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自動車ニュース 2014/4/16 09:29

日産、ブラジルに自動車工場を開設

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2016年のリオデジャネイロオリンピックまでにブラジルでの市場シェア5%を目指す

日産 レゼンデ工場(ブラジル リオデジャネイロ州)日産 レゼンデ工場(ブラジル リオデジャネイロ州)

日産自動車は15日、ブラジルのリオデジャネイロ州レゼンデに、26億ブラジルレアル(15億米ドル:レゼンデ工場建設発表時の2011年10月の為替レート)を投資した生産工場を開設した。また今回の日産の投資は、ブラジルでの市場シェア5%を達成し、同国でNo.1の日系自動車ブランドになる計画の一環でもあるという。

新工場ではすでに約1,500名を雇用しているが、今後、従業員は、総勢2,000名へと増える見込み。この工場は、板金プレスによる部品生産から車両組立までを行い、工場の年間の生産能力である車両20万台、エンジン20万基の性能を試験するテストコースなど、自動車生産の全ての工程を完備している。

15日の新工場開所式には、日産社長のカルロス・ゴーン氏の他、リオデジャネイロ州のルイス・フェルナンド・ペゾン知事、日産の中南米地域を統括する専務執行役員のホセ・ルイス・バルス氏、ブラジル日産社長のフランソア・ドッサ氏や政府関係者、従業員、その他多数ゲストが出席した。

ゴーン氏は、「ブラジルは、世界第4位の自動車市場であり、日産の中南米の発展にとって重要な役割を果たしています。このレゼンデ工場は、成長目標を達成するために必要不可欠なものです。私たちのゴールは、ブラジルで2016年までに市場シェア5%を達成し、品質とお客様サービスにおいて日系自動車メーカートップとなることです。」と語った。

日産のレゼンデ工場では、日産のVプラットフォーム車両、および、エンジンを生産する。まず最初は「マーチ」と1.6L 16Vフレックス燃料エンジンの生産から開始する予定となっている。

日産で中南米を統括するバルス氏は、「日産は、2012年に米国、2013年にメキシコ、そして本日、ブラジルに新工場を開設しました。アメリカズにおいて生産能力を拡大しています。これは、アメリカズ全域、特にブラジルでは、まだ開拓できる機会があることを示しています。」と述べた。

ブラジル日産の社長であるドッサ氏は、「日産は、2000年にブラジルで事業を開始しました。今回のレゼンデ工場の開設は、そのプレゼンスを強固なものとし、ブラジルでの成長に向けて新たなスタートを切るものです。日産は、レゼンデの新工場によって、更なる高品質と最良技術を持った最新の商品をお届けいたします。」と述べた。

品質と持続可能性のための技術

日産 レゼンデ工場(ブラジル リオデジャネイロ州)

周囲の環境を保護しつつ最高品質の車両とエンジンの生産を行うため、トレーニングは、最新の日本式プロセスと設備の技術を補完しながら、日産生産方式のガイドラインに沿って実施された。

総合計88台のロボットは、より精度が求められる作業や、安全性あるいは人間工学上のリスクを伴う可能性のある作業を行う。また、多くの作業エリアでは、小型自動運転ロボットである無人搬送車(AGV)が、部品を積んだ小型カートを動かしているため、エンジンのついた搬送ベルトやチェーンで動くプラットフォームなどの必要がなく、より安全で静かなオペレーションが可能になっている。

車両塗装工程は、現代的で持続可能な3ウェット水性塗装システムを採用した。ベースと光沢剤を下塗りのすぐ後に塗装することで、塗装プロセスを短くし、エネルギー消費を削減した。ロボットが塗料と溶媒の無駄を低減するカートリッジを使うことで、揮発性有機化合物(VOC)排出を減らし、より環境に配慮した塗装を行っている。

中も外も環境に配慮した工場

持続可能で環境に配慮したレゼンデ工場は、組立設備の改善や先進的なプロセス以外にも、建物そもそもの設計からインフラに至るまで考えて造られている。建物は、自然の照明および換気システムを採用しており、エネルギー消費を削減し、環境負荷を下げた。生産プロセスにおいては、再利用と適切な廃棄物処理のため、固形物をろ過し水を再利用している。これは、CO2排出量と生産によって作り出される揮発性有機化合物(VOC)の量を継続的に削減することを目的としている。

工場の壁の外側では、「グリーンベルト」が工場施設全体を囲むように植えられる予定となって、おりこれによりCO2排出と騒音の両方を低減することができる。「グリーンベルト」は、地域の自然環境を反映し、12エーカー以上にも及ぶものとなる予定だ。

また、日産は、動植物の生息地で森林再生を行い、地域の緑地保護へ投資を行うことを約束した。日産は、レゼンデ工場に隣接するターフェイラ・ラグーンに環境保全地域を作る予定で、これは生物多様性と150種類以上の鳥たちが生きていくために必要な生態系を維持するために必要とされている。

サプライヤーパークによってブラジルへのさらなる投資と現地部品の活用が実現

レゼンデ工場は、日産にとって、ブラジル国内でさらに存在感を増し、今後も成長を続ける機会をもたらすものとなる。さらなる成長のため、工場敷地に隣接した場所には、サプライヤーパークのためのインフラを整備した。工場内を拠点とする2社以外にも、サプライヤーパークではすでに自動車部品サプライヤー4社が事業を行っている。日産をサポートするために移転してきたこれらのサプライヤーは、シート製造を行うタチエス、サスペンションサプライヤーのヨロズ、ゴム製品メーカーの鬼怒川ゴム、コクピット部品を生産するカルソニックカンセイ、鋼板サプライヤーの三井物産スチール、ブレーキと燃料管を生産する三桜である。

日産は、レゼンデ工場で2016年までに部品の現地化率を80%にすることを目指している。

ブラジルにおける日産

2000年にブラジルでの事業を開始した日産は、同国で近年著しい成長を遂げており、2016年までに市場シェア5%を達成することを目指している。日産のディーラーは現在169店舗あり、2016年には240店舗にまで拡大する計画だ。日産は2002年からパラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャイスで生産を行っており、2014年からは今回開所したリオデジャネイロ州レゼンデで生産を開始する。

 日産はブラジルへのコミットメントを明確に示すべく、2016年リオデジャネイロオリンピック及びパラリンピックの公式スポンサーに決定している。これにより日産は、同オリンピックおよびブラジル代表チームへ、様々な種類の車両約4,500台を供給する予定で、これらの車両はクリーンエネルギー(エタノールまたは電気)車が優先され、リオオリンピックが目指すサステナビリティという目標の達成をサポートしていく。

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