マツダフェスタ 2008 メディア対抗レースレポート(3/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
目前に迫る最後の獲物を追う
久々のサーキット、そしてレース。5,500回転キープといっても、やっぱりサーキットを走るのは楽しい! いかにロスなく走るかが大事だ。
予定どおり走って、林にチェンジ。さすがに手馴れた走りっぷり。そして再び上坂へ。この時点で、順位16~18位あたりと、思ったよりも上がっていた。
残り40分となった19時20分ごろ、再び岡本の出番で、アンカーを務める。ここまでガソリンを温存してきたおかげで十分に残っているので、なんとか完走できそうだ。それでも6,000回転キープでガソリン温存を、と思っていたが、チーム監督でもある上坂から電話で「全開でいけ!」の指令が飛ぶ。さらに、「同一周回の少し前にピンクパンサー(※)がいるから追いつけ!」の指令が!
しかし、すでにタイヤが悲鳴を上げていて、多くのコーナーでオーバーステアが出るからあまり無理はできない。実は、「とりあえず順位キープでいいや」と思っていたのだが(上坂さんごめんなさい・・・)、ピットから頻繁に、「あと○秒で追いつく!」と連絡が入り続けた。すると、ラスト3周の2ヘアピン(だったと思う・・・)、ついにその姿が見えた! この瞬間、がぜんスイッチが入った岡本は、「よし、やれるだけやって盛り上げよう!」と奮起。ファイナルラップの1コーナーでピンクパンサー号を抜き、順位をひとつ上げて、そのままチェッカーを受けた!
初参戦で25位中12位の戦績
1周してメインストレートにもどると、チームメイトが満面の笑顔で迎えてくれた。順位がそれほど上ではないが、完走できたことと、そして最後に見せ場があったことで、みんな大いに盛り上がった様子。誰よりも喜んでいたのは、チーム監督兼ドライバーの上坂だった。「コーイチロー、よくやった!」
結局、最後のほうでガス欠で完走できなかったチームもあったりして、我がチームの順位は全25台中、12位。「半分より上!」という目標をなんとか達成することができた。初参戦で、このメンバーで戦ったとしては、まあ上出来といっていいだろう。 という感じの、オートックワン・レーシングチームの同イベント初参戦記。やはりサーキットを走るのは楽しいし、たとえ順位が下のほうでも、レースを戦うのはエキサイティングで楽しいということを、あらためて認識した次第である。
※オートックワンでもおなじみの、竹岡圭、藤島知子らが所属する女性ジャーナリストチーム
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