スズキ 新型スペーシア&スペーシアカスタム最新情報|フルモデルチェンジで燃費は30.0km/Lに!(1/2)

スズキ スペーシア&スペーシアカスタムがフルモデルチェンジ!

軽乗用車のカテゴリの中でも特に各メーカーがしのぎを削って開発をしているのが、スーパーハイトワゴンと呼ばれるジャンルだ。今回フルモデルチェンジが行われたスペーシアもそのカテゴリに属するモデルであり、新型で2代目となる。

といっても、スペーシアの前身としてパレットという車種が存在しており、そこから数えれば3代目。ちなみに、新型スペーシアのコンセプトモデルは東京モーターショー2017が初披露の場だった。

スズキ 新型スペーシアはスーツケースがモチーフ!飽和した軽自動車市場の間隙をつけるか!?【東京モーターショー2017】

フルモデルチェンジの概要

今回の新型スペーシアは「家族や仲間と楽しく使える軽ハイトワゴン」が開発コンセプトとなっており、衝突被害軽減ブレーキを全車に標準装備しただけでなく、軽自動車では初となる後退時ブレーキサポートも標準装備。

これはリアバンパーに内蔵した4つの超音波センサーによって車両後方の障害物を検知し、衝突の危険性があると判断された場合は自動ブレーキが作動するというものだ。

このクラスの車両にはマストアイテムとなったスライドドアももちろん継続採用。しかも開口幅と開口高をそれぞれ20mm拡大し、より乗り降りのしやすさや荷物の乗せ下ろしのしやすさが向上しているのも見逃せないポイントだ。

なお、新型スペーシアは全車マイルドハイブリッド仕様となるが、新型ワゴンRと同様の高出力化したISGと大容量化したリチウムイオンバッテリーで、最長10秒間のモーターによるクリープ走行が可能となっている。JC08モードのカタログ燃費は30.0km/L(HYBRID G 2WD車)と、先代の32.0km/L(X 2WD車)よりも劣る数字となっているが、これはより実用域でのドライバビリティを向上させた結果であり、カタログ数値だけがすべてではないいうスズキの考えが垣間見える。

先代では遅れて登場となったスペーシアカスタムについても今回は同時発売となり、フロントマスクは先代のカスタムZを思わせる堂々とした大型メッキグリルが最大の特徴で、今回もターボはカスタムのみの設定となっている。

新型スペーシア&新型スペーシアカスタムは2017年12月14日発売

気になる新型スペーシア&スペーシアカスタムの発売日は12月14日。すでにティザーサイトやディーラーでのカタログの配布も始まっており、事前注文も受け付けている。特にボーナス時期と重なったこともあり事前注文は好調で、すでに年内納車は難しい状況。発表後ともなれば更なる注文が予想されるだけに、早めの行動が吉となりそうだ。

スズキ 新型スペーシアの価格は133万円から

先代は1,274,400円からとなっていたスペーシアだが、今回は先進安全装備が標準装備となったことでベースグレードの「HYBRID G」の価格は底上げとなった(1,333,800円)。

しかし、上級グレードの「HYBRID X」は1,468,800円とわずか10,800円のアップで両側電動スライドドアやリアサーキュレーター、ロールサンシェードなどの装備が追加となっているため、実質値下げと考えてもよさそうだ。

一方のスペーシアカスタムは、下から「HYBRID GS」、「HYBRID XS」、「HYBRID XSターボ」の3グレードで、1,576,800円からとなる。

スズキ 新型スペーシアの燃費は30.0km/L!

先ほども触れたように、新型スペーシアのJC08モード燃費は30.0km/Lと、先代の32.0km/Lよりも数値的には悪化してしまっている。

しかし、それは目先の数字だけを追い求めることを止めたからであり、恐らく実燃費では先代よりも大幅に悪化することはなさそうだ。

この新型の数値でも、ライバルのホンダ N-BOXの27.0km/Lや、ダイハツ タントの28.0km/Lは超える数値をマークしており、スライドドア付き軽自動車の中では最軽量の850kgという車両重量が効いているのは言うまでもない。

一方スペーシアカスタムのターボモデルでは、25.6km/Lと、N-BOXターボと同数値。タントのターボの26.0km/Lには劣る数値となっているが、車両重量が重いスペーシアカスタムのターボ4WDでも950kgと、ライバル車種の最重量モデルよりも40kg~70kgほど軽量に仕上がっているため、実燃費では逆転する可能性もあるかもしれない。

オートックワンでは恒例となっている実燃費レポートの結果が楽しみだ。

【ライバル】ホンダ 新型N-BOX燃費レポート|ノンターボ(NA)モデルの実燃費を徹底チェック!

【ライバル】ホンダ 新型N-BOXカスタム燃費レポート|ターボとNAの燃費を徹底比較!

スズキ 新型スペーシアのデザインテーマはスーツケース!?

先代のスペーシア標準車はどちらかというと無個性な印象があったが、新型は一転してスーツケースをイメージしたワクワク感を与えてくれるデザインとなった。先代に比べてフロントガラスを立てて、フードの高さを上げることで大きさを表現し、ベルトラインを高くしてボディの厚みを強調している。

しかし、そのままだとただの箱のようになってしまうため、スーツケースのようなビードを入れ、先代で行っていたピラーをブラックアウトすることによるフローティングルーフを廃止して、あえてドアのラインを強調し、サイドから見たときにスーツケースの取っ手のように見せる演出を行っている。

また、フロントグリルにはジッパーのイメージを取り入れたほか、ホイールもスーツケースのキャスターを思わせるデザインを採用して徹底したスーツケースイメージを演出しているところも注目したい。

一方のスペーシアカスタムは、サイドビューは標準車と同じくスーツケースのイメージを持たせながらも、存在感を強調するフロントメッキグリルやワイドなリアスタイルを演出するバックドアメッキガーニッシュ、LEDの灯火類を採用し、迫力のあるスタイリングを表現している。

ボディカラーは標準車、カスタムともに14色ずつが用意されるが、それぞれラインナップが異なり、特に標準車ではツールグリーンパール、チアフルピンクメタリック、オフブルーメタリックの3色が新色となっているほか、2トーンルーフ仕様を選ぶとルーフレールが同時装着となる(カスタムにルーフレールの設定はなし)。

スズキ 新型スペーシアの内装もスーツケースのイメージを踏襲

標準車の内装はブラック内装とベージュ内装の2種類が用意され、上級グレードのHYBRID Xではどちらも選択が可能となる(HYBRID Gはブラック内装)。2トーンルーフ仕様では、ブラックルーフがブラック内装、ホワイトルーフがベージュ内装となる。

内装も外観と同じくスーツケースのイメージでまとめられており、助手席側のアッパーボックスはまさにスーツケースそのもののデザインとなっているほか、ドア開閉グリップも取っ手のようなデザインを採用した。また所々に赤のアクセントカラーが取り入れられており、単調になりがちな内装に楽しい雰囲気を持たせている。

インパネ中央に設置された丸型のエアコンルーバーは、エアコンの風を拡散させ、風当たりをソフトにするものを軽乗用車として初めて採用。エアコンの風が一点に集中して当たることを防ぎ、車内でより一層快適に過ごすことができるようになった。

カスタムの内装も基本デザインは標準車と共通ながら、ブラックパールのカラーパネルとメッキ加飾で豪華な印象となっており、シフトノブやステアリングには本革、シート表皮はレザー調を採用。さらに赤のステッチを施すことでスポーティかつ迫力のある印象の内装に仕上がっている。

室内空間が広くなり居住性が向上

室内空間については先代よりも室内高を35mm拡大し、ヒップポイントも前席で30mm、後席で15mm高くして見晴らしの良さがアップした。また、前後乗員間距離を10mm拡大し、ヘッドクリアランスも拡大することで後部座席の居住性を向上させている。

今回は後部座席での快適性もアップさせたというように、車内の空気を循環させ温度を均一にするスリムサーキュレーターをスズキ車として初採用。さらにロールサンシェードを採用したり、後席用パーソナルテーブルを設置したりとファミリーカーとしての充実を図っている。

リアシートは軽い力で操作できる仕様(ワンタッチダブルフォールディング式)に変更され、バックドア側から荷室のアレンジができるようになった。また、ラゲッジルームは開口高と荷室高を拡大し、27インチの自転車もラクラク積載できるようになり、ラゲッジ後端にはタイヤを溝に沿わせることで自転車を積み易くするガイドも設置された。

新型スペーシアの電動スライドドアには便利機能がたくさん

軽ハイトワゴンの肝ともいえるスライドドアは、先代に比べて上下方向にそれぞれ20mmずつ拡大され、開口高1250mm、開口幅600mmとなり乗降性がアップ。先代に引き続き低いリアステップ地上高と左右Bピラーに配された乗降グリップ、ステップとフロアの段差を少なくした床面によって、小さな子どもや高齢者でも乗り降りがしやすくなった。

パワースライドドアは、標準車のHYBRID Gが設定なし、カスタムのHYBRID GSが左側のみパワースライドとなる以外は全車両側パワースライドドアとなる。

新型スペーシアでは、スライドドアの機能がさらに便利になっている。閉まる前に施錠操作ができる“パワースライドドア予約ロック機能”やスライドドアが開閉する動作を任意の位置で止めることが出来る“パワースライドドア一時停止機能”を新たに搭載している。

パワースライドドア予約ロック機能の作動条件

・エンジンがOFFで、パワースライドドア以外のドアが閉まっているとき。

・パワースライドドア予約ロック機能は、携帯リモコンのみで操作可能。(ドアハンドルについているスイッチでは作動しない)

・施錠操作時にハザードランプが1回点滅し、ドアが全て閉じた後にハザードランプが1回点滅し、施錠が完了したことを知らせる。予約ロック機能を使った後は施錠されたことを必ず確認してください。

>>次のページ:新型スペーシアの安全装備は初搭載機能が満載!

スズキ 新型スペーシアのTVCM

▼SUZUKI スペーシアカスタム TVCM「登場」篇

▼SUZUKI スペーシア TVCM「納車のワクワク」篇

スズキ/スペーシア
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新車価格:
153万円219.3万円
中古価格:
11万円282万円
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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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