【ハイブリッドカー】ハイブリッドカーって、長距離運転は楽なの?
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:ホンダ技研工業株式会社
【ハイブリッドカー】ハイブリッドカーって、長距離運転は楽なの?
ハイブリッドカーが爆発的に売れていますが、ハイブリッドカーって長距離ドライブではどうなのでしょう。運転は楽なのでしょうか?もしくは、疲れやすかったりするのでしょうか?
その謎、私がおもしろ可笑しくお答えいたします。
長距離ドライブでの疲労度は、主にパワーとトルクの余裕で決まるからハイブリッドカー=(イコール)長距離ドライブが楽、というわけではない。
たとえば私が乗っている初代プリウスは、パワーやトルクにあまり余裕がないし、アクセルを深く踏みこむとフィーリングの悪いエンジンが唸りを上げて回り、精神的な疲労になる。
しかし現在の3代目プリウスは、すべてにおいて遥かに余裕があって、十分楽に長距離を走れる。
インサイトの場合は、パワーやトルクにはそれほど余裕があるわけではないのだが、ホンダらしくエンジンのフィーリングが気持ちいいので、やっぱり疲労度は少ない。
ハイブリッドカーだから楽、ということはないが、現在売られているハイブリッドカーは、おしなべて長距離をラクに走ることができる。
ハイブリッドカーが長距離が得意な理由は他にもある。
まず燃費がいいこと。ガソリンの減り方が少ないと、嬉しくなって精神的に元気になれる。給油の回数が少なくてすむから、これまた精神的に楽だ。
また、渋滞に遭っても燃費が悪化しないし、プリウスの場合は渋滞で頻繁にエンジンが停止して非常に静かに走るので、これまた疲れない。
ハイブリッドカーは渋滞に強いという点で、日本でのロングドライブが得意だと言える。
清水草一の「ひとりごと」
私の初代プリウスは、長距離ドライブが得意なクルマではないが、しかし渋滞時の燃費の良さは感動的だ。プリウスは、高速道路での順調な高速巡航時より、自然渋滞の中の方が燃費がアップするのだ!
私の計測では、初代プリウスの時速100キロでの巡航燃費はリッター22キロ。ところが自然渋滞の中では、最高でリッター36キロを記録した。
ハイブリッドカーは、適度な速度の変動があった方が、電気モーターの活用範囲が広くなって燃費が向上するからだ。プリウスに乗っていると、「渋滞どんと来い!」という無敵の気分で走ることができる。実に日本向きのクルマだ!
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