日産、スタリオングループとナイジェリアで自動車生産を開始
ルノー・日産アライアンスと西アフリカのスタリオングループは10月9日(水)、ナイジェリアで車両の共同生産を開始することに合意したと発表した。
今回の発表は、ナイジェリア国内において自動車産業の発展を促進するために策定される新しい自動車産業政策が、同連邦政府により最終承認されることを見越したもの。日産は、新しい法律の制定を受け同国で車両生産を行う、初めてのグローバルな大手自動車メーカーとなる。
両社の覚書への調印により、ナイジェリアで、既に日産の独占販売社であるスタリオンは、ラゴスにある既存工場、VONオートモービル社の生産能力を拡大する予定。
現在、スタリオンは同工場で商用車の生産を行っている。同工場の年間生産能力は、様々な車両、小型トラック、バンの生産に向け45,000台まで増強される。生産第一号モデルは、2014年春に生産開始予定の日産「パトロール」となる見込み。また、ラインアップの詳細については後日発表予定。
同工場では、日産のアライアンスパートナーであるルノーの車両も生産される可能性があり、将来のビジネスニーズに合わせて活用する予定。
日産自動車 カルロス ゴーン社長は、「私たちは、自動車の国内生産から生み出される国内投資と雇用創出を促進するためのナイジェリア政府の積極的な政策を歓迎します。日産は、現地パートナーと共に、ナイジェリアをアフリカの重要な生産ハブとするための準備を進めています。私たちは先駆者として、ナイジェリア市場とアフリカ大陸の長期的な成長のために事業を展開していきます。」とコメント。
スタリオングループ会長 スニル ヴァスワニ氏は、「グッドラック ジョナサン大統領とオルセグン アガンガ大臣が陣頭指揮を取られた新しい自動車政策は、ナイジェリアをアフリカ自動車産業のリーダーとすることを目指した政府戦略です。わがグループは、社会経済的利益を生み出す関連産業の創出を促進する総合的な自動車産業へ全面的に投資を行っていきます。」とし、「私たちは、ルノーおよび日産とのパートナーシップを非常に尊重しており、世界水準の彼らの知見をナイジェリアに伝えることを目指しています。」とコメントしている。
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