日産 スカイライン、じゃなくて「ボルボ S60」|あえて選ぶ外車のススメ Vol.3

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あえて選ぶ外車のススメ。この企画では「国産車、じゃなくて輸入車」をテーマに、様々なカテゴリーの車種を比較検討します。第3回のテーマはプレミアムなスポーツセダン。プロパイロット2.0搭載で再び脚光を浴びた日産の「スカイライン」と、北欧スウェーデンの人気ブランドVOLVO(ボルボ)が2019年にデビューさせた新型「S60」をご紹介。今あえて選びたいセダン車、アナタは何を重視しますか?

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目次[開く][閉じる]
  1. 60余年の歴史を持つ“ニッポンのスカイライン”ブランド
  2. 日産 スカイライン、じゃなくて「ボルボ S60」という選択肢
  3. SUVやワゴンのイメージが強いボルボで、あえてセダンを選ばせるだけの明確な個性がある
  4. ボルボ S60と日産 スカイライン、実は価格帯がほぼ同じ…ってご存じでした!?

60余年の歴史を持つ“ニッポンのスカイライン”ブランド

「スカイライン」初代モデルの登場は、今から60年以上前の1957年。当初はプリンス自動車工業のモデルでしたが、日産が同社を吸収合併し、3代目からは日産 スカイラインに。以来、日産を代表するスポーツセダンとして常に最先端の技術を搭載し、高い動力性能を誇るなど進化し続け、ファンから根強い支持を集めました。

ほぼ国内専用車として進化し続けたスカイラインも、11代目からは日産の高級車ブランド“インフィニティ”(日本未導入)のミディアムセダンという役割も与えられ、グローバルでの販売を開始しています。

日産/スカイライン
日産 スカイラインカタログを見る
新車価格:
456.9万円948万円
中古価格:
29.8万円2,066.3万円

モデル消滅すら噂された中、2019年に再び復活を遂げる

そして2014年に登場した現行型13代目V37型の日本仕様では、スカイラインの車名こそかろうじて残ったものの、内外装からは一切の日産マークを外し、インフィニティロゴを配置。車名バッジもつきませんでした。まるで歴史あるブランドを全否定するかのような姿勢に、国内の根強いファンからは反発の声もあったものの、販売台数の低迷もあって「老舗ブランドの消滅もやむなしか」といった空気も流れ始めました。

しかしデビューから5年が経過した2019年、日産は突如としてスカイラインに大がかりなマイナーチェンジを実施したのです。

フロントマスクなどに“日産”マークを復活させた国内専用エクステリアとし、高速道路で手放し運転(ハンズオフ)可能な世界最先端のADAS(先進運転支援システム)“プロパイロット2.0”(こちらも日本専用)を初搭載するなど、まだまだ“ニッポンのスカイライン”が健在であることをアピールしました。

価格は、V6 3リッターターボモデルが435万3千800円~562万5千400円、最新のプロパイロット2.0を搭載するハイブリッドモデル(2WD/4WD)が557万5千900円~644万4千900円となっています(価格は消費税込み、以下同)。

日産 スカイライン、じゃなくて「ボルボ S60」という選択肢

ボルボ新世代モデルのトリを飾るスポーツセダン

プラットフォームとパワートレインを自社開発により一気に刷新したボルボは、2016年デビューの大型SUV「ボルボ XC90」以来、新世代モデルを相次いで発表。日本国内でも、2017年デビューのXC60と翌年デビューのXC40が2年連続で日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、高い評価を集めています。実際2019年は年間1万8,564台の国内販売を記録し、5年連続の台数増を誇るなど、いま最も注目しておきたい輸入車ブランドと言って良いでしょう。

そんな中でようやく本題。ボルボを変革させた新世代モデルとして最後のトリを飾ったのが、2019年デビューの新型スポーツセダン「ボルボ S60」なんです。

ボルボ 新型S60のボディサイズは、全長×全幅×全高が4,760×1,850×1,435mm、ホイールベースが2,870mm。日本にある多くのタワー式パーキングに設定される車幅制限1,850mmにもしっかり収まっています。ちなみに日産 スカイラインは全長×全幅×全高が4,810×1,820×1,440mm、ホイールベースが2,850mmと、ほぼ同等の大きさです。

SUVやワゴンのイメージが強いボルボで、あえてセダンを選ばせるだけの明確な個性がある

新型S60は、まず外観からしても「おっ、セダンもイイ感じじゃん!」と思わせるシャープなデザインが特徴です。質感も高く、以前のセダンモデルに比べると抜群に洗練された印象があります。ボルボというとSUVやステーションワゴンのイメージが強いメーカーですが、あえてセダンを選ばせるだけの明確な個性があるという点でも、新型S60は革新的な存在だと思います。

室内に乗り込むと、インパネ回りはワゴン版のV60と基本的に同一の造りですが、洗練されたデザインで居心地も良く、実に洒落た雰囲気があります。シートも上級の90シリーズ譲りの掛け心地で、快適なロングドライブが楽しめます。

そしてボルボといえば、もはやわざわざ言うまでもない世界最高レベルの先進安全性能とADAS(先進運転支援システム)を全車に標準装備しています。実はメーカーによっては今でもこれらの一部がオプション設定というケースもあり、惜しげもなく平等に全車標準としたボルボの姿勢は、もっともっと評価されるべきだと思います。

ボルボ S60と日産 スカイライン、実は価格帯がほぼ同じ…ってご存じでした!?

ボルボ 新型S60の価格は、489万円のベーシックなS60 T4 Momentum(モメンタム)から、4WDのプラグインハイブリッドモデルS60 T6 TwinEngine AWD Insctiption(インスクリプション)779万円まで。そう、今や日本車の日産 スカイライン(およそ435万円~645万円)と価格もほぼバッティングしているのです。となると、S60がさらに気になって来ませんか?

S60と同じ価格帯、約400~600万円台のセダンクラスでは、ドイツの2大ブランドであるメルセデス・ベンツ CクラスとBMW 3シリーズがダントツでシェアを確保しています。そんな強烈なドイツブランドとはまた違う世界観とプレミアム性がある点、そしてCクラスや3シリーズほど街に溢れていない点もS60の強みだったりします。

しかもボルボはサブスクリプションモデル(定額制サービス)“SMAVO(スマボ)”を積極的に展開するなど、新しい買い方が出来るファイナンスプログラムも充実しています。さらに新型S60なら、新車から5年間で距離無制限の新車保証制度まで完備(他の輸入車ブランドは3年保証+2年の有償延長保証が一般的)。

「輸入車だから高そう」「輸入車はなんとなく故障が心配で…」といった断り文句など、イマドキのボルボには通用しないのです(笑)。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

アナタなら…どっちを選ぶ!? は毎週火曜日更新!

「国産車、じゃなくて輸入車」今回はいかがでしたか。次回Vol.4は2月25日(火)に更新予定! こちらもお楽しみにー!

>>毎週火曜日更新「外車のススメ」記事一覧はこちらから

日産 スカイライン ハイブリッド GT タイプSP / ボルボ S60 T5 インスクリプション 主要スペック比較表

車種名

スカイライン

S60

グレード名

3.5 ハイブリッド GT タイプSP

T5 インスクリプション

価格(消費税込み)

616万円

614万円

全長×全幅×全高

4810mm×1820mm×1440mm

4760mm×1850mm×1435mm

ホイールベース

2850mm

2870mm

駆動方式

FR

FF

車両重量

1840kg

1660kg

乗車定員

5名

5名

エンジン種類

V型 6気筒 DOHC ハイブリッド

直列 4気筒 DOHC ターボ

総排気量

3498cc

1968cc

エンジン最高出力

225kW(306PS)/6800rpm

187kW(254PS)/5500rpm

エンジン最大トルク

350Nm(35.7kg・m)/5000rpm

350Nm(35.7kg・m)/1500rpm

トランスミッション

7速AT

8速AT

使用燃料

無鉛ハイオクガソリン

無鉛ハイオクガソリン

燃料消費率(JC08モード燃費)

14.4km/L

12.9km/L

燃料消費率(WLTCモード燃費)

--km/L

--km/L

燃料消費率(WLTC:市街地/郊外/高速道路モード)

--km/L

--km/L

タイヤサイズ

245/40RF19

235/45R18

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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