アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション 試乗レポート/嶋田智之(1/3)

  • 筆者: 嶋田 智之
  • カメラマン:オートックワン編集部
アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション 試乗レポート/嶋田智之
Alfa Romeo GIULIETTA QUADRIFOGLIO VERDE LAUNCH EDITION[アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション] アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 画像ギャラリーはこちら

クルマ好きから深く愛され続けるイタリアのブランド「アルファ ロメオ」

アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之

アルファ ロメオというのは、とても幸福な存在なのだと思う。輝くばかりのヒストリーとストーリーを持ち、壮大なロマンに魅せられて自然と惹きつけられるかのように、クルマ好きの多くが必ずその動向を気にかけているからだ。明らかにファンであることを自ら認める人も少なくなく、イタリアの国民的アイドルといえるフェラーリの熱狂的なファンを指し示す“フェラリスティ”と同様に、“アルフィスティ”という呼び名がある、深く愛されるブランドでもある。

そうであるがゆえに、アルファ ロメオは、常にちょっとした悲劇に見舞われがちな存在でもあると思う。思い入れの強いマニアは従来までの世界観を大切にし、深く愛するがあまり、新しく登場したものをどうしても斜めに見てしまう傾向にありがちだ。

1960~70年代の名車である「ジュリア」を愛する人達は、80年代~90年代の「75」、「155」、「156」などを、おしなべて「薄味だよねー」と評したものだった。そして80年代~90年のアルファを愛する人達は、「159」や「ブレラ」などを「アルファも普通っぽくなっちゃったよね」と評した。そして今では159を愛する人達の中にさえ、最新の「ジュリエッタ」をはじめとするラインナップを「アルファっぽくない」と評する人が現れている。そしてこれまでがそうであったように、現行ラインナップのひとつ手前のモデル辺りまでは、まるで呪文が解けたかのようにあらためて見直される傾向にある。歴史はそんなふうに繰り返されてきたのだ。

マニアには誤解されながらも、ブランドの”濃さ”は今も脈々と続いている

アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之

いや、それが悪いといいたいわけじゃない。非難をするつもりもない。マニアというのはそういうものだ。それに世界的にECOの追求のないクルマ作りが許されない昨今、アルファ ロメオが選択せざるを得なかったダウンサイジング系直噴ターボエンジンが、実質的なパワーやトルク、環境性能は別として、他の多くの同類と同じように原動機としての“濃さ”を打ち立てにくい宿命の中にいるのも確かなのだ。

けれど、アルファ ロメオは伝統的に“スポーティ”であることを自らに課しているブランド。エンジンの性能的な側面では従来の同クラスからはっきりと進化を遂げているものの、テイストの面で今ひとつ及ばないのであれば……とばかりにシャシーを徹底的に磨き抜き、ピカイチ級のハンドリングを持たせてスポーティモデルとしての濃厚さを確保しようとしたのだった。

あの「アルファ 4C」の心臓部を移植したフラッグシップモデル

アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之

一方ではニュートラルな気持ちでクルマを考えることのできる新しいファン達から、その2ボックスモデルにしては異例に美しいスタイリングなどが評価され、歓迎されている「ジュリエッタ」だが、そうした──ディーラー試乗だけでは判りにくい分野ではあるけれど──素晴らしいテイストを持っているのだから、熱狂的なアルフィスティ達にだってもっと受け入れられていいんじゃないか? と僕は常々感じていた。

けれど、このジュリエッタに新たに追加されたフラッグシップモデルだったらどうだろう? 何せアルフィスティすらすんなり認めざるを得ない特別なモデルであり、世界中で大評判となったアルファ久々の本格スポーツカーでもある、“アルファ ロメオ 4C”のエンジンとトランスミッションを、ほぼそのまま移植したモデルなのだから。これはちょっとばかり無視できないだろう。

[ハイパフォーマンス版ジュリエッタの実態とは・・・次ページへ続く]

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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