FALKEN(ファルケン)、ジュネーブMSで“超高精度”なタイヤ製造技術やニュル参戦の新マシンなど発表

  • 筆者: オートックワン 編集部
  • カメラマン:テクノメディア/Text:テクノメディア
FALKEN(ファルケン)、ジュネーブMSで“超高精度”なタイヤ製造技術やニュル参戦の新マシンなど発表
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意外なことに、ファルケンとしてモーターショーへブースを構えるのは今回が初めてのこととなる。

舞台として選ばれたのは、もっとも華やかで格式も高いと言われるジュネーブ。日本ではスポーツイメージが強烈なファルケンだが、現在では欧米を中心にグローバル展開しているブランドであり、確かな技術力に裏付けされたハイクオリティなタイヤを送り出しているイメージが強い。

ジュネーブ・モーターショーはファルケンを表現するに相応しい場なのだ。

ブルーを基調とした爽やかなブースでは、現行の商品ラインアップの他に数々の先進テクノロジーが紹介されていたが、なかでも目をひいたのが次世代新工法「NEO-T01」。

タイヤの成形は、筒状のドラムに各部材を貼り合わせ、最終的に空気で膨らますというのが一般的だが、「NEO-T01」はメタルコアと呼ばれる、タイヤの仕上がりサイズの金属製成形フォーマーに各部材を貼り付けていく。それも1/100単位でコンピューター制御される全自動連結コントロールとされ、超高精度を誇る。

これによって部材の無駄な質量が排除されて軽量化が図られるとともに、従来製法では使用できなかった強靱な部材を投入できることから高剛性構造にもなった。

もっとも大きなベネフィットは、ユニフォーミティ(均一性)の高さによる高速性能。

超高精度は圧倒的な真円性をもたらすので、300km/hレベルでもまったく振動のないタイヤとなるのだ。1983年のファルケン・ブランド立ち上げ時に発表されたコンセプトは“アウトバーンの鷹(ファルケン=ドイツ語で鷹の意味)”。

「NEO-T01」はまさにコンセプトを具現化するテクノロジーだ。

その他、パンクが発生しないエアレスタイヤテクノロジー「GYROBLADE(ジャイロブレイド)」、タイヤ内部の空洞共鳴音を大幅に低減する「サイレントコア(特殊吸音スポンジ)」などのテクノロジーが紹介された。

また、今年から欧州で発売予定の「ECO RUN A-A(エコランエーエー)」を発表。

これはドイツで開催された「Tire Technology Expo2017」で「Tire Technology of the Year」を受賞した「ADVANCE D4 DNA NO DESIGN」を採用したもので、欧州のタイヤラベリング制度で転がり抵抗とウエットグリップがともに最高評価のAとなる。

サプライズとなったのは、プレスカンファレンスでアンベールされたBMW M6 GT3だ。

ファルケンは市販タイヤへのフィードバックが大いに期待できるツーリングカーでのモータースポーツ活動に力を入れており、その最高峰としてニュルブルクリンク24時間レースへのチャレンジを17年にわたって続けてきている。

近年はポルシェ911GT3Rで参戦してきたが、今年はBMW M6 GT3を加えた2台体制。その狙いは、ずばり総合優勝だという。

2015年には総合3位でポディウムに立ったファルケンは、戦闘力の高い2台のマシーンを投入し、チーム内コンペティションの効果も発揮させて本気で頂点を目指すわけだ。

世界一過酷なレースを日本チームが制する日がくるのか?

5月25~28日の本戦を興味深く見守りたい。

[Text:テクノメディア/Photo:テクノメディア]

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筆者オートックワン 編集部
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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