autoc-one.jp 記事・レポート 特集 自動車評論家コラム いったい何が!?日本が焦る完全自動運転の実用化、国家戦略「7年前倒し」の舞台裏 3ページ目

自動車評論家コラム 2016/6/22 16:00

いったい何が!?日本が焦る完全自動運転の実用化、国家戦略「7年前倒し」の舞台裏(3/3)

いったい何が!?日本が焦る完全自動運転の実用化、国家戦略「7年前倒し」の舞台裏

このままでは、大きな時代変革に乗り遅れる

フォード自動運転(CES2016)

最初、グーグルとNHTSAとの「規制緩和に伴う安全性の確保」に関する書面がリークされた。次いで4月末には、グーグル、フォード、ボルボ、さらにライドシェア大手のウーバーとリフトが米連邦議会に対する「法整備を進めるための圧力団体」を立ち上げた。

しかもこの団体の広報担当者に、連邦政府の自動車行政機関のトップであった前NHTSA長官を充てるというウルトラCをやってみせた。

これではまるで、国と民間による「出来レース」だ。

このようにアメリカが「自動運転の利権はウチがしっかり頂くよ」という態度を露わにするなか、日本としても「とっととなんとかしないと、大きな時代変革に乗り遅れる!!」という危機感が増幅されたのだ。

このままでは日本は欧米に抜かれてしまう?

日産の一般道自動運転デモの様子

さらに最近は、欧州共同体(EU)も自動運転に関する法整備を加速させることを明言しており、日本としては「なんとかせねば!」という焦りが出てきた。

これまで、世界最高のカーナビ製品や、世界最先端の交通情報システム・VICSなどで、ITS戦略では世界をリードしてきた日本。自動運転に関しても『軽自動車でも自動ブレーキ標準装備』といった先進技術を世界にアピールするなど、高度なセンサー技術を武器に世界最先端を狙ってきた。

だが、ここへきて国家戦略を「7年、前倒し」せざるを得ないほど、欧米の攻勢が強まっている。

はたして、日本はこのまま逃げ切れるのか?それとも、欧米のお尻を見ながら、ついていくことになってしまうのだろうか?

[Text:桃田健史]

筆者: 桃田 健史
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