フェラーリ FF 試乗レポート/石川真禧照(2/3)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:オートックワン編集部
アイドリングストップが標準装備!?
FFは最新のフェラーリの名に恥じない最新の技術が投入されている。
4WDに関しては、フロントエンジン、リアドライブを基本にPTU(パワートランスファーユニット)が路面状況に応じて必要なトルクを前輪に配分する方式。その比率はフロントには最大でも20%程度に抑えられている。あくまでもFRスポーツの動きを重視しているのだ。
エコに関してもフェラーリといえども無視は出来ない。2012年モデルからはアイドリングストップが標準装備になった。信号待ちで停車すると、V12エンジンもストップする。アイドリングでも勇ましい音のフェラーリが止まった瞬間に、エンジンストップすると、隣りのクルマは大抵こちらを見る。エンストしたのか、と思うらしい。その顔を観察するのも楽しかった。
このほかにSCM3(第3世代磁性流体サスペンションコントロールシステム)は、ノーマルとバンピーロード用の乗り心地モードを選択できる。ノーマルでも硬いので、バンピーモードがよい。さらに、走行モードもスノー/ウエット/コンフォート/スポーツ/ESCオフがレバーで選択出来る。
こうした操作がすべてハンドルに内蔵されている。これはF1マシンと同じ発想。ハンドルから手を離さずに操作できるのはよいのだが、ウインカーもハンドルスポークの左右に付いており、右折は右のボタン、左折は左のボタンを押す。これは一本のレバーで済ます方式のほうが便利だ。
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