トヨタ ダイハツとの軽自動車OEM供給合意へ

  • 筆者: オートックワン 編集部
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トヨタ ダイハツとの軽自動車OEM供給合意へ
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トヨタブランドの軽自動車誕生で新たなメーカー戦争勃発か!?

トヨタ ダイハツ軽自動車OEM供給合意
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トヨタがついに軽自動車市場へ参入する。

以前より水面下で進んでいた、グループ内のダイハツ工業とのOEM供給案が、この度合意に達した。つまりトヨタのエンブレムを装着した軽自動車が、街を走る時がきたということだ。

これまでトヨタは除軽市場を貫き、軽自動車の特別優遇税制に対しても異を唱えてきただけに、今回の発表は業界内で衝撃ともとれるニュースとなった。

「エコ」というワードが日に日に強調される昨今の自動車市場。マイカーのダウンサイジングを考え、新たに軽自動車を求めるユーザーは年々増加傾向にある。このOEM供給は、即ちそんなトヨタのクルマを乗り継ぐユーザーが、グループ外の軽自動車へ移行することを防ぐ手段と考えるのが自然であろう。

エコカー補助金が終了となった今、トヨタは全国の系列ディーラーをバックアップする5万円の奨励策を打ち出し、現在展開中である。これに関しては、さらに用品券をプラスする形で新車を販売しているディーラーも多いと聞くが、補助金終了後の客足はめっきり減っているという。

なんとか自社モデルの販売台数減少をくい止めたいとするトヨタ。現在トヨタはパッソという最小モデルを有しているが、つまり今後は、パッソよりも下のダウンサイジングモデルがトヨタディーラーに並ぶことになる。これまで、上級クラスからダウンサイズしてくるユーザーを、パッソで何とかくい止めることができたのも、今後はそうもいかなくなることは予想がつく。

確かに軽自動車への乗り換えを考えるユーザーを、トヨタブランドに引き止める口実はできたが、果たしてディーラー側はこれをどう受け取るのだろうか。

タントではなく、まずはコンテを導入

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今回のOEM供給は具体的に、2011年秋以降から順次投入開始となる予定で、まず第一弾として3車種を導入するという。その3車種とは、ムーブコンテとハイゼットは確定。残り一車種は現在検討中とのこと。ダイハツの一番人気であるタントを、第一弾のOEMモデルに入れなかったのは、メーカー側のそんなディーラーに対しての配慮であるとも考えられる。

トヨタはこのOEM供給による販売台数を年間6万台(2012年以降の3車種導入時)と想定しているが、軽自動車市場に期待しているというわりには、少ない販売目標台数という気がする。

来年秋以降、トヨタの軽モデルを扱うディーラーは、今のところ全国のカローラ店とネッツ店をメインに展開するとのこと。その他にも、新車マーケットにおける軽自動車販売比率が50%を超える都道府県(青森県、秋田県、鳥取県、島根県、四国全県、福岡県を除く九州6県)では、旗艦車種を揃えるトヨタ店やトヨペット店でも取り扱いを予定しているという。

エコカー補助金が終了して約半月。各自動車メーカー及びディーラーが、今後の販売策を必死で練る中、さすがトヨタの「迅速なるもう一手」となった今回のトヨタとダイハツのOEM供給策。

トヨタ自動車の一丸副社長は記者会見で、軽自動車市場に参入することは、トヨタブランドのラインナップの拡大を図ると共に、 グループ全体の生産台数増加にも貢献できる。また軽自動車を扱うことで、この市場のさらなる活性化と、トヨタユーザーの軽自動車を望むニーズにも応えたいとする考えを示した。

トヨタが軽自動車をラインナップに持つ事を、トヨタグループ以外のスズキ、ホンダ、日産、マツダの各メーカーはどう見るのか。

自動車メーカー間に新たな戦争が勃発するのは必至だ。

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筆者オートックワン 編集部
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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