メルセデス・ベンツ C63AMGクーペ 発表会速報

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メルセデス・ベンツ C63AMGクーペ 発表会速報
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Cの快進撃はこれから・・・

昨今のメルセデス・ベンツは、Cクラスに対して相当な勢いで全力投球していることが伺える。その最たる象徴が、今回のC63AMGクーペの導入だ。

2010年にライバルであるBMW3シリーズを抜き、同セグメントの販売台数トップに躍り出たCクラス。今年5月に行われたCクラス(セダン/ステーションワゴン)のビッグマイナーチェンジで、さらにその差は広がり、快進撃は留まるところを知らない。その証拠として、デザイン、走行性能、車体技術と、どの面においても完成度高くブラッシュアップが施され、まるで別のクルマになったかのような変わりだ。そして、多くの自動車メディアの記事からも確認できる通り、多くの記事が高く評価していることに驚く。メルセデス・ベンツの哄笑が聞こえてきそうだ・・・。

さて、そんなCクラスにおいて、今回のクーペ導入はメルセデス史上初のラインナップとなる。しかもノーマルエンジンモデルよりも先に、最上級のAMGから投入するという、なんとも珍しいデビュー劇。これについて、メルセデス・ベンツは「クーペ=スポーティというイメージを、より一層強化したかった。通常とは違う導入スタイルを行ったのは、市場の反応を見たかった為でもあり、チャレンジでもある」と、説明する。そう、これこそが全力投球を意味しているのだ。

実はC63AMG(セダン/ステーションワゴン)は、昨年の日本でのCクラス総販売台数の3~5%を担うモデル。AMGの販売比率から見ると現在日本は世界第4位。近年、猛烈なシェア拡大を見せる中国に3位の座を奪われたものの、AMGが日本においてまだまだ元気なモデルだということを、この数字から読み取ることができる。

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こんなC、恐ろC!

C63AMGクーペは、エンジン、足回り、シャシーにおいては、今回同時にビッグマイナーチェンジを実施したセダン/ステーションワゴンと同様のメカニズムを搭載している。V8 6.2リッター(457hp/61.2kg・m)&7速AT(AMGスピードシフトMCT)というタッグは、やはり強烈そのもの。

このトランスミッションは、トルコンに代わり湿式多板クラッチを採用しており、スピーディなシフトチェンジに期待が集まる。しかも通常のATより、エネルギーロスを低減させているため、燃費効率の面でも、新型のパワーステアリングポンプとあいまって、従来モデルより最大35%の燃費向上を図っていることもトピックだ。おまけにセンターコンソールには、C/S/S+/Mと、状況に応じてレスポンスコントロールを行えるモード制御、およびレーススタート機能を選択できるダイヤルスイッチも設けられている。

さらに、足回りにはAMG強化ブレーキシステム、リアにはカーボンファイバースポイラーを備え、走りに関してはこれでもかとアピールする雄気堂々の姿には感服だ。 そして0-100km/h加速は4.5秒と、車体重量1800kgを微塵も感じさせない動力は、まさにエンスー爆撃機の異名を持つAMGならではのパフォーマンスといえるだろう。

ちなみにこのC63AMGシリーズには、今回もお馴染みAMGパフォーマンスパッケージをプラス125万円で用意する。SLS AMGエンジンに使用されている鍛造ピストン、コンロッド、軽量クランクシャフトを採用し、最高出力を487hpにまで高めて、最高速度はリミッター作動で280km/h(通常250km/h)にまで達するというから、それはまさに新幹線とほぼ同じ速度ということだ。

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女性でも乗りこなせるはじめてのAMG

メルセデス・ベンツ C63 AMG クーペ フロントマスク

さて、今回の、C63AMG(セダン/ステーションワゴン)の大幅改良も、そもそもは5月のCクラスビッグマイナーチェンジの後追いという形だ。

まずエクステリアは、新デザインのフロントエプロンや、ラジエターグリルをはじめ、パワードームを備えたアルミニウムボンネット、AMG専用ワイドフェンダー、デュアルツインクロームエグゾーストエンド、ブラックディフューザーを装備。一方、インテリアは、基本的にはCクラスのテイストをそのまま活かしたデザインだが、独立型円形メーターや、AMGパフォーマンスステアリングホイール、アルミニウム製シフトパドルなどでAMGらしいスポーティな演出をしっかりと施してる。

それらを踏まえた上で、C63AMGクーペ専用装備となるのは、新たに3点。まず、インパネに配置された幅広いトリムパネルにダークアルミニウムをあしらった点。そしてセダン/ステーションワゴンとは形状が違うクーペ専用のdesignoシートの採用や、さらにパノラミックスライディングルーフをクーペのみに標準装備したことなどが挙げられる。

また、C63AMGクーペは、室内の高さがセダン/ステーションワゴンよりも30mm高く設計されており、ヘッドクリアランスに余裕をもたせているのが特徴だ。

そして、多くのシェアが望めるノーマルエンジンのCクラスクーペだが、こちらは今年10月後半頃の導入予定だ。また9月のフランクフルトモーターショーでは、AMGの中でも最高峰モデルと謳われる「Blackシリーズ」をまとったC63AMG Blackシリーズを世界に先駆けて発表予定。こちらもCクラスクーペと同時期の日本導入を予定しているという。

C63AMGクーペ。最大にして永遠のライバルとなるであろうM3クーペに挑むという、壮絶なバトルを連想させると同時に、その流麗なスタイルからは、“女性でも乗りこなせるはじめてのAMG”という、逆にエレガントな印象も持つことができた。

速く、美しく、そして扱いやすい、エレガントなモンスタークーペの誕生だ。

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●C63AMGクーペ 左/右ステアリング ¥10,850,000

●C63AMGセダン 左/右ステアリング ¥10,750,000

●C63AMGステーションワゴン 左/右ステアリング ¥10,950,000

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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