フォルクスワーゲン ザ・ビートル ターボ 試乗レポート/今井優杏(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二
わずか1700回転から発生する280Nmの最大トルク
ザ・ビートル ターボに搭載された2リッターTSIエンジン+6速DSGは、熟成された先代ゴルフ6のGTIと同じパワートレインを持つ。211ps・280Nmを発生させ、軽く踏むだけでぶわっとトルクの膨らむ元気のよさをかなり低い回転数から楽しめるのが魅力だ。
これはフォルクスワーゲンがブルーモーションという環境負荷低減への取り組みを初めて以来、なるべく低い回転数と高いギアで走行することが低燃費とCO2排出量の軽減に繋がるとの考え方から、どのモデル・どのエンジンもだいたい1,700rpmあたりで最大トルクを発生させているという設計の恩恵によるもの。
実際に走行中にご自身のクルマでの加速時の回転数に注目して欲しい。1,700rpmというのが驚くほどの低回転だというのを実感してもらえると思うし、最大トルクを発生させるのに必要なのは案外に高い回転数だということも同時に気づいてもらえると思う。
これによって胸のすくような加速を楽しめるにもかかわらず、その加速に見合わないほど低燃費で走行出来るという、二度の美味しさを持っていることになるが、だからといってのべつまくなし踏み倒せば、ちゃんと2リッター相当のガソリンの減り方をするのをお忘れなく。
それから、ボディの四隅のなるべく遠くに配されたタイヤの中にキャビンがすっぽりと収まってしまうという独特のカタチから、ただでさえ接地感の高いアシまわりだが、これもさすがスポーツモデルの証!な、リアを専用のコンパクトな4リンク式に変更されていて、これも信頼感が高いものだ。211psを受け止めてなおカッチリとロールを支えつつもゴツゴツした運転しにくさはなく、トップモデルと言いつつもきちんと家族にも歓迎されるようなソフトな感じに仕上がっている。
GTI譲りのパワートレインでピリリとスパイシーに
さて、試乗車にはCoolstarパッケージというオプションが付けられていた。 これは3連メーター(油温計、ストップウオッチ、ブースト計)、LED付きバイキセノンヘッドライト、リア左右の小さい小窓を黒くしてあるダークティンテッドガラスというものからなるオプションだが、これらがとてもセンスのよいスポーツ感を醸し出していたことを書き加えておく。
かくしてビートルターボは舌が痺れる辛口という感じのスポーツモデルではなく、ちょっとスパイスを効かせることで、素材の良さを際立たせるタイプなイメージ。 是非ポップなボディカラーを選んで、お洒落に乗りこなして欲しい。
[レポート:今井優杏]
Volkswagen The Beetle Turbo 主要諸元
全長x全幅x全高:4270x1815x1495mm/ホイールベース:2535mm/車両重量:1380kg/駆動方式:前輪駆動(FF)/乗車定員:4名/エンジン種類:直4 DOHC インタークーラーターボ付き 直噴ガソリン TSIエンジン/総排気量:1984cc/最高出力:211ps(155kW)/5300-6200rpm/最大トルク:28.6kg-m(280N・m)/1700-5200rpm/トランスミッション:6速DSG/燃料消費率:13.4km/L[JC08モード]/タイヤサイズ:235/45R18/車両本体価格:3,480,000円[消費税込み]
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