日産 新型フェアレディZロードスター 新型車解説
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:日産自動車株式会社
Z34にオープンエアの魅力をプラスした新型フェアレディZロードスター登場!
1969年に初代が誕生してから、世界中で愛されてきたスポーツカー「フェアレディZ」。スポーツカーとして世界で最も数多く販売され、ファンを魅了し続けたZは、まさに日本を代表するスポーツカーのひとつだ。
そのZも昨年末にスポーツカーに求められるパフォーマンス、デザインなどをさらに進化させたZ34が登場。この現行Z34にスポーツカーとしての走りとオープンエアの気持ちよさを両立させた新型フェアレディZロードスターが15日ついに発売された。
新型Zロードスターのエクステリアは、ヘッドランプからウエストへとアーチを描くダイナミックなキャラクターラインで、これまでのオープンカーにはない躍動感を表現。
ルーフには、開閉操作も簡単な電動開閉式ソフトトップを採用。このソフトトップも従来のZ33とは違い、滑らかなクーペライクな幌形状とすることで、クローズ時でも流麗なシルエットを表現した。また、車外からでもリクエストスイッチひとつで、屋根がオープン可能なリモートコントロールトップを採用しているのもこの新型の特徴だ。
ボディサイズは、全長4,250×全幅1,845×全高1,325(mm)、ホイールベース2,550mmと、全高こそ10mmロードスターモデルが高くはなってはいるものの、現行Z34クーペと変わらず美しいデザインを保っている。
インテリアは、専用スエード調ニーパッドやプレミアム感を演出する専用ボルドー本革シートなどを採用。インナートリムとしてソフトトップに内張りを設定し、頭上空間も上質なものとした点に今回の新型へのこだわりが見える。
また、オープン時での風の巻き込みが少ない快適な室内空間も実現し、オールシーズン心地よいオープンエアを楽しめるよう、空調システム内蔵のエアコンディショニングシートも採用した。
そしてドライブを楽しくしてくれるオーディオは、専用にチューニングされたBOSEサウンドシステムを採用することで、オープン/クローズどちらの状態でも最適な音質を実現した。
さらに、オープンカーでは諦めてしまうラゲッジスペースは、9インチのゴルフバック、またはAサイズスーツケース1つ程度の荷物なら収納可能なスペースを確保している。
新型は先代のZ33ロードスターと比べて、走りのパフォーマンスも向上している。ベースとなるZ34のパフォーマンスの向上に伴うものも大きいが、新型Zロードスターではドアやトランク開口部を効率よく補強したことで、車体ねじれ剛性を向上させ、優れた操縦安定性を実現。
パワートレインのエンジン、ミッションは共に、ベースとなるZ34クーペと同じVQ37VHRのV型6気筒に7M-ATxか、6速MTの組み合わせとなる。
燃費は、剛性アップなどによってクーペより若干車重が重くなっているにも関わらず9.5km/L(10・15モード燃費)を実現している。
ボディカラーには新色の「プレミアムディープマルーン」を含む全7色が設定され、ソフトトップ2色、インテリアカラー3色の中から、自由に組み合わせられ、自分好みの1台に仕上げられるのも、このモデルの魅力の1つだろう。
オープンエアという魅力をプラスした2シータースポーツ、新型フェアレディZロードスター。ちょっとニッチなカテゴリーではあるが、オープンスポーツカー好きの人には、またひとつ新たな選択肢が増えたことに間違いはない。
価格(税込)
4,357,500~5,092,500円
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