ザ・ビートル、ポロGTI、ゴルフトゥーラン…日々に刺激を与えてくれる3台のフォルクスワーゲンをイッキ乗り!(1/3)

  • 筆者: 伊藤 梓
  • カメラマン:茂呂幸正
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輸入車のなかでもフォルクスワーゲンは、シンプルで堅実なイメージがあり、あまり「色」を感じさせないメーカーではないだろうか。だからこそ好きだという人もいれば、すこし保守的だと思う人もいるだろう。今回はゴルフやパサートなどのかっちりしたモデルから少々路線を変えて、ちょっぴり日々に刺激を与えてくれそうなクルマたちを紹介したい。

ついに生産終了が決まってしまったザ・ビートル

The Beetle Design Meister

2019年にビートルが生産終了すると聞いて、驚きと寂しさを感じた人はきっとたくさんいただろう。かくいう私も、ビートルは中学生の頃の憧れのクルマで、いつかは乗りたいと思っていたモデルだった。当時は「New Beetle」という名前で、いまよりもまるまるとしたフォルムが可愛らしかったことを思い出す。2012年のフルモデルチェンジで名前も「The Beetle」へと名称を変更し、ビートルらしさはそのままに、丸みが取れてすっきりとした現代風のデザインとなった。

今回試乗したのは特別仕様車のひとつ「The Beetle Design Meister」で、人気の装備を取り揃えたモデルだ。ほかにもスポーティなイメージを強調した「R-Line Meister」、2L直4ターボエンジンを搭載する「2.0 R-Line Meister」が設定されている。

「Design Meister」には、専用の17インチアルミホイールやバイキセノンヘッドライト、パドルシフトなどが備えられ、インテリアはボディと同色であり、運転席に座るだけでちょっとワクワクする。しかも、試乗車のボディには特別色である「ハバネロオレンジメタリック」が塗られており、曇り空でもパッと輝く明るい色がなんとも素敵。暖色系は女性が似合うものだと思っていたが、この「ハバネロオレンジメタリック」は意外や意外、年配の男性にもよく似合う。カメラマンさんがクルマを動かしているときに「まるで愛車みたい」と思ったほど。「人生最後のクルマとしてどこかのおじいちゃんが乗っていたらめっちゃかっこいいだろうなぁ」と想像してしまった。

フォルクスワーゲンのモデルは、どこを触っても「節度」という言葉が思い浮かぶことが多いが、ビートルはそこを上手く抜いてあるように感じた。ハンドルを切っても正確にピタッと決まるのではなく、ふんわりそれなりに曲がっていく。エンジンは1.2L直4ターボ(105ps/175Nm)ながらなかなかパワーがあって、アクセルをちょっと踏み込むとズドンと加速するので思わず「速っ」と呟いてしまった。よくアニメなどで出てくるような、車体が大げさに伸びて跳ねるように加速したり、ブレーキを踏むとギューッと縮んだりするクルマが思い浮かぶ。それらが決して不快ではないし、むしろひとつのキャラクターとして成り立っているところがいいなと思った。車両全体に溢れるビートルらしい雰囲気が、きっとオーナーになったらより愛着が湧いてしまう部分なのだろう。販売終了はとても寂しいお知らせではあるが、その愛くるしい表情を見ていると、またどこかで会えるような気がしてくるのが不思議だ。いまフォルクスワーゲンが行っているキャンペーンと同様、「See You!」という明るい気持ちでビートルを降りた。

フォルクスワーゲン/ザ・ビートル
フォルクスワーゲン ザ・ビートルカタログを見る
新車価格:
245万円405.5万円
中古価格:
37.7万円452.7万円
フォルクスワーゲン/ゴルフトゥーラン
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新車価格:
443.5万円517.8万円
中古価格:
25万円455.8万円
フォルクスワーゲン/ポロ
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新車価格:
279.9万円448.5万円
中古価格:
15.2万円401万円
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伊藤 梓
筆者伊藤 梓

グラフィックデザイナー時代にミニカーの商品を担当するようになってから、どっぷりと車に魅了されるように。「こんなに人を惹きつける車というものをもっとたくさんの方に知ってほしい」と、2014年に自動車雑誌の編集者へと転身。2018年に、活動の幅を広げるために独立した。これまでの経験を活かし、自動車関係のライターのほか、イラストレーターとしても活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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