アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション 試乗レポート/嶋田智之(2/3)

  • 筆者: 嶋田 智之
  • カメラマン:オートックワン編集部
アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション 試乗レポート/嶋田智之
Alfa Romeo GIULIETTA QUADRIFOGLIO VERDE LAUNCH EDITION[アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション] アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之 画像ギャラリーはこちら

4C譲りのハイパフォーマンス版ジュリエッタ、その実態とは

アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之

今回アルファ ロメオ ジュリエッタのラインナップに追加された“クアドリフォリオ・ヴェルデ”は、昨年のジュネーヴ・ショーで発表されたハイパフォーマンス版ジュリエッタである。3代目となった現行のジュリエッタには、初期の頃からしばらく同じ名前の高性能版が設定されていたから、今回のクアドリフォリオ・ヴェルデは正確には“復活”というべきだろう。

ちなみに旧型は235ps/5500rpm、34.7kgm/1900rpmを発揮する1742ccの直列4気筒DOHC直噴ターボと、3ペダルの6速マニュアルトランスミッションとの組み合わせ。対する新型は同じ“1750”と呼ばれるユニットながら、シリンダーブロックがアルミ製とされることなどでエンジン単体重量が22kg軽い新設計ユニットで、240ps/5750rpmに34.5kgm/2000rpmを発揮する。スペック的には格段に向上したわけではないが、2ペダルのデュアルクラッチトランスミッションと組み合わせられたことで、0-100km/h加速は6秒ジャストと0.8秒も速くなっている。ちなみに最高速度は244km/hという数値だ。

標準的なジュリエッタは直4直噴ターボの1368ccで、170ps/5500rpmと25.5kgm/2500rpm、0-100km/h加速は7.7秒。つまり新型クアドリフォリオ・ヴェルデは65ps高く、1.7秒も速いことになる。これはもう史上最速のジュリエッタと呼んでいいだろう。

もちろんそのパフォーマンスの向上に合わせて、サスペンションは専用のスポーツサスに、ブレーキはフロントにブレンボ製のキャリパーと直径320mmのディスクを、とフットワーク系にも強化の手は入れられており、それ以外の部分でも専用のサポート性の高いスポーツシートやアルミ製ペダルが備わるなど、とにかく走りに関連した様々なアレンジの数々が加えられている。

日本50台限定、特別な“ローンチ・エディション”

アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之

今回の取材・撮影にお借りしたクワドリフォリオ・ヴェルデは、デビューを記念して全世界500台、日本では50台のみ限定で販売される“ローンチ・エディション”。ボディがマットなマグネシウム・グレーにペイントされ、前後のスポイラーやサイドスカート、ホイールなどが異なる、存在感たっぷりの仕様だ。

一方、スタンダードなクワドリフォリオ・ヴェルデは、フロントの盾の内側やフォグランプのベゼルがダークグレー仕上げとなり、フロントフェンダーに名前の由来となった伝説の“四つ葉のクローバー”のエンブレムが備わり、リアではエキゾーストが左右の2本出しになることぐらいしか、標準型ジュリエッタとの違いをなかなか見出しにくいかも知れない。

快音を響かせるエンジンサウンドには、明らかに”アルファ”の血が流れている

アルファ ロメオ ジュリエッタ「クアドリフォリオ・ヴェルデ」ローンチエディション(国内限定50台) 試乗レポート/嶋田智之

が、エンジンをかければ判る。サウンドが違うのだ。

「アルファ ロメオ 4C」とは排気の取り回しも属するカテゴリーも異なるからあれほどの咆吼は奏でないが、やや野太く乾いた雄々しいサウンドへとしっかり“チューニング”を受けていて、ぼんやりした音色であることの多いダウンサイジング系直噴ターボエンジンにしては望外な快音を聞かせてくれる。日本では象徴的にサウンドジェネレーターと名付けられているが、実際にはサウンドをジェネレートする(=作り出す)というよりは吸気に伴うサウンドを効果的に室内へと導く働きをする装置。ボンネットを開けて聴く音と室内で聴く音が同じベクトルであるのはそのためで、これがいい具合にその気にさせてくれるのだ。

[”4C”譲り、気になる走りの実力は・・・次ページへ続く]

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

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