試乗でわかった!後輪駆動版のウラカンLP580-2は「限界のわかりやすさ」を追求したスーパーカー!(3/3)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:ランボルギーニ ジャパン
ただ速いだけではなく、楽しく操れる「ウラカン」
しかも、腕の立つドライバーにはさらにその先の“楽しい!”が用意されているのです。後輪駆動ということは、ドリフトがしやすいということ。
おかげで、限界に近いコーナリング中にアクセルをほんの少し踏み足せばテールがじわりと流れ始めてオーバーステアの態勢に持ち込めるし、そこからさらにアクセルを強く踏み込めば、リアタイヤから白煙をもうもうと上げながら大きくドリフトするパワーオーバーステアリングという技を繰り出せるのです。
つまり、腕の立つ人だったらウラカンLP580-2をいろいろなスタイルで操れるわけで、その意味ではただ速いだけでなく「楽しめるスーパースポーツカー」といえるでしょう。
買うならどっち?「LP610-4」or「LP580-2」
ただし、コーナリングの速さでいえば4WDのウラカンLP610-4のほうがLP580-2より上だし、滑りやすいコンディションでより安定して走れるのはウラカンLP610-4のほう。つまり、「速さのLP610-4」か「楽しさのLP580-2」かという棲み分けがきっちりできているのです。
え?私だったらどちらを選ぶかですって?いつもであれば性能の高さと安定性で4WDを選ぶ私ですが、そもそもウラカンは楽しさを味わうためのスポーツカー。というわけで、今回ばかりは楽しさを優先してLP580-2を選ぶだろうと思います。
もっとも、なにかの間違いで2280万円が手には入ったら、という条件付きですが……(笑)。
[Text:大谷達也]
ランボルギーニ ウラカン LP580-2 [2WD] 主要諸元
全長×全幅×全高:4459×1924×1165(mm)/ホイールベース:2620mm/車両重量:1389kg/エンジン種類:V型10気筒の5.2リッター自然吸気エンジン/最高出力:580HP/8000rpm/最大トルク:540Nm/6500rpm/最高速度:320km/h/0-100km/h加速:3.4秒/トランスミッション:7速LDFデュアルクラッチトランスミッション/フロントタイヤ:245/35 R19/リアタイヤ:305/35 R19/サスペンション:アルミニウム製ダブルウィッシュボーン式サスペンション/車両本体価格:2462万4000円(税込)
この記事にコメントする