プラグの寿命って何が基準なの?

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プラグの寿命って何が基準なの?

10年で5万2千キロと少ない走行距離なのですが、普段あまり乗りません。日に5~6キロで、乗らないとなると2週間はガレージの中。3~4か月に1度2~300キロ乗るといった感じです。

以上のような乗り方なのですが、先日エンジンのランプが点灯しアイドリング時にわずかのエンジンの揺れがあり、デイーラーへ持っていくと「プラグを6本交換必要」と言われました。この少ない走行距離でプラグ交換?と疑問が残り、今後はGSで聞きいてみると、「ローギアで高速を走れば・・」と。

お尋ねですが、5万キロ走行ぐらいでプラグに不都合がでるものでしょうか?

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

プラグに発火不良が起きているという診断のようですね。今のプラグは10万キロくらいまで大丈夫と言われているのに、なぜ5万キロで交換になるのか?というのが、ご質問の趣旨だと思います。

あくまで推測ですが、「あまり乗らない」ことと「短距離使用が多い」こと、そして「乗ってもエンジンに負荷をかけていない」ことが原因ではないでしょうか。人間で言えば運動不足です。

機械は、同じように負荷をかけ続けているほうが調子がいいと言われます。タクシーが30万キロ走れるのはそのせいだとも。工場の機械も、毎日使っていた方が調子がよく、しばらく休業した後は故障が出やすいと言います。といっても、そのために毎日用もないのにクルマに乗るわけには行きません。

そんな場合は、乗車1回につき1回だけでいいから、ダッシュをすることをオススメします。たとえば信号の先頭に立った時、青と同時にアクセルを床まで踏み、制限速度までフル加速する。その程度のことでいいんです。それでエンジン燃焼室内部に溜まったカーボン等を燃やしてやるのです。

そんなことで本当にカーボンが減るのか?と思うかもしれませんが、確かに調子は良くなります。ニーナさんがプラグ交換を勧められたのは、プラグに燃え残ったスス等がこびりついていて、発火が悪くなっているからでしょう。交換する前に、とりあえずアクセル全開による「根性入れ」の儀式を行ってみてはどうでしょうか。

ガソリンスタンドで「ローギアで高速を走れば……」と言われたソレです。

MJブロンディの「ひとりごと」

「ローギアで」と言っても1速でトロトロ走るわけではありません。空いた高速道路で、4速ATなら3速(速度によっては2速)にホールドし、全開加速→アクセル全閉を何度か繰り返すのです。クルマに対する地獄の特訓みたいなものです。

地獄の特訓というとクルマを痛めつけるみたいですが、クルマは、本来持っている最高の性能を発揮させてやることで、元気になることが多いのです。不思議なことに「要交換」と診断されたプラグも復活したりします。それでも調子が戻らなかったら、プラグ交換するしかないでしょう。

そして、今後は乗車1回ごとに1回のダッシュを心がけてみてください。もちろん安全の範囲内で。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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