ホンダ 新型 CR-V 試乗レポート/渡辺陽一郎(3/4)

ホンダ 新型 CR-V 試乗レポート/渡辺陽一郎
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「足まわりが柔軟に伸縮するSUVらしい乗り心地を実現したかった。」

それなら24Gはどうか。排気量が400cc、比率にすれば20%増えるから、当然ながら加速感は力強い。2リッターエンジンでネックになる実用回転域の駆動力が高まり、発進直後の1500回転付近から相応の力が発揮されて扱いやすい。そのままアクセルを踏み続け、3800回転付近に達すると速度の上昇にも鋭さが増す。

最大トルクの発生は4400回転。2リッターよりも高回転指向だが、排気量の拡大で実用域の駆動力が高まり、機敏な吹き上がりを楽しめる。5速ATのメリットも大きい。2リッターのCVTと違って有段式だから、高回転域も使いやすい。パドルシフトを駆使すればスポーティな気分も盛り上がる。

操舵感は2リッターほど軽快ではない。その割にステアリングの設定としては、機敏に向きを変えようとする。操舵に対する反応は先代型のように、もう少しマイルドに抑えて良いだろう。スポーティに走る時は旋回軌跡を拡大させにくいが、危険回避などは、不安は感じないものの少し後輪の横滑りを許す。

開発者は「足まわりが柔軟に伸縮するSUVらしい乗り心地を実現したかった。同時に従来型のユーザーからは、街中をもう少しキビキビ走りたいという声も聞かれた」と言う。前述の運転感覚は、機敏な動きとゆったりした乗り心地の両立をねらった結果だ。それだけに乗り心地は快適。ショックアブソーバーの減衰力は新型になって少し高めたが、路面のデコボコを通過しても粗い印象は受けない。街中では少し硬めだが、重厚感が伴い、速度を上昇させると硬さも薄れる。

リヤシートに座ってもSUVにありがちな突き上げ感はなく、背の高いステーションワゴンに乗っている印象だ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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