アストンマーティンが12年ぶりに新型ヴァンテージを発表!エンジンにはAMG製V8ツインターボ搭載(1/4)

  • 筆者: 嶋田 智之
  • カメラマン:アストンマーティン

世界同時発表の4代目となる新型ヴァンテージ

2017年11月21日の日本時間21時ジャスト。アストンマーティンの新型ヴァンテージが世界同時発表となり、日本では世界で2番目の開設となってまさしく同日に正式オープンとなった東京・青山の“The House of Aston Martin Aoyama”において、1台の新しいヴァンテージがアンヴェールされた。

ご存知の方も多いことだろうが、ヴァンテージはDB11と並んでアストンマーティンの屋台骨を支える主力モデル。GTカー色の強いDB11に対してスポーツカー色の強いヴァンテージ、という位置づけだ。そもそも“ヴァンテージ”の名前が最初にアストンの歴史に登場したのは1951年のことで、DB2の高性能版として世に出て以来、ラインナップの中のスポーツ・マインドを象徴するネーミングとして冠されてきた。

>>アストンマーティン 新型ヴァンテージを写真でみる(画像69枚)

新型ヴァンテージは、グレードではなく車種として独立したヴァンテージの4代目にあたる。先代は、アストンにしてはフレンドリーに思えた価格設定とコンパクトなボディサイズからエントリーモデルに見られがちな側面もあったが、それよりむしろ極めてスポーツカーらしい爽快なドライビングフィールと理想的な運動性能が高く評価され、2005年から12年にわたって愛され続けてきたモデル。その後を継ぐ4代目はどんなクルマへと変貌したのか。可能な限り細かく見ていくことにしよう。

シルエットの美しさはまさにアストン方程式の黄金比

スタイリングデザインは、いうまでもなくアストンマーティンの副社長であり、造形部門のトップでもあるマレック・ライヒマンと彼のチームによるもの。シルエットそのものは近年のアストンマーティンの方程式に則った、各部に黄金比がたっぷりと埋め込まれたかのような極めてバランスに優れた美しさを見せている。

ディテールに目をやると、超薄型LEDライトを用いた前後のランプ類、大きく広がったフロントグリル、絞り込まれたサイドシル、低くセットされたリアフェンダーエンド、リアバンパー下側の大きな開口部など、様々な部分に新しい意匠を見ることができる。全体的にはトラック専用車のヴァルカンとボンド・カーだったDB10とこれまでのヴァンテージの、どこか中間点にあるかのような印象で、しなやかだけど筋肉質な肉食動物をも連想させる。

アンディ・パーマーCEOもマレック・ライヒマンも、以前からクチを揃えて“それぞれのモデルには他のラインナップとは異なるキャラクターにマッチしたスタイリングを持たせるけれど、全てのモデルがひと目でアストンマーティンと判るデザインとなることは間違いない”と公言していた。

新しいヴァンテージは、確かにDB11とは異なる印象でありながら、間違いなくゲイドン生まれのファミリーであることを見る者にすんなりと納得させる。その辺りのさじ加減、見事としかいいようがない。

また新しいボディは、当然ながら空力的にも大きく進化を遂げている。かなり短いフロントのオーバーハングの下のスプリッターがこれまでよりも低く構えて車体の下面に入り込む空気を制限し、リアのディフューザーがこれまで以上に深く大きく広がっていて下面の空気をバンバン吸い出すだろうことは、パッと見ただけでも推測できるに違いない。

そのうえ、これまでアストンのアイコンのひとつとであったフロントフェンダー後部のサイドストレイクを大幅に拡大してグリル状にし、フロントのタイヤハウスにどうしても溜まってしまう空気をチムニー効果で強制的に吸い出すことでリフトを防ぐ、“サイド・ジル”と呼ばれるエアアウトレットが設けられた。具体的な数値は公表されていないが、それらの相乗効果で、これまでのヴァンテージと較べてダウンフォース量が大幅に増加していることは想像に難くない。

長年にわたる先代ヴァンテージでのレース活動や、ヴァルカン、ヴァルキリーといった特殊なモデルの開発で手に入れたノウハウが、間違いなく活かされているのだろう。

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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