日産 2016年に自動運転車を販売!ゴーン氏が宣言

果たしてどのレベルの自動運転が可能なのか?

CEATEC JAPAN(シーテックジャパン) 2012
CEATEC JAPAN(シーテックジャパン) 2012日産自動車 社長 カルロス・ゴーン氏

「2016年に日本で自動運転装置付きのクルマを販売する」と日産のゴーン代表がニューヨークのモーターショーで宣言した。この発言、予想以上の反響となったものの、自動運転の内容についての紹介はされておらず。

果たしてどのレベルの自動運転が可能なのか調べてみた。

結論から書くと「高速道路の渋滞を想定した自動運転」ということになる。

日産が行おうとしているのは、

1)先行車のスタートを検知してブレーキをリリース。アクセルを開けて走り出す。

2)そこから安全な距離距離をキープしながら、追尾モードに入る。

3)先行車が減速し、停車したら自動的に停車。

「完全自動運転」ではなく、現在の自動追尾式オートクルーズの発展型となる見込み

トヨタ 新型アルファードのレーダークルーズコントロールを試乗体験中の様子
トヨタ 新型アルファードのレーダークルーズコントロールを試乗体験中の様子
日産 セレナ LDW レーン・デパーチャー・ワーニング(車線逸脱警報)メルセデス・ベンツ(Bクラス)

ここまで読んで「すでに実用化している追尾式オートクルーズと同じでは?」と思うかもしれない。大きな違いは自動的に走り出すという点。現在販売されている車間距離制御付きオートクルーズは、一度停車したらスイッチ操作しない限り動き出さない(欧州車は3秒までの停止なら再スタートする)。

そして走行中、先行車が同じ車線をキープしていれば、ハンドルも自動的に操作してくれる。つまりノロノロ走行の先行車の後方を、そのまま追尾してくれるワケ。ちなみに先行車が車線変更したら、それには付いていかない。安全性を確保するため、あくまで同じ車線を走り続けるという内容。

つまり「完全自動運転」ではなく、現在の自動追尾式オートクルーズの発展型と考えればいいだろう。

とはいえクルマ好きでも得意としない行楽帰りの渋滞に出くわしたって、ほぼ自動運転してくれるのだからありがたい。車速は「低い速度で」と言っている。おそらくベンツと同じ30km/h以下だろう。

すでに実用化しているベンツの場合、30km/h以下なら時間に制限なく自動運転。31km/h以上になると10秒間ハンドル操作しないと警告が出て15秒後に自動運転キャンセルになるというもの。ただ15秒以内に30km/h以下の速度に落ちれば連続して自動運転してくれる。

今後は自動運転の速度を徐々に上げていくというチャレンジになると思う。50km/hまでになれば、高速渋滞の大半が自動運転の対象内になる。90km/hであれば、経済巡航速度で自動運転可能。数年後、110km/hに達したなら事実上の「高速道路は自動運転」になるだろう。

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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