【試乗】アウディ 新型 A8 ・A8L[2014年モデル] 試乗レポート/大谷達也(3/4)

【試乗】アウディ 新型 A8 ・A8L[2014年モデル] 試乗レポート/大谷達也
新型 Audi A8 L 4.0 TFSI quattro(左)/新型 Audi A8 3.0 TFSI quattro(右) 新型 アウディ A8 3.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:フロレットシルバーメタリック/インテリアカラー:ベルベットベージュ] 新型 アウディ A8 3.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:フロレットシルバーメタリック/インテリアカラー:ベルベットベージュ] 新型 アウディ A8 3.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:フロレットシルバーメタリック/インテリアカラー:ベルベットベージュ] 新型 アウディ A8 3.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:フロレットシルバーメタリック/インテリアカラー:ベルベットベージュ] 新型 アウディ A8 3.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:フロレットシルバーメタリック/インテリアカラー:ベルベットベージュ] 新型 アウディ A8 3.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:フロレットシルバーメタリック/インテリアカラー:ベルベットベージュ] 新型 アウディ A8 3.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:フロレットシルバーメタリック/インテリアカラー:ベルベットベージュ] 新型 アウディ A8 3.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:フロレットシルバーメタリック/インテリアカラー:ベルベットベージュ] 新型 アウディ A8 3.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:フロレットシルバーメタリック/インテリアカラー:ベルベットベージュ] 新型 アウディ A8 3.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:フロレットシルバーメタリック/インテリアカラー:ベルベットベージュ] 画像ギャラリーはこちら

ダウンサイジングコンセプトの先駆けがさらに一歩前へ

新型 アウディ A8 L 4.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:ハバナブラックメタリック/インテリアカラー:マーブルグレー]

新型A8の技術的ハイライトのひとつである「マトリックスLEDヘッドライト」は確かにすごいものですが、ヘッドライトの変更と内外装のお化粧直しだけでは、フラッグシップモデルのビッグマイナーとしてはやや物足りなく感じられます。

でも、心配ご無用。アウディは目に見えない部分にもしっかり改良を施してきました。

新型 アウディ A8 L 4.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:ハバナブラックメタリック/インテリアカラー:マーブルグレー]

なかでもV6 3.0リッター(スーパーチャージャー付き)、V8 4.0リッター(ターボ付き)、W12 6.0リッターの3タイプからなるエンジンは、どれも地道な改良を施すことでパワーアップや燃費の向上を実現。たとえば主力のV8 4.0リッターは、最高出力を420psから435psへと向上させると同時に、燃費も9.8km/Lから10.4km/Lに改善するという離れ業をやってみせたのです(これ以外にハイブリッドもあり)。ちなみに、アウディはグループ企業のフォルクスワーゲンとともに近年ヨーロッパで主流のダウンサイジングコンセプトをいち早く導入したメーカー。彼らの先見の明と真面目に技術開発に取り組む姿勢が、こうした成果に結びついているようです。

「ソフト」でありながら「シュッ」としてる

新型 アウディ A8 3.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:フロレットシルバーメタリック/インテリアカラー:ベルベットベージュ]

そのほか、新型では特に3.0リッターモデルで静粛性がぐっと高まっており、まるで分厚いカプセルのなかに閉じ込められているかのように、エンジン音やタイヤが巻き上げるロードノイズはほとんど耳に届きませんでした。聞けば、騒音と逆位相の音を電子的に作り出して打ち消すアクティブ・ノイズキャンセラーが組み込まれたそうです。これ、最近はヘッドフォンでもお馴染みのテクノロジーですが、アウディでは2年前に発売したS6/S7/S8に搭載したのに続き、今回A8にも採用されることになりました。

新型 アウディ A8 L 4.0 TFSI クワトロ[ボディカラー:ハバナブラックメタリック/インテリアカラー:マーブルグレー]

乗り心地もよくなっていましたよ。前作は特に3.0リッターモデルで少しフワフワっとするところがありましたが、マイナーチェンジでエアサスペンションの設定が見直されたようで、ソフトな手触りはそのままに、無駄な動きだけを取り除いた快適な乗り心地に感じられました。

[次ページへ続く]

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大谷 達也
筆者大谷 達也

1961年、神奈川県生まれ。エンジニア職を経験後、1990年二玄社に就職し、CG編集部に配属となる。以来、20年間にわたり同誌の新車情報、モータースポーツに関する記事を企画・編集・執筆。2010年3月フリーランスとなる。現在もCGの編集・執筆業務に携わる傍ら、ENGINE、GENROQ、東京中日スポーツ新聞、レーシングオンなどにも寄稿。日本モータースポーツ記者会会員。記事一覧を見る

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