋だ!
なによりもこのM135iにだけ備えられたスペシャルなインテリアには、ステアリングを握るたびに心躍る。随所に配されたMカラーリングは、なんとシートベルトにも! 乗り込むたびに心をONに出来る、素敵な演出だと思った。
さらに1シリーズ全モデルでリアにマルチリンクを採用したから、どれに乗っても段差などのギャップに関しての挙動もまろやかかつしっとりとしているのも注目してほしい。
新型1シリーズの日本導入は2019年秋。さてセグメントの勢力図は如何に!?
[筆者:今井優杏/撮影:BMW AG]
>>生まれ変わった新型1シリーズを画像でもっと見る[フォトギャラリー]
BMW 新型1シリーズ[欧州仕様] 主要スペック
BMW 新型1シリーズ[欧州仕様] 主要スペック | ||
---|---|---|
グレード | 118d(ディーゼル) | M135i xDrive(ガソリン) |
駆動方式 | FF(2WD) | 4WD |
トランスミッション | 8速ステップトロニックAT | 8速ステップトロニックSport AT |
全長 | 4,319mm | 4,319mm |
全幅(車幅) | 1,799mm | 1,799mm |
全高(車高) | 1,434mm | 1,434mm |
ホイールベース | 2,670mm | 2,670mm |
車両重量[DIN] | 1,430kg | 1,525kg |
エンジン | 直列4気筒 BMW TwinPowerターボ | 直列4気筒 BMW TwinPowerターボ |
使用燃料 | 軽油 | ガソリン |
排気量 | 1,995cc | 1,998cc |
エンジン最高出力 | 110kW(150hp)/2,500~4,000rpm | 225kW(306hp)/4,500~6,250rpm |
エンジン最大トルク | 350N・m/1,750~4,000rpm | 450N・m/1,750~5,000rpm |
0-100km/h加速 | 8.4秒 | 4.8秒 |
最高速 | 216km/h | 250km/h |
タイヤサイズ | 205/55 R16 91W | 225/40R18 92Y XL |
この記事にコメントする