ついに出る!タービンエンジン搭載で1000馬力超の中国製スーパーカー!ライバルはアヴェンタドール
- 筆者: 桃田 健史
英国内のフォーミュラ1のサプライヤーが関わる本格派
中国製のスーパーカーがジュネーブショーで世界初公開された。メーカーは、北京に本社を持つベンチャー企業「テックルールズ」だ。
展示されたクルマは、ロードゴーイングカーの「GT96」と、レーシングカーのような「AT96」の2台。
「GT96」のボディサイズは、全長×全幅×全高=4648×2034×1140(mm)、ホイールベースが2655mm。タイヤはミシュラン・パイロットスポーツで、フロントが265/35R20、リア325/30R20を履く。
車体は、英国内のフォーミュラ1のサプライヤーが製作したカーボンファイバーのコンポジットだ。前後のサスペンションは、ダブルウイッシュボーンで、これもF1関連のサプライヤーが手掛けた。
ライバルはランボルギーニ「アヴェンタドール」
同車の最大の特徴はパワートレインだ。タービンエンジンによるレンジエクステンダーで、テックルールズでは「TREV」と呼ぶ。
同システムは、マイクロタービン、インバーター、燃料ポンプ、エアポンプ、二次電池、電気モーターで構成する。モーターは前輪と後輪の駆動軸の中心にそれぞれ1基ずつ。マイクロタービンは、車体後部に配置され、最大回転数96000rpmで作動する。
車両名称の「96」は、この回転数からイメージしたという。燃料は、ガソリン、ディーゼル燃料、航空燃料など様々な可能性があるが、「バイオフューエルとして、CNG(圧縮天然ガス)を推奨したい」(同社関係者)と語った。
また二次電池については、リチウムイオン二次電池で、電池容量を20kwhとしているが、「利用条件によって、さらに小量化することを目指している」(同)という。
こうしたシステム全体の最大出力は1044馬力に達し、計算上では最高速度は350km/h、0-100km/h加速は2.5秒が可能だという。
量産化については、2年以内を考慮しており、今年2月には英国のシルバーストーンサーキットで「AT96」のプロトタイプでの実走行を終えている。
価格については、ランボルギーニ「アヴェンタドール」をライバルということで、日本円で3000万円前後になる見込みだ。
[Text:桃田健史]
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