ホットハッチ対決!「スズキ 新型 スイフトスポーツ」と「トヨタ ヴィッツGR」をサーキットで徹底評価(3/3)
- 筆者: 国沢光宏
- カメラマン:茂呂幸正 取材協力:袖ヶ浦フォレストレースウェイ
絶対的パワーではライバルに劣るが、巧みなCVTの制御でなかなか頑張るヴィッツGR
続いてTOYOTA GAZOO Racingが手掛けたというヴィッツGR SPORT ”GR”でコースイン。
1.5リッターのノーマルエンジン(109PS/136N・m)ということもあり、絶対的な出力ではスイフトスポーツに届かない。
けれど、ヴィッツGRに搭載されるスポーツCVT(10速スポーツシーケンシャルシフトマチック付!)がなかなか頑張ってくれる。
トヨタはCVT車を全日本ラリーで走らせており、コース次第でSSベストタイムを出すことだってある。
ラリーのコースは基本的に同じコーナーがひとつも無い。100個のコーナーあれば、全て曲がり方も勾配も違う。しかし普通のマニュアルトランスミッションだと、全てのコーナーにマッチさせることなど無理だ。
ただしCVTならどのコーナーの立ち上がり加速も理想的なエンジン回転数になり、結果的にマニュアルより有利なのだった。
サーキット走行でもアクセル全開にしておけば、エンジンパワーを有効に使える。ドライバーはシフト操作から解放され、ハンドル操作とブレーキだけに専念すればOK。AT免許の人だってスポーツ走行を楽しめる。もちろん「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム」のような競技にだって出られます。
スポーツ走行も意識してセッティングされた絶妙な足回りが魅力
ヴィッツGRの足回りの味付けは、スイフトスポーツより一段とスポーツ走行向け。一般道だと少し硬さを感じるが、元気よく走らせたらちょうど良い。これまた欧州・ザックス社製のダンパーを採用しており、日本ブランドとひと味違う奥行きを見せる。しなやかに動くのに、大きな入力を受けても腰があるのだった。
加えてヴィッツGRのブレーキもスイフトスポーツより耐久性ありそう。フロントブレーキのキャリパーを大きくするなど、キチンと手を加えているためだと思う。いわゆる「足回りがエンジンに勝っている」状況のため、安心して運転を楽しめる。
こうなるとパワフルなエンジン積んだGRが欲しくなります。
[レポート:国沢光宏/Photo:茂呂幸正]
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スズキ スイフトスポーツ/トヨタ ヴィッツGR主要スペック
スズキ スイフトスポーツ/トヨタ ヴィッツGR主要スペック | ||
---|---|---|
車種名 | スズキ スイフトスポーツ | トヨタ ヴィッツ |
グレード | セーフティパッケージ | GRスポーツ”GR” |
駆動方式 | FF | FF |
トランスミッション | 6AT | スポーツCVT(10速スポーツシーケンシャルシフトマチック付) |
価格(税込) | 1,980,720円 | 2,303,640円 |
JC08モード燃費 | 16.2km/L | -- |
全長 | 3,890mm | 3,975mm |
全幅(車幅) | 1,735mm | 1,695mm |
全高(車高) | 1,500mm | 1,490mm |
ホイールベース | 2,450mm | 2,510mm |
乗車定員 | 5人 | 5人 |
車両重量(車重) | 970kg | 1,335kg |
エンジン | 直列4気筒直噴ターボ DOHC | 直列4気筒 |
排気量 | 1,371cc | 1,496cc |
エンジン最高出力 | 103kW(140PS/5,500rpm) | 80kw(109ps/6,000rpm) |
エンジン最大トルク | 230N・m(23.4kgf・m)/2,500~3,500rpm | 138N・m(14.1kgf・m)/4,400pm |
燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | 無鉛レギュラーガソリン |
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