トヨタ、新型プリウスに採用する技術を公表 ~40km/Lの低燃費とスタイリングを両立~

トヨタ 新型プリウス
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トヨタは、新型プリウスの発売時期を12月予定とし、採用する主な技術内容を公表した。

4代目となる新型プリウスの開発コンセプトは、「Beautiful Hybrid(美しい地球・美しいクルマ)」。

プリウスのDNAともいえる優れた燃費性能の進化はもちろんのこと、感性に響くスタイルやヒト中心のインテリア、ワクワクドキドキを感じさせる運転の楽しさ、先進の安全性能、そして災害時には電源供給のためのエネルギー機器になるという「社会との共存への配慮」を念頭に開発を進めてきた。

目標の実現のために先代より実現してきた優れた燃費性能をさらに進化させ、加えてToyota New Global Architecture(TNGA)によるクルマづくりの構造改革を実施。

40km/L(一部グレード)の低燃費の実現とともに「カッコよさを際立たせる低重心スタイル」や「走りの良さ・乗り心地の良さ・静かさ」といった様々な基本性能の大幅向上を目指してきた。

これらの実現により新型プリウスは、クルマ本来の楽しさをお届けするために、そして、人や社会にやさしい存在としてハイブリッドカーの新たな先駆けとなるために生まれ変わる。

なお、新型プリウスは、2015年10月28日より開催の第44回東京モーターショー2015への出展を予定している。

低重心パッケージによる走りの良さを訴求するスタイル

・「ICONIC Human-tech(アイコニックヒューマンテック)」をコンセプトに、人の記憶や直感でわかる、先進機能に遊び心を融合させた一目でプリウスとわかるユニークなデザイン

<エクステリア>

・プリウスの象徴でもあるトライアングルシルエットに、TNGAによる低重心パッケージを融合させた先進的でエモーショナルなデザイン

トヨタマークからサイド、リアへと抜ける低い軸をボディに通すことで、低重心を強調し、ロッカー部の光を受ける上向き面の造形でもさらなる低い構えを強調。また、ベルトラインを前傾させ、エモーショナルな躍動感を表現

トヨタ 新型プリウス

・従来型に対し全高を20mm下げ、ルーフピークを170mm前に出しさらに空力性能を高め、クラス世界トップレベルのCD値0.24を実現

・ノーズ先端を70mm、フード後端を62mm低くした低重心パッケージのかっこいいスタイルは、前方視界の向上にも貢献

トヨタ 新型プリウス
トヨタ 新型プリウス

・ヘッドランプには、一眼でハイビームとロービームの機能を持たせたBi-Beam LEDヘッドランプを採用し、精悍な目つきの個性的なデザインを採用。また、三角形状の輪郭を持たせシャープな印象を与えるLEDクリアランスランプを採用

・リアビューは、空力の良さをエモーショナルにデザインし、リアスポイラーからリアコンビネーションランプ、リアバンパーサイドのコーナーエッジへとつながる、ユニークな線使いをしながら高い空力性能を実現

・ボディカラーは、スポーティな存在感を強調する鮮やかで透明感のあるエモーショナルレッド、車体表面の温度上昇を抑える機能を持つサーモテクトライムグリーン、先進性とプレミアムな印象を併せ持つスティールブロンドメタリックの新規開発色3色をはじめ、全9色を設定

先進的で温かみを持たせたインテリア

トヨタ 新型プリウス
トヨタ 新型プリウス

歴代モデルが継承してきた“人にやさしいデザイン”を基本に、先進感と温かみのある空間を表現

-「表示系遠方・操作系手元配置」を基本に、インストルメントパネルを低い位置で薄く造形し、開放感を付与しつつ乗る人をやさしく包み込むような一体感のある空間を表現

-ステアリングホイールとフロントコンソールトレイにホワイト加飾を設定。先進的なプリウスにインパクトと人のぬくもりを付与

シートは、長時間ドライブでの負担を軽減し、快適性を追求

-フロントシートは、シート内のバネ特性の最適化を図り、腰や筋肉への負担が少ない骨盤角度を実現。さらにシート内のクッションパッドの素材や厚みの工夫により、坐骨部に集中しがちな圧力を周囲に分散し、包み込まれるようなフィット感を実現

-リアシートはクッション性の最適化や着座時の接触面積の拡大により、フロントシート同様の優れた座り心地を実現。また全高を下げながらもゆとりのスペースを確保するため、天井の形状を工夫し従来型同等以上の頭上のゆとりを確保

目標燃費40km/L(一部グレード)を実現するために進化したハイブリッドシステム

トヨタ 新型プリウス
トヨタ 新型プリウス

エンジンは、排気量1.8Lの改良型2ZR-FXEで、クラストップレベルの最大熱効率40%を実現

-吸気ポートやピストン形状の改良により、燃焼室内の気流を強化。加えて点火の高エネルギー化により、燃焼速度を向上させ大量のEGR(排気再循環)ガスを導入することで燃焼効率を向上

-冷却水通路の改良によるエンジン内部温度の最適化、各摺動部品のフリクション低減や低粘度オイルの採用によって熱効率を向上。また、エンジン冷却水流量切り替えバルブを追加し、エンジン暖機を早めるシステムを初採用することで冷間燃費も向上

モーター、トランスアクスル、パワーコントロールユニット、駆動用バッテリーの小型・軽量化、低損失化を図り、スペースの有効活用と燃費向上に貢献

-トランスアクスルは、モーターの複軸配置やリダクションギヤの平行軸歯車化(プラネタリギヤから変更し低損失化)などにより、従来型に対して小型化、かつ約20%の損失低減を実現

-新巻線方式を用いた高回転モーターを新開発。小型化や高出力密度化を実現

-パワーコントロールユニットは、低損失素子を採用し、約20%の損失低減を実現。また、小型化したことでトランスアクスル直上搭載を実現。従来ラゲージスペースに設置していた補機バッテリーのエンジンルームへの移動を可能とした。また、駆動用バッテリーをリアシート下に配置することによりラゲージスペースの拡大(従来型446L→新型502L)に貢献

-駆動用バッテリーは、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池共に新開発し、高性能・小型化を図りリアシート下への搭載の実現と燃費向上に貢献

暖機状態に合わせてシャッターを自動開閉する「グリルシャッター」の採用や、エンジンの排気熱を回収して冷却水の早期昇温に再利用し、エンジンの暖機に利用する「排気熱回収器」の小型化・回収性能の向上など、暖機性能の向上技術で低燃費に貢献

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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