ホンダとヤマハが原付バイクで提携へ、トヨタ86とスバルBRZのような関係に(2/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:本田技研工業/ヤマハ発動機
「125ccまでの免許を緩和」話も2輪低迷が関係?
最近「125ccまでの免許を緩和する」という話も、このあたりの事情が関係しているかもしれない。
例えばタイで生産/販売している110ccバイクは、排気ガス規制をクリアしたインジェクションエンジンを搭載し約10万円。こういったバイクなら、日本で今の原付バイク(最低16万円)と同じくらいの価格で販売出来るだろう。
「50ccバイクなど不要!」と言い切る人も多いけれど、重宝されている。新聞配達は大半が50ccバイク。地震や災害の時などの時の移動手段も、普通免許で運転出来る50ccは役立つ。以前、中越地震で「50ccバイクを貸す」というボランティアをやった時も、けっこう喜んで頂いた。
ちなみにホンダの熊本工場で生産される50ccは、トヨタ86とスバルBRZのような関係になるようだ。すなわちエンジンも車体もホンダ製。デザインや味付けの一部をヤマハで担当することになる模様。
今までのヤマハユーザーからすればエンジン始動性が格段に向上するため歓迎されると思う。
また、将来的には50ccバイクの生産を止め「パワー絞った125ccまでの免許」を緩和して海外の安価なバイクを日本で販売するのが一番好ましいと考える。
[Text:国沢光宏]
この記事にコメントする