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試乗レポート 2017/2/6 10:28

[試乗]第三の顔「スズキ スペーシアカスタム Z」でライバルKカーに宣戦布告!(1/3)

関連: スズキ スペーシア Text: 渡辺 陽一郎 Photo: 小林岳夫
[試乗]第三の顔「スズキ スペーシアカスタム Z」でライバルKカーに宣戦布告!

競合モデルに負けないド迫力顔を得た!

スズキのスーパーハイト軽ワゴン「スペーシア」に、3番目の”顔”が登場した。その名は『SPACIA custom Z』(スペーシアカスタムZ)。シンプルさが特徴だったこれまでの2タイプとは異なり、競合のホンダ N-BOXカスタムやダイハツ タントカスタムにも負けないド迫力のマスクが組み合わされる。さっそくインプレッションを届けてくれたのは自動車評論家の渡辺陽一郎さん。これまでやや遅れをとっていたライバル軽に対し、スズキが”Z”で再び宣戦布告だ!

>>スズキ、スペーシアをフルモデルチェンジ! 2018年春には発売か!? まずはコンセプトモデルを先行公開【東京モーターショー2017】

スペーシアに3番目の顔「カスタムZ」が誕生

SUZUKI SPACIA custom Z(スズキ スペーシアカスタム ゼット) 試乗レポート/渡辺陽一郎

「一体どこまでエスカレートするの!?」と思うのが、軽自動車のバリエーション拡大だ。スズキ スペーシアがマイナーチェンジを受けて、新たにスペーシアカスタムZを加えた。

以前からスペーシアには、標準ボディのほかに、エアロ形状のバンパーやサイドアンダースポイラー、LEDイルミネーションなどを備えた”スペーシアカスタム”があった。これにさらにカスタムZが加わっている。

カスタムとカスタムZでは、フロントマスクの形状がかなり違う。従来から設定のあるスペーシアカスタムは、ボンネットを前方に向けて少し傾斜させるが、カスタムZは水平基調とした。ボンネットが真っ直ぐ前方に伸びている。この形状ではフロントマスクの上下方向の厚みが増す。そこで大型メッキグリルを装着した。

バカ売れのライバルにあって、スペーシアになかったもの

SUZUKI SPACIA custom Z(スズキ スペーシアカスタム ゼット) 試乗レポート/渡辺陽一郎

デザインも独特で、U字型の太い3本のグリルを水平に並べている。通常は太いグリルを上端、中央、下端のどこかに通し、残りは細くしてアクセントを付けるが、カスタムZでは3本とも同等の太さだ。ディスチャージヘッドランプは薄型で横長だから、メッキグリルが強調された。正面から見るとかなり迫力がある。

ちなみに2016年におけるスズキ スペーシアの累計販売台数は8万1277台であった。1か月平均で6773台を売ったから、今の国内市場では人気車の部類に入るが、ライバル車には見劣りする。ホンダのN-BOX(スラッシュとプラスを含む)は18万6367台、ダイハツのタントも15万5998台だから、約2倍の差を付けられた。カスタムZの設定には、スペーシアの販売をテコ入れする目的もある。

そしてライバル2車のボンネットはカスタムZのような水平基調で、厚みのあるフロントマスクがセールスポイント。そこでスペーシアもカスタムZで同様のデザインを採用した。

飽きの来ないシンプルさがウリだったスペーシアもなりふり構ってはいられない!?

SUZUKI SPACIA custom Z(スズキ スペーシアカスタム ゼット) 試乗レポート/渡辺陽一郎

スズキの考え方は理解できるが、スペーシアの個性はカスタムZの追加で希薄になった。もともとスペーシアは、走行性能や燃費まで含めてバランスの取れた機能に特徴があり、その表現が控え目なデザインであったからだ。

例えばスペーシアの全高は1735mmで、N-BOXの1780mm、タントの1750mmに比べると少し低い。ボンネットにも傾斜を付けて、外観をスマートに仕上げた。

走行性能もライバル2車とは異なる。スペーシアの車両重量はN-BOXやタントに比べて60~100kg軽く、天井も少し低いから、操舵や加速感がライバル2車ほど鈍くない。ワゴンRに近い感覚で運転できる。こういった偏りのない機能と、洗練されたデザインがスペーシア本来の特徴だ。

新型ワゴンRも3種類、「いろんな顔を用意する」がトレンドに

スズキ スペーシア X デュアルカメラブレーキサポート・全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車(ボディカラー:シフォンアイボリーメタリック)SUZUKI SPACIA custom Z(スズキ スペーシアカスタム ゼット) 試乗レポート/渡辺陽一郎

スペーシアが発売された時、開発者に「外観が全般的に地味ですね」と言ったら、「長く使っても飽きのこないクルマをめざした」との返答であった。となれば、スペーシアカスタムZの威圧的なフロントマスクはツジツマが合わないが、もはや整合性にはこだわっていられないのだろう。

2017年2月1日にフルモデルチェンジを受けた新型スズキ ワゴンRは、標準ボディのハイブリッドFZが個性的なフロントマスクを備え、迫力を増したワゴンRスティングレーと併せて3種類のフロントマスクを用意した。ダイハツはキャストにアクティバ/スタイル/スポーツを設け、コペンにもローブ/セロ/エクスプレイがある。ボディサイドとの視覚的なバランスはともかく、「いろいろな顔を選べること」が軽自動車のトレンドになりつつある。

>>スズキ 新型スペーシアカスタム Z フォトギャラリー[迫力画像62枚!]

軽自動車は薄利多売の商品だから、1車種の売れ行きを伸ばさねばならず、顔の種類を増やすわけだ。ただし効果がなければ短期間で打ち切られる。スペーシアは先ごろのマイナーチェンジで、カスタムZを加えた代わりに、標準ボディにターボを搭載したTを廃止した。販売比率が低いためだ。

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