エコカーの真相/第六回 リーフ NISMO RCは本当に必要か?(1/3)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:オートックワン編集部
リチウムイオン二次電池は「リーフ」と同型のAESC(オートモーティブ・エナジー・サプライ社製)。搭載位置は「リーフ」が車体中央下部であるのに対し、「リーフNISMO RC」ではコックピットの後部に直方形の電池パックを仕込んだ。
電池容量は未公開だが「レーシングスピードで走行して巡航可能時間は約20分間」というのが日産側の説明だ。またモーターとインバータも「リーフ」と同型で、搭載方法はリアサスペンションと一体ユニット化されている。
日産は同マシンを、仏ルマン24時間レースでデモ走行させた。さらに日産関係者によると、来年から同マシンによるワンメイクレースなどを日米欧各地で開催したいという。
では、なぜ日産はこの時期、リーフのレース仕様を作ったのか。
将来のスーパーGTを見据えて?
「リーフ」のスーパーカーバージョンが出るから?
ゴーンCEOの趣味だから?
いやいや、それらはどれも不正解。かといって、日産側も「(ワンメイクレースという目先の話はあるにしろ、根本的な方向性としての)明確な答え」を用意していない。
日産側としては「未来の自動車の可能性を探って・・・」と言うに止まる。
では日産に代って、筆者がズバリ言おう。
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