トヨタ、自動操舵機能付き「歩行者対応プリクラッシュセーフティシステム」(PCS)を開発
普及版「歩行者対応プリクラッシュセーフティシステム」(PCS)を2015年より先行投入
10月11日トヨタは、プリクラッシュブレーキアシストや自動ブレーキに加え、自動操縦により「歩行者との衝突回避を支援する歩行者対応プリクラッシュセーフティシステム」(歩行者対応PCS)を開発した。
トヨタは昨年、歩行者などに衝突する危険を検知すると警報を発して、ドライバーに回避操作を促し、それでもドライバーが回避操作を行わない場合、プリクラッシュブレーキアシスト・自動ブレーキにより衝突回避を支援する歩行者対応PCSを開発し、レクサスLSに採用した。
今回新開発した「歩行者との衝突回避を支援する歩行者対応プリクラッシュセーフティシステム」(歩行者対応PCS)は、自動ブレーキだけでは止まりきれない速度や飛び出し事故に対応するもの。前方監視センサーで検出した歩行者の動きから、自車との衝突可能性を予測。歩行者に衝突する危険性を検知した場合、メーター上の光インジケーターにより、ドライバーに注意喚起を促す。それでも、歩行者に衝突する可能性が高まった場合、警報とディスプレイ表示でドライバーに回避操作を促すとともに、プリクラッシュブレーキアシスト・自動ブレーキが作動する。
さらにブレーキだけでは衝突回避できないと判断した場合、回避スペースがあれば自動操縦が作動し、歩行者との衝突回避を支援する。
トヨタは、2015年を目標に普及価格帯の歩行者対応PCSを導入し、幅広い車種に採用するとともに、それに続き今回新開発した自動操縦により衝突回避を支援する次世代型歩行者対応PCSも市場導入する予定である。
日本における2012年の交通事故による死亡者は、4,411人と12年連続の減少となったものの、死亡者数を状況別にみると、歩行中(1,634人)が最も多く、全体の37.0%を占めている。トヨタは、喫緊の課題である歩行者などの交通弱者に着目した安全技術開発に積極的に取り組んでいく。
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