マツダの3列シートSUV”CX-8”はミニバンの代わりになるのか!?慣らし運転後に試乗したら驚きの結果に!

  • 筆者: 国沢 光宏
  • カメラマン:茂呂 幸正・小林岳夫

CX-8本来の乗り心地を体験したかったら3000kmは慣らしが必要!?

マツダの新型3列シートSUV「CX-8」は、2017年12月の発売直後はあまり芳しくない評価だったが、ここにきて乗り心地が改善されているという。

マツダによると「試乗会の車両は慣らし走行が足りなかったようです。もし機会あったら試してみてください」とのこと。CX-8本来の乗り心地になるまで3000km程度必要なんだとか。

>>マツダの3列シートSUV「新型CX-8」のフォトギャラリー

確かに最近輸入車なども、慣らし走行に必要な距離が長引く傾向。足回りに使われているダンパーの寿命延ばしたりオイル漏れを防止するための、構造&素材改善なのかもしれない。CX-8の場合、登録してから試乗会まで時間を取れず十分走り込めなかったようだ。ということで改めて試乗してみた次第。

CX-8の4WDモデル、乗り心地にウルサい国沢光宏氏も太鼓判を押す

まずCX-8の4WDモデルから試す。

確かに試乗会の時もFFより4WDのほうが乗り心地は良かった。改めて試乗してみると、相変わらず「悪くないですね!」。私の試乗レポートを何度か読んで頂いている方ならご推察の通り、乗り心地に対し高いレベルを要求する。自分で買ったクルマで乗り心地悪ければ、基本的にダンパー交換します。

さて4WDのCX-8やいかに。

ノーマルのままで「ガマン出来ますね」。

私が「良い」と言うレベルは超高い。「ガマン出来ますね」レベルなら、乗り心地にウルサイ人だって乗っていられると思う。タイヤからくるゴツゴツ感が限られた路面状況で気になる程度。走行距離増えればもう少し良くなる?

CX-8のFFモデル、あれれ!?乗り心地が向上してる

続いて試乗会の時は「自分で買ったら迷うこと無くダンパー交換ですね!」と思うほどゴツゴツ感のあったFFのCX-8に乗り換える。

今回の試乗車の走行距離5500km。走り出してみたら、なるほど以前と全く違う。4WDよりゴツゴツする傾向ながら、大半の路面で「ガマン出来ますね」の乗り心地になっている。

もう少し厳しく書くと「ガマン出来ますね」と「こらもうダンパー交換ですね」の境界線より、少しだけガマン出来ます領域に入っているイメージ。おそらくマツダの実験担当の評価基準が私の基準と似ているのかもしれない。

ということでCX-8の乗り心地評価は、許容範囲となりました。

関連記事:マツダ 新型CX-8 試乗レポート|SUVに3列シートという新たな価値観を提案する

CX-8で最も気になる3列目シートの乗り心地や居住性はどうなのか!?

今回試乗時間に余裕あったため、CX-8のウリのひとつである2列目シートや3列目シートにも座ってみる。

2列目シートについちゃ「苦しゅうない!」。シートの絶対的なサイズがキッチリ確保されている上、レッグスペースだって十分。5ナンバーサイズミニバンと、3ナンバーサイズミニバンの中間くらいの安楽度。

3列目シートはマツダが「標準的な体格なら快適に座って頂けると思います」と言う通り、これまたシートに厚みがあって悪くない。さすがに身長183cmの私だとヘッドスペース的に厳しいものの、むしろ「心地よい狭さ感」あり、子供の時に好んで潜り込んだ狭くて落ち着く雰囲気。これ、単に狭いだけなのと全く違う。行動が制限されるほど狭いのは不快でしかないが、CX-8の3列目シートって「すっぽり収まる空間」なのだった。2時間くらいの移動なら快適に過ごせることだろう。

といった点からすれば、3列シートミニバンの購入を考えている人でも候補に挙げてよい!

孫との3世代ドライブにもいいかも!?

何を隠そう私自身、孫と3世代で乗るクルマで迷っている。現在ステップワゴンに乗っているのだけれど、やはりクルマとしての魅力度という点で弱い。そもそも年に数回しか乗らないため、スライドドアの必要無し。今回CX-8にジックリ乗ったら、けっこう心が動きました。

ちなみに燃費は街中を普通に走って11~13km/L程度。流れの良い道やロングドライブだと12~14km/Lといったあたり(詳しくは燃費レポートを)。

ガソリンより安価な軽油を使うため、燃料コストは同じサイズのハイブリッドより低い。それでいて動力性能バッチリ。魅力的なのだが、最終的な決断に至っていない。

[レポート:国沢光宏/Photo:茂呂 幸正・小林 岳夫]

マツダ CX-8の主要スペック

グレード

XD Lパッケージ

駆動方式

4WD

トランスミッション

SKYACTIVE-DRIVE(6AT)

価格(消費税込)

437万9400円

JC08モード燃費

17.0km/L

全長

4900mm

全幅(車幅)

1840mm

全高(車高)

1730mm

ホイールベース

2930mm

乗車定員

6人

車両重量(車重)

1900kg

エンジン

水冷直4DOHC直噴ターボディーゼル

排気量

2188cc

エンジン最高出力

140kW190PS/4500rpm

エンジン最大トルク

450N・m(45.9kgf・m)/2000rpm

燃料

軽油

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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